【1年分無料】京都府教員採用試験の小論文の文字起こしB判定5本

京都府教員採用試験の小論文でB判定の文章5本を公開します。5本あるので、見比べてみることで「このぐらいかけたら合格か。」と合格するレベルがわかります。小論文が苦手な方におすすめです。

また、小論文合格の書き方のポイント・教育委員会の判定基準資料A判定の小論文についてはそれぞれのリンク先でご紹介しています。

令和2年度小論文 B

(40分)
 京都府数育委員会では、教員が資質能力の向上を図る際の目標となるものとして、「求められる京都府の教員像」において,「数員に必要な5つの力」を掲げています。
 この5つの力のうち、「気づく力」は、様々な教育課題に対応するためには、アンテナを高く張り、児童生徒の小きな変化に気つくことができる、教員としての感性が大切であるというメッセージを込めて、最初に掲げています。
 この教員に求められる感性をどのように捉えるか、その必要性に触れながら、あなたの考えを述べなさい。また、その感性をどのように磨いていきますか、具体的に述べなさい。

 子どもの変化や状態に気づくことは、子どもとのつながりの第一歩だと捉えている。気づいてもらえた子どもは、気づいた教員に心を開く。だから気づくことは非常に大事なことだと考える。その力を磨くためにも、私はメモに気づきを書くようにしている。
 情報化社会が加速する昨今、人とのつながりや心のケアの重要性が以前よりも高まっているように感じる。いじめ問題、引きこもりの問題、核家族化など、多くの問題がある。どれもコミュニケーション力や心の状態が大きく関係している。これらの問題の解決や改善のために、子どもの変化に気づき、子どもがつながりを感じられるようにする必要性がある。
 子どもの変化に気づく感性を私はメモによって磨いている。現在小学4年生の担在をしている。35人の学級だ。私は一冊のノートに子どもの変化やがんばっていたことなどをメモするようにしている。こうすることで以前との子どもの変化に気づけたり、子でもを見る目がついたりしていると感じている。
 ある男子が暗い表情で登校した日があった。事情を尋ねると、友達との関係が悪くなりそうで心配だというのだ。相手の男子にも話を聞くと休み時間の小さな言い合いが原因だった。互いの言い分を聞き、事情を話し合わせた。すると両者納得して、楽しく遊べる関係に戻った。もし、日頃のメモをしていなければ、男子の暗い表情に気づけていなかったと思う。そして子どもに心を開いてもらうことも、子ども達の関係をつなげることにも、さらに苦労しただろう。
 今後、ますます人とのつながりや心のケアは重要になると考える。だからこそ私は子どもの変化に気づき、子ども違がつながり合えるような指導をするためにも感性を磨いていきたい。 

平成30年度小論文 B

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