君たちは食材の声が聞こえてくるウイスキーを知っているか?

こんにちは。みあと申します。

皆さん、何かを口にした時に食材の声が聞こえてきたことはありますか?

私はありません。

でも、料理漫画とかだとそういうのよくあるじゃないですか。

こういうやつ

ああいうの、体験してみたくないですか?

ということで、今回は食材、もとい原料の声が聞こえてくるウイスキーをご紹介したいと思います。

そもそもウイスキーの原料ってなんだっけ?

穀類です。

アイリッシュウイスキー「ウォーターフォード」

2015年にアイルランドに誕生した新興蒸留所「ウォーターフォード蒸留所」をご存じでしょうか?

人気ウイスキーを作っている「ブルックラディ蒸留所」の再建に携わった方が創業した蒸留所で、青い瓶にガラスのコルクが特徴的なウイスキーをリリースしています。

公式サイトより

この蒸留所では、今までのウイスキー作りではほとんどなされていなかった新たな挑戦をしています。

「原料の産地」という概念

「ボルドーワイン」「シャンパン」という言葉を耳にしたことがある方も多いでしょう。これらはワインの原料となるブドウの産地が由来となっているのですが、ワイン界隈ではこの「産地」という概念をかなり重視します。(ここではあり得ない端折り方をしているので、より詳しく知りたい方は「テロワール」で検索してみてね)

何でそんなの重視してんの?って話なんですけど、ワイン界隈ではブドウの品種が同じでも生育地が違うとワインの味が変わる、と言われています。例えば「コシヒカリ」って品種のお米は全国で栽培されているけど、「魚沼産コシヒカリ」となると途端にブランド化されるじゃないですか?こんな感じです。多分。

ウォーターフォード蒸留所はウイスキーを生産しているので、原料となる大麦の産地に注目しているわけですね。産地や農場の違いによる個性を最大限引き出そうということです。

食材の声が聞こえるってどういうこと?

さて、ここからがこの記事の本題です。

アイリッシュウイスキーというと所謂万人受けが特徴だったのですが、ウォーターフォード蒸留所は見ての通りかなり尖った蒸留所です。

中でも個人的に驚いたのが、ボトルの裏面に「テロワールコード」と呼ばれているコードが記載されている点です。

この部分に記載されています。今回は記事用に読めないようにしてますけど。

いや、だから何?って感じなんですけど、公式サイトにこちらのコードを入力するフォームが用意されています。

ここに入力するわけですね

試しに私が持っていたボトルの裏面にあったコードを入力してみますと、このようなページに遷移します。

今回入力したコードが記載されていたボトルの名前です

ここからはスクショを貼るのは控えますが、こちらのページでボトルの概要/原料の生産者/原料の品種について/畑の所在地に関する情報/作付け~収穫までの期間/畑の土の写真/テイスティングノートといった、ボトルにまつわるありとあらゆる情報を閲覧することができます。ここに書いていない情報も沢山あります。

そしてこのページ、SOUNDCLOUDのリンクが貼られているのですが、なんとここで「原料が生産された畑の音」を聞くことが出来ます。作業音や鳥の囀り、稲穂のさざめきなどを聞くことができます。

これが記事タイトルと冒頭で触れた「食材の声」ってことだったんですね。こういった取り組みをしている蒸留所、私は他に知りません。もしあったらこっそり教えて。

ちなみに上のページで聞くことのできる音は限定公開なのでここに記載できませんが、誰でも聞ける音があるみたいなので貼っておきますね。

じゃあ実際に飲んでみよっか

さて、それでは実際に畑の音を聞きながらウォーターフォードのウイスキーを飲んでみましょう。

今回飲むのはこれ!

販売ページ:信濃屋ネットショップ

「ザ キュベ2021」というボトルです。こちらを寒い季節にぴったりの飲み方「ホットウイスキー」で飲みましょう。作り方は以下の通り簡単!

1.耐熱グラスにお湯を入れ、あらかじめあたためておきます。
2.ウイスキーをグラスの1/3から1/4ほど注ぎます。
3.ウイスキーの倍量または3倍くらいのお湯を加えます。
4.マドラーなどで軽くまぜます。
5.完成。

サントリー「おいしいウイスキーの飲み方」より

というわけで、作ってきたのがこちら。

映えるかなと思ってシナモンスティックを入れましたが、全く見えませんでした。

温かいウイスキーは香りが際立ち、飲むと心地よい甘さが口いっぱいに広がります。体の内からじんわりと温められていく感覚、たまりません。やっぱこれやね。

結び

というわけで、今回は変わった取り組みをしている「ウォーターフォード蒸留所」をご紹介しました。

畑の音を聞きながら温かいウイスキーを口に運ぶと、そこはもう広大な畑のど真ん中。このような楽しみ方ができるのがウォーターフォードのいいところですね。

これからの寒い季節、皆さんも温かい部屋でホットウイスキーを飲みながら、畑の音を聞いてアイルランドの地に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

それではまた。

参考ページ
リカ―ページ:https://liquorpage.com/irish-whisky-waterford/
ENJOY YOUR SCOTCH!:https://scotch-whisky-distillery.com/waterford/
ウォーターフォード公式Twitter(X)アカウント:https://twitter.com/WaterfordJapan
ウォーターフォード公式サイト:https://waterfordwhisky.com/


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