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10月を振り返って

8月が終わったあとはちゃんと振り返りnote書けたからちゃんと習慣づけよう、って軽く思ってた私が甘かった。9月が終わって1日、2日、3日と経つ毎に、書かなきゃという気持ちの下からめんどくさいという気持ちがムクムク沸き起こり、めんどくささに完敗。自分の継続力のなさに少し嫌気が差すも、まぁそんなものと思った先月の振り返り。

晩夏のような日差しから始まった10月も終わるころには初冬なんじゃないかという冷え込み。でもそんな中でのほんの数日は秋って最高だよね、と思えるような天気の日があったり、私の誕生日があったり。見える空気がガラリと変わることもあって、やっぱり10月は好きな月。

読んだもの

10月も4冊の本を読んだけど、印象に残ったのはこの本、”バウルを探して”。元国連職員の川内有緒さんがバングラデッシュに行って無形文化遺産であるバウルの人達の歌を聞きに行く、と言う話。ガイドとカメラマンの方々と共に手がかりがほとんどない中、坩堝のようなところに飛び込んでいく。
少しでも気になった人は記事を読んでほしい。旅に出れない今、旅をさせてくれるのは本!

聞いたもの

4年に1度開催されているショパン国際ピアノコンクール。昨年はコロナ禍で中止ということもあり延期されて5年ぶりの開催。カメラ4−5台設定しての全編youtube配信という、googleさんの力強いサポートにほんと2020年代っぷりを感じる。夕方や夜更けにyoutubeを立ち上げるとショパンの音色が流れていて、自分のいる場所とか時間とかが分からなくて、ワルシャワの(多分)冷たい空気を感じるのがとても好きだった。

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ソリストがオケをバックに演奏する本選では、ソリストはショパンの作曲した協奏曲は2曲のうちいずれかを選ぶ。2曲しかないから、同じ曲を何度も聞かされて辟易とするのかと思ったけれど、とんだ杞憂。

ピアニストによって描き出されるショパンの表情はほんと様々で、改めて人が見ようとする側面というのは人によって全く違うことを思い知る。それを見せてもらった時に自分が掴み取る/掴み取りたいと思っている感情も様々。

繊細すぎて協奏曲以外は少し苦手だな、と思っていたショパン。色彩鮮やかな音に魅了されて、ソナタやプレリュードもおもしろいじゃない、とピアニストの方々のおかげで気づかせてくれた。いい気付き。

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音楽こそ、言語じゃないんだから何人が聞いても聞こえる音は同じなのに、人の所属がどこかということを考えなくてもすむものなのに、どうして報道は人種を全面に押し出すのか。日本人がx位、アジア人がx位、自分達の人種は、国はすごいのだ、と訴えかけるナショナリズム。

言葉という人種を定義づける枠の一つをとっぱらったものが音楽なんだから、それを再び定義づけて人を分断させるようなことをしなくていいのに、と思うのは私が理想主義なだけだからだろうか。

とはいえ参加したピアニスト達、ワルシャワ国立フィルハーモニー還元楽団の皆さん、そして指揮者のアンドレイ・ボレイコには心からの拍手を。幸せな時間だった。

見たもの

ホテルステイという魔法の言葉を知ったのは2、3年前だろうか。お姉さまの友人が多く、その中の一人が「忘年会も兼ねてみんなでホテルステイしようよ」と言われたのがきっかけ。背伸びだったと思うけど、まぁそこで目覚めてしまったのだ。

ふかふかで真っ白のベッドで寝る気持ちよさに。バスローブに包まれる小心地よさに。足りないものはお願いしたら用意してもらえる快適さに。少し気取ってしまうくすぐったさに。ブルジョワの遊びともなんとでも呼ぶがいい。他人から、物にまで慈しまれるということは気持ちがいい。

お金がかかる(ように見える)ことを好き、と言わない方がいいとずっと思っていたし、「金がかかる女なんて思われないほうがいいよ」みたいな社会的な牽制もあってあまり言えない。でもどうしようもない。私は買える幸せなら買いたい人間なのだ。
純粋な3歳児に戻ったように「見て見て!」って言わせてもらう。そういう無駄な忖度をこの場ではしたくない。

なので見て見てこの夜景!

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都内から北区や千葉を臨む窓。大動脈のように流れる国道。あの一つ一つの下に見知らぬ誰かがいる細やかな灯り。

また別のホテルから見えた窓の外はこちら

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どうだ!と言わんばかりの窓同士の距離は5キロしか離れていないけれど、東京の全く違う側面を切り取る。生活を感じる東京、勢いを感じる東京。どんどん変わりゆく街。

ずっと地表で床や壁ばっかり見て(仕事してると)、見え方が凝り固まってしまうのかな。視界や考えが開けた気がして、高い場所に行ってものを見るのって大事だなって思った。高所恐怖症だけど笑

まとめ

音でなり、景色でなり今までと違うものが見れて楽しかった10月。自分が少しでも幸せとか楽しいとか思えることを追求することを忘れずに。今年もあと2ヶ月。

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