見出し画像

シン・エヴァンゲリオン【感想】

映画館で働き始め、はや1ヶ月。
今まで以上に映画を鑑賞する機会が増えた。
何を隠そう、映画を無料で鑑賞できるのである。
嬉しい。

本日鑑賞したのは【シン・エヴァンゲリオン】。

なんか考察やら色々あるっぽいけど、そういうものは何も見ずに、とりあえず感想を書いていく。

あ、物語の内容に関わる話も含むかも知れないので、そういうのを摂取したくない人は読まないようにお願いしやす。

文章を作るのに慣れてないので、
とりあえず大きく3つに分けて簡単に感想を述べていくことにする。


1.ストーリーについて


正直ついて行くのがやっとだった!
ストーリーの進行に脳の処理が追いつかない!
そして多分ほとんど理解しきれてない。

フォースインパクト、止めたんだよね?
あれ…?どんな話だったっけ?
思い出そうとしても思い出せない。汗
えーと、エヴァンゲリオンと冬月先生の作った何かが戦って
シンジくんが鬱状態だから少し休憩して
シンジくん復活して碇司令と戦って…


ハッピーエンドっぽかったよね?


あれ?…おれ、頭大丈夫か…?
さっき見てきたばっかなのに!

全然ついていけてないじゃない!


2.映像表現やらなんやら


冒頭、赤いエッフェル塔を真下から映し、パリ市街でのエヴァと何かの戦闘が始まる。

なんだこれ…めちゃくちゃかっこいい!

まず、赤色の街に興奮。闘牛状態。
街が壊れて行く様がすごく気持ちいい。
赤色の市街地なんて初めてみたよ。最高。
最後エッフェル塔で戦うんだけど、そのエッフェル塔がねじれていく様が、なんというか…いい!(語彙力
金属と金属がぶつかり合う衝撃!
表現力すげーな、まじで。

モノの表現がかなり現実に近い。
虚構と現実の境界線というものをかなり意識している気がする。

けど、その分、人間やら自然やらがすごく浮いて見える。
あえてそうしているのかも知れない。
うーむ。


あと、気になったのは、

人間を足側から見上げるカットの多さ。

何と説明したらいいか…股を下から覗くようなカットがすごく多かった。しつこいくらいに。
しかも女性ばっかりこのアングルで映すんだよな。
男性キャラクターでこのアングルは無かったような気がする。

庵野さん…かなりの変態だな…
気が合うかも知れない…そう思っていた。
が、最後まで見て少し感想が変わる。


3.この映画を観て思ったこと


久しぶりに脳みそフル回転で、理解しようとした映画だった。
が、力及ばず…意味わからん。
でも意味わからんなりに導き出した感想がある。

この映画って女性についての話じゃねーかなと。
あと、自分の居場所についての話。


まず、【女性】について。
もっと大きく言うと、【生まれる】という事について、なのかも知れない。

さっきも書いた事なんだけど、この映画、
女性の股間をしつこいくらいに映すんだよね。
エヴァンゲリオンの股間も見上げるようなアングルで映したりしてたっけ。エヴァの中身って女性だっけか?

その部分てさ、赤ちゃんが産まれる場所なんだよね。

で、今思い返してみると、この映画、赤ちゃんがたくさん映ってた事に気づく。

人間の赤ちゃんもそうだし、猫の赤ちゃんもいた。

そういえば、よく考えると、エントリープラグの中って、お母さんのお腹の中みたい。
羊水の中の胎児みたいな。

「生まれてきたという事を思い出して」そんなメッセージを強く感じた。


それともう一つ、居場所について。

人に優しくしなければいけない、
誰かの役に立たなければいけない、
成長していかなければいけない、
強くならなければいけない、
はみだしてはいけない、

こういった事は、たくさんの人が、
小さい頃からずっと言われ続けてきた事だと思うんだけど、
これらの事って、人によっては、かなり強く自分を縛りつける鎖になるような言葉だと思う。

反対に、これらの事ができない人間は、
生きている価値が無い、とみなされているような
気持ちになる、そんな言葉。

碇ゲンドウも同じような気持ちになったんじゃないだろうか。
心のどこかで自分はダメな人間だと思っていたんじゃないだろうか。
だからこそ、ダメだと思っていた自分を、そのまま好きだと言ってくれたユイが居なくなってしまった事に耐えられなかったんじゃないだろうか。
自分の居場所を求め続けたんじゃないだろうか。

碇シンジも同じように自分をダメな人間だと思っていたんじゃないだろうか。
だからこそ、そのままの自分を受け入れてくれる綾波レイの言葉によって、自分がこれから何をしたいか
という事に気づいたんじゃないだろうか。

アスカも自分の居場所を求めていた。
みんなの期待に応え、誰よりも良い成績を残せるよう努力した。
「ここにいてもいいよ」と言われる、それだけの為に。

実際に自分もそんな気持ちになったことがある。

あの感覚は本当につらい。
自分を責め続けるは自分なわけで、
自分はずっと近くにいるわけだから、
ひたすら責められ続けるんだよね。


この映画から受け取ったメッセージのもう一つは

「ダメでもいい、ここに居ていい。でも選択は自分でしろ」


ということ。

庵野さんも同じように苦しんだんだろうか。


最後に


ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。
思いついたこと、考えた事を順番に書き込んでいったので、かなり読みにくかったと思う。

映画はとても面白かったし、映像はとても良い刺激に満ちたものだった。

そういえば終盤のシーンで、これでもかというくらいにエヴァをぶっ壊しまくるシーンは少し笑った。
庵野さんの絶対に終わらせる、という強い決意を感じた。

ありがとうエヴァンゲリオン。
さよならエヴァンゲリオン。

頂いたサポートはほとんど全てご飯にかわります🍚 漫画を描ける時間が少しだけ増えます🤏