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世界がずっと平和でありますように

最近戦争について考えることが多かったので

私の父は自衛官で、何かあったらおそらくかなり早い段階で戦地に赴く可能性があります。そのことについてハッキリ思い至ったのは、恥ずかしながらかなり最近になってからです。
それまではふわっと、戦争なんてなければいい。そんなものに巻き込まれたくないから。そして戦争が起きるとき、たいていの場合、そこに合った文化が破壊されてしまうから、そんなことされたら私が見に行くことができない、なんてどこか遠いことのように思っていました。

でもいざ身内が戦争に行くことになるかもしれない、そう思うとこれまで以上に戦争に対して真剣に考えるようになりました。
誰だってそうですよね?
身近にいる大事な人が危険な目に合うかもしれない、それもどこかの偉そうな誰かに命令されて。
与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」、授業で習ったときは何とも思わなかったけど、今はとても共感できます。
戦争じゃなくたって、知らない誰かのために自分の身近にいる大事な人が危険な目にあう、もしかしたら死んでしまう可能性があるかもしれない。たとえどんなに善い行いだったとしても、それを受け入れられるでしょうか?

最近になってまたこんなことを考えていたのは、戦争について肯定的ともとれるような言葉を聞いてしまったからです。

「戦争は発明の母」

今使っているスマホ、生活に欠かせないインターネット、ドローン技術やダイビングのようなレジャーだって、もともとは戦争のために発明された技術から生まれている。
だから戦争がなければ、こういった技術は発展していなかった。
戦争は悪いことばかりでなくて、人類の進歩に不可欠だ。

私が初めてこの考え方を知ったのは、小学生の時です。
色々なことを教えてくれて、今の私の考え方・生き方に大きな影響を与えてくれた友達が教えてくれました。
当時はそんな風に考えたこともなかったので、素直に感心して、確かにそういう面もあるよなあ。悪いことばかり見すぎるのもよくないな、と思ったものです。

でも、本当にそうでしょうか?
本当に、戦争がなければ人類は進歩できないのでしょうか?

私は、そうではないと思います。
そうではないと信じたいです。

だって、認めたくありません。
人類の進歩のために、自分や、自分の大事な人が死んでしまうかもしれない、戦争なんて始めたどこかの誰かのせいで。

誰かを出し抜こうとしたり、誰かよりいい思いをするため、利益を得るためでしか新しいことを生み出せないなんて、そんな悲しいことはありません。
それにきっと、人類はもっとポジティブな思いで進歩することもできるはずです。実際、そういう思いから生まれた発明もあるでしょう。

だからお願いだから、戦争が必要悪だなんて言ってほしくない。
人が死んでしまったり、多様な文化や美しい自然が破壊されてしまうような出来事を肯定しないで。

私は世界が真に平和になることを願っています。
誰もが争うことなく、互いを認め合って、そうやって生きていける世界になってほしい。
甘いとか、平和ボケしていると思う人もいるかもしれないけど、それでいいじゃないですか。
平和ボケで結構。むしろ人類皆で平和ボケしよう

私にできることは限られているけれど、それでも世界の平和のために、何かできることを探し続けていきたい。

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