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有終の美とは

本日は職場の先輩に誘われて
宝塚歌劇団の宙組
Nerer Say Goodbye〜ある愛の奇跡〜の
千秋楽公演をオンライン配信で楽しみました。

宝塚の観劇自体まだ2回目ですが
トップさんがとにかくイケメンで
ストーリーも戦争がテーマで重くはあったが
とても素敵で壮絶なラブロマンスだった。

もちろん劇は素晴らしく、にわかの私でも
十二分に楽しめる内容であった。

ショーが終わると、
今日で宝塚歌劇団を退団される方の挨拶があった。
時間の都合上2名分しか聞くことができなかったが、
退団される方は思ってた以上に清々しい表情をされていたのが印象的だった。
むしろ同期の娘役の方がとても綺麗な涙を流していた。

経歴を聞くにだいたい皆さん10年ほど舞台に立たれていたようだ。
宝塚の学生時代も含めると人生の半分ほどを締めるのではないか。

私は高校生3年間と大学2年生までの間バンドを組んでいた。

演奏技術は全くなく、ひどいものだったが、
我ながら愛嬌100点でとにかく愛されていたバンドだったと思う。
最後のライブでは大好きなライブハウスをパンパンにして入場できなくなった。
180度どこを見渡しても知っている人でいっぱいだった。
走馬灯の様だった。

私の場合は遊びであった為、
楽しい時間が終わってしまうことが悲しくてとにかくわんわん泣いた。
みんなは親のような優しい目でみてくれていた様に思う。

有終の美ってなんだろう。

あの方は人生をかけたお芝居のラストステージ、
どんな気持ちで臨んだのだろう。

私はあの日どんな気持ちで朝目覚めたのだろう。
全く覚えていないが、少しも後悔はない。
下手くそだったが、今思い返しても幸せなステージであった。
私らしくあったと思う。


あの5名の方々が後悔のないステージだったことを
心から祈ってやまない。

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