2023.12.17│「何故、」 #朗読劇エルドラド

飛行船シアターで開催された朗読劇、少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE- Reading Theatre 第四弾 「遥かなるエルドラド」2日目マチネ公演を観劇してきました。


これまでのスタリラ朗読劇はスタァライトの本筋じゃない部分だったのでまあいいか〜と見送っていたのですが、今回の題材はあの「遥かなるエルドラド」ということで…
これは現地で観劇せねばとオールイベント明けの体にムチ打って上野へ。

「遥かなるエルドラド」とは、劇場版スタァライト内で触れられる新国立第一歌劇団の代表作で、聖翔音楽学園にとっての「戯曲スタァライト」のような扱いの作品です。(現実でいうと宝塚歌劇団のベルサイユのばら的な感じ?)
そして来年発売されるコンソールゲーム『少女☆歌劇 レヴュースタァライト 舞台奏像劇 遥かなるエルドラド』の主題となる作品でもあります。

劇場版スタァライト内では新入生が聖翔音楽学園を見学する際に華恋と純那がワンシーンを演じ、ひかりも遠く離れたロンドンでセリフを読み上げていました。

「すまない友よ、私は往かねばならないんだ。あの、大海原へ!」

「ならば、僕は何を目指せばいい? 君を追って、船に乗った。 僕はこれから、何を目指せば……!」

「何故、何故、何故、何故、何故…行ってしまうのだ…」

「友よ」

wi(l)d-screen baroqueが始まる少し前に双葉が
「やっぱりいいよな〜エルドラド!」
「空飛ぶんだよな〜サルバトーレが!」
のように、かなり興奮して話をしていること、前述のワンシーンで純那が演じるサルバトーレが未来に向かって航海に出るようなニュアンスであることから、多くの舞台創造科は
「エルドラドは友情と夢が描かれた青春物語なのかな〜」と思っていたことでしょう。とんでもございませんでした。何わろてんねん星見。何が空飛ぶんだよな〜やねん石動。

今回朗読劇で演じられた「遥かなるエルドラド」は愛も憎しみも裏切りも、人間のすべてが詰まったドロドロの物語でした。結構攻めた内容だったけどこれSwitchで販売できるのか…?と思うレベル。どうなるんだろう…

劇場版スタァライトで星見純那が演じたサルバトーレは「友情も大事だけどやっぱり夢を追いたい!」という希望のニュアンスだったのに対し、朗読劇で天堂真矢 as 富田麻帆が演じたサルバトーレは「何もかも奪われたが心までは穢されていない。友?家族?ずっとお前たちが憎らしかったんだ」という真逆のベクトルを向いていて、同じセリフなのにここまで違いを生むことができるんだ…と驚きました。
劇場版スタァライトに出てきたいくつかのセリフが朗読劇の中で出てきた事で「遥かなるエルドラド」という作品が少女☆歌劇 レヴュースタァライトの世界の中ではどれだけ影響力のある作品なのかという点が補完されてすごく良かった。天堂真矢、エルドラド好きすぎるやろ。

愛城華恋 as 小山百代
天堂真矢 as 富田麻帆
露崎まひる as 岩田陽葵
西條クロディーヌ as 相羽あいな
ジュディ・ナイトレー as 飛龍つかさ(元宝塚男役スタァ)
という表現力において最高のメンバーでの朗読劇、一人で複数人を担当しているキャストもおり、服も立ち位置も変わらないのに、すべてのシーンがハッキリと想像できてすごかったです。これが声優、女優の力…
がなる声も、叫び声も、弱気な声も、立っているだけでころころと切り替わる演技が本当に素晴らしくて圧巻でした。
終了直後のメモも貼っておこうかな。

時間切れなのでひとまずこのへんで。
また何か思い出したら追記します。
本当にゲームが楽しみ……

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