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ゆっくりゆっくり

昨日の夜、
ずーっと言うタイミングを計っていた一言
「時間を守りなさい」
をついに解禁しました。

みーこにとって、
時間 
はプレッシャーになる言葉。

「間に合わせなくちゃいけない」こと、
本当はみーこが一番よく分かってる。
でも、間に合わない。
だからあせって、パニックになって、何もかもイヤ!
ってなってしまう。
幼稚園に通っている時からずっとそう。

でもそれは、みーこが怠けてるからじゃない。

みーこが時間を守る大切さを知らないからじゃない。

みーこの時間と周りの時間が、
ちょっと合わないだけ。

だから、テレビを見たり漫画読んだり
ぼーっとしたり絵を描いたり
よく分からないダンスしたり
そんなことをしながら、自分の時間をちょっとずつ周りの時間と合わせてる。

無意識に調整しているような気がする。

以前お風呂に入るときに
「ご飯食べるの待ってるね」
って声をかけたら
「みーこ、今日はお風呂で自分の世界に入らなかったよ!エラい??」
ってドヤ顔でお風呂から出てきたことがあった。

そういえば、いつもみーこが入ると
お風呂から楽しそうな歌声が聞こえてきてたなぁ。
シャワーヘッドをマイクがわりにしてライブしてるの見たこともある。

あれ、みーこワールドに入ってたのかぁ。

お友達とどんなに楽しそうにしていても、
「今日は疲れたから遊ばない」
って一人で家にいることも。

みーこワールドと周りの世界、
リンクさせるためにすごく頑張ってるんだろうな。

みーこの可愛くて素敵な世界。

でも自分の世界を持ってる分、
時間  がせまってくるとどうしよう。
間に合わない。
どうしよう。どうしよう。
ってパニックになってしまう。


だからちょっと前までは
「大丈夫だよ」
「遅れても、幼稚園の先生待ってくれてるよ」
「大丈夫。一時間目には間に合うよ」
「間に合わなくても、笑う人なんていないよ」
って、みーこが安心するように声かけしてた。

ゆっくり自分のペースと周りのペース合わせていけるように。

とにかく慎重に声かけをするように心がけてた。

でもほんとは焦っている自分の気持ちに、
「周りが許してくれる幼稚園、小学生のうちは大丈夫。」
って言い聞かせて。

習い事も、あんまり厳しいところには行かせず、
優しく見守ってくれるところに行かせて。

「まだ時間ある」

「ちゃんとお姉さんになってきてる」

って、何度も自分に言い聞かせて。


少しずつお姉さんになって
宿題が完璧じゃなくても学校に行けるようになったり
お友達とも自分で約束して遊べるようになったり

ピッピとおんなじ口調で
「いい加減にしなさい!」
って怒られてもへこたれなくなったり

自分の失敗を受け止められるようになって


ようやくようやく、
昨夜
「時間を守りなさい!!」
の雷を落とせたのでした。

「時間を守りなさい!すごく大切なことでしょ。守らなきゃいけない時間に合わせて自分の行動を決めなさい!」

みーこは10歳。
この一言を言うのに、6年くらいかかったかもしれない。

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