「すみません、お水ください!」
生きていくってこういうこと、そう言ってきみは自分の手首に煙草を押し付けた。私は何が何だか分からなくて、水!水!じゃなくて氷なのかなぁ?!と叫んでいた。そういう細部に自分の馬鹿な部分が滲み出ていて、本当に嫌になる。いつも敵になるのは、自分の頭の悪さだった。気持ち悪いんだよ、馬鹿であるということも、自分が女であるということも。全部を捨て去って、宝石になりたい。遺骨って、ダイヤモンドにしてもらえるって昔どこかで聞いたから。意思を持たずに輝き続けることも良いかなって、思ったの。

「逸脱行為って何よ!」
痛みでしか自分が生きているって感じられない。でも大半の人はそうではないらしくて、唖然とする。自分以外のことを考えたことがなかった。いつも自分の機嫌をとることで頭がいっぱいで、他者のことなど知りようがなかった。大体、なぜ他者のことなど考えなくちゃいけないわけ!自分を愛して、何が悪い。自分を殺して、何が悪い。人生の責任は全部私が取らなくちゃいけないんだよ!だから、私は自分を最大限に痛めつけて笑って医者に話すの、お前らに何が分かるんだよバーカってね。

「愛❤︎で許される範囲内」
きみ愛莉ちゃんっていうんだ、へー、可愛い名前だね。それで、処女いくらで売ってくれるの?見下すようにキモい笑顔を貼り付けているおっさんを殴って警察に囲まれた。こんなキモいおっさんを殴ることのどこが悪いのか教えてくれよ。いつもインターネットで自称弱者やっているくせに、こういう時だけ優位に立って強気に出る。気持ちわりー、気持ち悪いんだよ。

「躁鬱って、人生の問題点」
看護師がムカついたからリストカットしてやったんだよ!と自慢げに言うと、躁状態ですね、とリチウムを増やされる。このままリチウムを過剰服薬して死んでやろうか?この世界の全てがムカつく。どうしたって世界は私に対して不親切だ。でもきっと、それは私が躁だからそう思うのだろう。きっと鬱になったら、全てが申し訳なくなって、逃げるように自殺未遂をするんだろ?私は、そういう人間だった。結局何者でもないんだ。思考が止まらない。もうこれ以上思考したって意味がないって分かっているのにね。私は、あなただ。あなたは、私だ。それが分かってもらえれば、それでいいや。

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