見出し画像

とんとんとん

とんとんとん



肩をたたかれた


振り返るとそこには


忘れ去っていた


無数のわたしが


ぼんやり


ぼんやりと笑みを浮かべている


手を引かれるまま


交わってゆく


わたしとわたし


わたしじゃないわたし


わたし


わたしたち


迷いなく飲まれ


たゆたい


舞う


わたしたちだけのリズムで

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?