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今のアメリカって実際どうなってるの? -外出禁止令から1ヶ月半経って-

ここ数ヶ月の話題は新型コロナウイルス一色になっています。日本でも先日、新型コロナウイルス対策で外出自粛が延長されました。

日本のメディア等では、アメリカ西海岸と東海岸の比較等がよく報道されているとは聞きますが、「今の状況下でアメリカにいるのってなかなかないんじゃないか」とふと思い、「アメリカ(カリフォルニア州サンフランシスコ)って、実際のところ今どうなってるの?」っていうのを少しでも共有したいなと思っています(あくまで私のアメリカでの生活を通じて感じたことになりますので、一個人のお話です)

突然のShelter in Place Order(外出禁止令)

私のいるサンフランシスコ市では3月17日に突然、Shelter in Place Order(外出禁止令)が出されました(この数日後にLAで、数週間後にNYで同じく外出禁止令が出されました。この東西のたった数週間の差が、感染者の数に影響しているのではないかとよく言われています)

これは州、郡による外出禁止令で、この記事を書いている5月5日段階では5月末までは原則外出してはいけない、というもの。家族以外で複数人で集まることも禁止。仕事もスーパー、病院、インフラのようなお仕事以外はもちろん在宅勤務です。

ここでいう本当に必要な外出とは:
・食料品の買い出し
・ガソリンの給油
・ペットの散歩
・ジョギング、ハイキング など

さすがペットに優しい国(笑)ジョギングなど、人間の最低限の健康を守るためのアクティビティも可能です。

飲食店、学校、映画館等の娯楽施設も全て閉鎖されています(飲食は一部持ち帰りを提供する店はあります)

そんな状況なので、このShelter in Place Order以降、買い出しとかで外に出ても街はゴーストタウンかのように静まりかえっています(そのせいか、浮浪者が普段より目立つようにも思えます)

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食料品の買い出しはどうしてるの?品薄?

Shelter in Place Orderが出されたその日にスーパーに行ったら、早速こんな状態でした。。数時間後から始まる外出禁止に向けて、みんなが買い占めに走り始めました。(ダウンタウンのTrader Joe'sとTargetの様子。冷凍食品、トイレットペーパーやハンドソープなどなくなりそうなものはとことんなくなってました。アイスとかはめっちゃ残ってた)

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ただ10日も経つと、スーパーにも少しずつではありますが物が徐々に戻り始めました。先週Costcoに行きましたが、その時も品薄だなーとはそこまで感じませんでした(相変わらずトイレットペーパーやサニタイザー(手ピカジェルみたいなやつ)や除菌シートは買えませんが。。)今では買い占めは私の見る限りではそんなに起きてないんじゃないかな、と思います。

p.s. 任天堂switchも速攻売り切れになっていました。巣篭もり商材人気。。

食に関して、(少し前述しましたが)こんな状況なので飲食店は基本的には閉まっていますが、デリバリーあるいはピックアップのみでオープンしているお店もあります。デリバリーに関してはUberEatsが配送料を無料にしていたり、ピックアップに関してはStarbucksが事前モバイルオーダーにて対応をしていたりしています。

Social Distanceは守られているの?

どのスーパーも、店内に人を密集させないように入場制限を結構厳しくかけています。さらに他人とは最低6 Feet(約2m)の距離を開けるなければいけないので(いわゆる"Social Distance"というやつです)、入店時の列がめちゃくちゃ長くなっています(某アジア系スーパーでは、毎週末1時間は並ぶの覚悟です。。)

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言われたことはしっかり守る!みんな素晴らしいなーと感じました。一度店の中に入ってしまえば、中は密集を避けるために人が少なく、買い物自体はいつもより快適かもしれません。

p.s. ちなみに6 Feet以上間隔を空けないと、本当に罰金が取られてしまうそう。$400(4万円近く)はでかい。。

それ以外にも事項に違反した場合、(地域によって差異はあるものの)罰金や拘留等の罰則が課せられる可能性があります。4月半ば頃からは、外出時のマスク着用が義務化され、こちらも違反すると同じく罰則が課せられます(スーパーなどはマスクを着用していないと基本的に入店させてもらえません)

そしてカートやカゴには除菌シートが1枚ずつついています。これで自分で持ち手を除菌してから使ってねってことです。徹底してますね。

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病院はカオスになっていないのか?

実はなんとこのバッドタイミングで、私は急性胃腸炎にかかり、10日間で2回もER(緊急外来)に行きました。。治療後はすぐに回復して良かったのですが、行く前は「今のタイミングで病院に行くのが正直怖いな」とずっと心配していました。

結果としては、コロナウイルス感染者の疑いのある人とはもちろん分けられており、かつ病院自体にも患者以外は入れない仕組みになっていました(カオスになるのを防ぐため、たとえ家族であっても付き添いは原則入れません)

p.s. ちなみに動物病院も患者(ペット)のみしか入れません。私も先日自分のペットを連れていかなければだったのですが、問診や診断結果などは病院の外で電話を繋いで行われました(なのでみんな路駐して自分のペットを待つしかないという感じ。。)

Stayhomeでも新しい楽しみ方がたくさん

こんな状況ではありますが、みんな何だかんだ新しい楽しみを見つけているみたいです。Zoom飲みをはじめ、あつ森をしたり、ガーデニングをしたり、料理をしたり、オンラインの講座を受け始めたり。。Stayhomeだからこそ楽しめることもたくさんありますし、家族と一緒に過ごす時間も圧倒的に増えました(いいこと!)

p.s. お家時間の過ごし方に関しては周りの友人にアンケートを取ったので、また別で記事にしたいなあ(頑張る)

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まとめます

「外出は必要最低限の外出のみ」
「他人とは最低6Feetは開けること」
「外出時のマスク着用義務化」

このような相応に厳格な体制を敷いていても、米国の感染者数は5月5日段階で約118万人と世界最多(米国の場合、医療保険制度の問題もありますが)となっています。なお、3月上旬時点は1,000人程度でした。

最初は「結構厳しいなあ。。」と思っていたのが正直なところだったのですが、これだけ厳格な体制が敷かれている且つみんな守っているからこそ、必要な外出をする際には少しは安心して出かけられている部分もあります。

長くなってしまいましたが、この記事が感染予防に気を遣ったほうが良いんだ、と思うきっかけに少しでもなれば良いなと思います。

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