見出し画像

声帯嚢胞の手術をしました。

※今回は、保育の話ではないです!

突然ですが、先日、声帯嚢胞(せいたいのうほう)の手術をしました。
ただの記録と感想なので、ご興味のある方はどうぞ一読ください。
ちなみに「ポリープ」と「嚢胞」は違うみたいですヨ。

初めてのことだらけ

人生初手術!初入院!初全身麻酔!!
に、正直ワクワクでいっぱいでした。これから手術で心配な方、自分もそうなのかと不安な方などの気休めになればなぁと思い、受診までの背景や入院の様子、その後の経過等についての記録を投稿します。

発見から紹介状を書いてもらうまで

普段から通院経験が無く、健康診断もいつもA
超健康体のわたしが受診することになった最初のきっかけは“高い声が出なくなったから”でした。
以前、仲間内でLIVEを行い、好きな曲を歌った経験があったのですが…ふと当時の曲を歌おうとすると「あれ?高い音の時、喉で何かが閉まって声がでない」と思ったのです。“今まで出ていたのに”が気になって、その時扁桃炎を治す為に行った近所の耳鼻咽喉科で、鼻からカメラ(内視鏡)を入れてもらって声帯を診てもらうと…「腫れているところがあるね」と医師に言われました。ただ、「悪い腫れじゃないからそのままでもいいんだけど」とも言われたので放置。

そこから悪化する訳でもなく…ただただ“高い声が出せない”日々が続いていました。その後(半年後くらいかな?)同じようにまた扁桃炎を見てもらった時がありました。よく扁桃炎になるわたし…笑
そこでまたカメラで見てもらうと「うん、状態は変わらないね」とのこと。「悪性じゃないから、治さなくてもいいけど、手術したいなら声帯専門の医師紹介するよ」と言っていただいたので、カメラの写真を添えた紹介状を書いてもらいました。紹介状の期限がたしか3ヶ月くらいだった為、平日休みの日と担当医がいる日の都合をつけて大きな病院(のちに入院する病院)を受診することにしました。

ちなみに、それまでの処方は特になし。声帯の痛みや違和感がなく症状としては「高い声がでない」「声がれ」くらいでした。
<余談>鼻のカメラめっちゃ苦手…痛みが無いようなのだけど、恐い恐い。毎回力が抜けなくて大粒の涙を流すのはわたしです。。口からのカメラはもっと辛いらしいから頑張りました。

担当医による初受診から手術決定まで

手術するかどうかは担当の先生の見解を聞いてからでいいか。とりあえず受診して、どんな手術になるのか聞くだけしてみよう!と紹介状を持って大きな病院に。
大きな病院での受診は、仕事との日程調整が面倒ですが安心感がありました。担当の先生はとても明るく気さくな方でした。カメラで見るなり…

医「あーこれは声帯嚢胞だね。『左声帯嚢胞』って言うんだけど…このままだと、この嚢胞が影響して右側も『声帯結節』になりそうだから、手術するなら早くしちゃった方がいいよ。いつがいい?来月にする?」

😳待て待てーい!早い早い。
と思いながらも、ここまで勢いがあるとつい悩んでいたわたしも「いっちゃうか!」と勢いで手術決定。手術には、入院が必要とのことでその日にざっと必要な入院日数と声帯嚢胞の説明をしてもらいました。

治療の流れ

  1. 耳鼻咽喉科診察(現状把握)手術前検診(血液検査・尿検査・心電図)

  2. 麻酔科術前検査(問診)、耳鼻咽喉科診察(現状把握)、入退院説明と手続

  3. PCR検査

  4. 入院

  5. 手術

  6. 観察期間

  7. 退院

※全て別日
こんな感じ。4〜7は連日なので今回は3泊4日の入院。健康保険に入っているので費用はだいたい10万超くらいでした。
口から喉にかけて長い筒を突っ込んでの手術のため全身麻酔が必要だそうです。また、全身麻酔が必要な手術にはPCR検査が今は必要なようです。入院手続では『限度額適用認定証』を勧められました!所得によって区分が違うみたいなので一応目を通しておいた方がいいかもしれませんね。

いざ入院!手術へ

友達に漫画をごっそり借り、PCを持参して一切退屈のないよう準備をして入院。目が疲れちゃうのが嫌だから、紙書籍で持っていきました(正解)。

全身麻酔の手術の為、飲食とその時間の制限がありました。入院当日からの時系列は以下の通りでした。

入院〜21:00     自由に飲食OK ハラペコの恐怖。間食しまくりました
21:00〜翌0:00 食事禁止 水分は自由に摂ってOK!
翌0:00〜10:00 1000mlの水分補給(必須)水分嘔吐と脱水を防ぐ為だそう
翌10:00〜14:00  飲食完全禁止 何かに没頭してやり過ごす…
翌14:00〜   手術 他の患者の手術のより多少の前後あり、とのこと

そんなこんなで、20分前くらいに看護師さんが来て手術の時間、移動する時間を知らせてくれました。
初めての手術室。道中は「手術中」のライトや他の部屋の手術台の様子に緊張が高まりました。ほぼ100%ワクワクだったわたしも、いざ手術台に横になり無機質な天井を見ると涙が出そうになりました…のも束の間、手際のいい看護師さん達からの「力が抜けてきますよ〜」と言われてすぐ記憶なし。
起きたら病室のベッドの上でした。1時間半くらい経ったのかな?あっという間に麻酔が効いたようでした。

手術後から退院まで


術前から「声を発してはダメ」と言われていたので、事前にメモとペンを持っていました。生まれてこの方1日も喋らない日はなかったと思う(思う)。
幸い、喉の違和感も痛みも出血もなく過ごせました。対面し、気をつけている時は声を出さない意識があるのですが、ふと名前を呼ばれた時や映像等を見ていて「そんなばかな!」と思った時は少し声が出てしまっていました。元々ハッキリ独り言をいうタイプの筆者なので、そこは無理であろうと思っていました笑
手術当日は絶食、飲み物は指示でOKがでます。翌日の朝の病院食はお粥ですが、その時の状態によって昼食は通常食にすることが可能でした。咳き込みも良くないと聞いていたので喉への意識が半端なかった為少し心配でしたが、わたしは昼食は通常食で大丈夫そうと判断しました。

担当医がちょくちょく来てくれて「大丈夫そうだね!」と声をかけてくれる度に安心&安堵でした。しかし、朝8:00頃に術後検査して、夜18:30頃に帰りの挨拶に来てくれているということは…長い時間!気を張る仕事なのに、心から「お疲れさま」と「ありがとう」を言いたくなりました。

手術の翌日、退院当日に経過を診る検査をして、順調に退院しました。手術の影響による腫れや他症状は無く、炎症があるだけなので処方薬をいただきました。

退院後の制限は「次の受診日までは沈黙」(退院後1週間程)だったのですが、仕事復帰の関係で「手術後1週間は沈黙」にしてもらいました。

声を出さない生活

「声を出さない=喋らない=会話しない」をする為に、出来る限り人と会うことを避け、買い物等の必要な会話では事前に伝えたいことをメモに書いて見せたり指差しや頷きで対応をしました。

「黙っていなくてはいけないから」と事前に言っておいた友人を驚かせようと会いに行きました(行ってる笑)
 いつもお喋りなわたしが筆談する姿が面白かったようで、筆談でもなかなか盛り上がりましたよ!喋れるはずの相手が言いたいことをつい紙に書こうとしたり、絵で伝えようとしたり、オリジナル手話で伝えたり…と、ドラマ「silent」でもあったように、伝え方(言葉、ジェスチャー、絵)では無く“聞こうとする姿勢”が大切なことを感じました。一生懸命聞いてくれようとする友人達の姿がとても嬉しく楽しかったです。

発券したチケットを忘れたことをスタッフの人に伝えたかったのです
 沈黙でいられると思い「冨樫義博展-PUZZLE-」に行きました。が、事前に発券した紙のチケットを忘れてしまっていました。スマホのアプリで発券した為、アプリの「発券しました」の画面を見せれば通してもらえるかと思い、黙ってその画面を見せると…
スタッフ「オゥ、ゴーセブンイレブン。ノー。ソーリー」
と、セブンイレブンで発券してきて→あ〜紙のチケットがないと入れないよ、と何故か英語で教えてくれました。「黙って画面を見せる/ジェスチャーで伝えようとする人」は「日本語が難しい人」という印象を与えるようでした。

いざ発声

術後1週間が経ち「久しぶりに話すなら大切な人とがいい」と思い、予定をたてて会っていざ発声。喉の閉鎖感と声帯に負担をかける恐怖(発声するだけで通常も喉の振動による声帯の開閉運動が起きる)を感じながらだった為か「前と違う声かな?」と思いましたが、お喋りをしている間に少しずつ「お、前の声になってきた」と自他共に前の感じが薄れてきました。歌を思い切り歌うのはまだ心配があるので、駆使しすぎずゆっくりと通常に戻していきたいと思います😊

結果として

「手術をして良かったかどうか」というと、結果「良かった」です。
全身麻酔をしますが、手術自体はどこか皮膚を切る訳ではないし、入院期間も長期ではない。恐らく手術によるリスクも低いんじゃないかなぁ?費用ももっと高いものだと思っていました。手術前に1日入院した為、入院までの制限はなし。病院食も美味しくいただけました♡沢山の初めての体験に、楽しい思い出もできました!みなさんに、ありがとう!!

おまけ:喉(声帯)によくないこと

  • アルコール(刺激、喉の乾燥)

  • 乾燥(口呼吸は直接声帯に風を当ててしまうから、鼻呼吸がいい)

  • 無理に声を出す(ヒソヒソ話するなら普通の声の方が声帯に負担をかけない)

  • けむたいところ

などなど、だそうです。喉の湿度を保つためのスチーマーもあるようです。
「声帯嚢胞」の直接的な原因は分からないようですが、声をよく使う人、歌手、スポーツしている人になりやすいそうです。上記のよくないことをしていても発症しない人もいます。誰がなるか分からない病気なので、なってしまったらなってしまったで、治療(手術)をするのか、共に生きていくのか、これからどう生きていきたいかによって決めるといいかもしれませんね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?