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お直し記録をはじめる

地味だけど、地味に役立つ(かもしれない)お直し記録をつけ始めてみようと思います。たまに。

なぜ

1,お直しって、服作るって、マジで深すぎる
お直しの仕事って、どういうイメージでしょうか。
スーツを仕立てるテーラーさんのような、ガチガチの職人仕事を思い浮かべる方も多いかもしれません。
ちなみに私は南洋裁店に激烈な憧れを抱いています。

私自身は前職で、お直しの仕事をなんやかんや10年くらいやっていたのですが、
洋服を直す、また洋服を作るということが、あまりに広く深い大海であるということに、泳ぎだしてから気づきました。
市江さんのように、どんなものでも最高の仕上がりにできるように腕を磨きまくってやるぞという気概もむなしく、
やればやるほど積み上がり、広がっていく課題を前に、途方に暮れるようになりました。
なんとか泳ぎきってやろうと何度も気合を入れ直しましたが、結局は自分の弱さを克服できず、一旦さよならすることに。

自分の時間をすべて使って勉強するほどお直しに懸けることはできなかったし、懸けたとしても、一人暮らしではギリギリすぎる給料が劇的に上がる見込みもなく、不安は増すばかり。どうがんばればいいのか、方向を見失いました。

2,そこに直すものがあるから直すのさ
そこからは全く異なる職種に就いて、慣れない業務に必死で、縫おうという気がまるで起きない日々。

そんな中、自粛のため家にいる時間が増えたことで、ふと気が向いて
後回しにしていた、穴のあいた服の補修してみたら、ちょっと新鮮な感覚を覚えました。

「お、悪くないじゃん〜」

テーラーや最強の職人どころか、一般レベルの縫製職の知識も技術も身につけられなかった自分だけど、ちゃんと役に立ってる。そのままでは価値や使い道のないものに、ちゃんと違う人生(物生?)提供できてるじゃん〜。

そもそもお直しの仕事が大好きだったのは、このよろこびが大きな理由でした。ちょっと手を加えることで、役割を生み出せるのってめちゃくちゃ面白い。誰かに喜んでもらえたらもっと最高。

このよろこびをかみしめるべく、日常のちょこっとしたお直しなどを記録してみようとおもいます。
見てくれる方がいらっしゃったら、お直しを身近なものに感じて「こんなの直せるんだ!」と、手放すはずのものが手元に残り、活躍するきっかけになったりしたら、より嬉しいです。
続くかは謎ですが、ゆるゆるやります。基本地味ですけど。

基本スペック

お直し記録をはじめる前に、何使ってるのかを紹介します。
手持ちの装備は基本業務用はなし。家がせまいのと部屋の照明が暗いのでキッチンで作業してます。

■ミシン
JANOME JP510。
直線、ジグザグ、ボタンホール用。縫い目幅とかは変えられる。
ボビンケースないタイプ。フットコントローラーは使用可能。

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■アイロンとアイロン台
・アイロン
ティファールのスチームアイロン(型番どれかわからない…)。
持ち手内側にスチームボタン、外側に水が出るボタン。

・アイロン台
フェリシモの。高さ調整可能で座りもスタンディングも可能。大体立って使う。

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■はさみ類
・裁ちばさみ
ヘンケルス Superfection Classicというやつ。
切れ味はいいんですが、刃が短く刃先が太いので正直使い勝手は微妙。笑

・小ばさみ
浅草かね惣さんのもの。大変気に入ってます。
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■トルソー
キイヤの9AR(多分)。細かい型番はわからない…。

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■その他
・テーブル
IKEAの天板と脚が別々で選べるやつ。高さ調整可能。
【A1サイズが置ける/立っても座っても作業ができる/高価すぎない】の三拍子が揃ったものを探すのにめちゃくちゃ時間をつぎ込んだ。

・椅子
実家にあった折りたたみ式のやつ。適当。

・カッターマット
ロータリーカッター裁断、パターン引く用。OLFAの両面方眼ありA1サイズ。

・ラック
Tuffyのキッチンラック。裁縫道具や糸、作業中の布などを投げ込む用。めっちゃ便利でほんと買ってよかった。かわいいです。

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プロとは程遠いよわよわ装備ですが、そんなんでもなんとかなるお直しを楽しんでいきたいとおもいます。そしてよわよわなんですけど、どれも限られた予算でめちゃくちゃ厳選して買ったものなので気に入ってます。でも大きめの裁ちばさみとロックミシンと二本針はほしい。

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