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ケーキ屋さんで、ケーキを買う

5月22日(水)

たぶん夢の中で紅茶のシフォンケーキを食べていたからだと思う、起きたときにはケーキの口になってて、寝起きでケーキ食べたいなって思ってたのは。

どんな夢だったかはもう忘れたけど、プレーンのシフォンケーキと紅茶のシフォンケーキを両方欲張って食べようとしていて、紅茶味の方はもうすでに食べていた。

それが夢だったと、夢から寝起きの境目に気づくのにけっこう時間がかかった。

なんせ口の中が甘くて、ケーキ食べたあとみたいだったのでね。

それから、現実でも食べるか〜と、どこのケーキを買ってくるかを考えた。

寝起きいちばんに布団の中で考えることにしては平和すぎたなと書いていて思う、その日はそれがいちばん大事だったからしょうがない。

真っ先に思いついたのは、セブンイレブンのカップに入ったシフォンケーキ。

あれ、美味しいよね、去年?一昨年?の年始のバイトに疲れ過ぎて休憩中に買ってきたらあまりの美味しさに午後をがんばれた思い出付きで美味しい。

いつもならそれで全然いいのだけれど、せっかくケーキを食べたいと思ってて、夢の中のケーキは明らかにケーキ屋さんのケーキだったのに、近いコンビニで簡単に済ますというのはさすがに怠惰すぎるか?と思い直して、近所にケーキ屋さんがどれだけあるのか検索をかけた。

オーガニック系のケーキ屋さんを見つけて、駅の向こうすぎてそれはその日の予定的に厳しかったからやめた。

で、駅前にケーキ屋さんが入っていることに気づいて、メニューを見てみると人気メニューのところに紅茶のシフォンケーキを発見した。

同じ味!これじゃん、これにしよっ!

即決して布団から出て、その日は始まった。

夕方、そのケーキを買うためだけに駅に向かって、お目当てのケーキをショーケース越しに見つけて、店員さんに声を掛けて買い求めた。

店員さんからあのケーキの白い箱を、いわゆるみんなが想像してくれるだろう小さいケーキ箱を受け取ったときには、口元がにやついていた。

あの白い箱には魔法がかかっていると思う、慎重に持ちながら、心はわくわくして浮ついていた。

わかんないけど、なんだか自慢したくなるくらいその白い箱がきらきらしていたからケーキってすごい。

で、そこで気づいたのだ。

わたし、ケーキ屋さんでケーキを自分のためだけに買うのってはじめてだってことに。

ケーキは割と好きな方なので、それこそコンビニやスーパーなどで買ってくることもあるし、喫茶店やカフェなどで紅茶と一緒に注文してその場で食べてくることはよくあるのだけど、買って帰ってくるってことがなかったなと。

ケーキの白い箱をこうやって持って帰ってくるのはじめてだ、それは魔法がかかったように特別に見えるはずだわと納得しながら、こんな身近にはじめてのことってまだ残っていたんだなと嬉しくなって帰ってきた。

ケーキ屋さんで買うはじめてのケーキは、紅茶のシフォンケーキでした。

待てなくて、夕飯よりも先に食べた。

せっかくだからとお気に入りのお皿に移して、ひとくち食べた時に、これは紅茶だ!面倒くさがらずに紅茶淹れよ!と、自分用に買ってあるちょっといい紅茶のティーバッグを出して、カップを先にお湯であっためることも厭わずに紅茶を淹れて、あらためて食べたケーキは本当に美味しかった。

しあわせってこういう些細なことを面倒くさがらずにやることだよな〜なんて思いながら。

思い出のケーキがまた増えたのでした。


今日も、ありがとうございました。

まるすけ

ぽかぽかします。