好きなネットラップの曲を教えるから気になったやつだけでも聴いてほしい回 後編
また明日
MZMのコーサカの楽曲。
コーサカはVTuber界隈でも友人が多いです。音楽イベントにたくさん出演してたり、TRPGやマーダーミステリーの企画、漫画やアニメにも精通して趣味が多いです。僕がウマ娘にハマったのはコーサカのおかげです。
そんなコーサカが書いた、『困難は平気な顔して言いやがる 「また明日」』というリリックはどこか重みを感じます。
困難って奴は乗り越えると平気な顔して言いやがる
「また明日」
メーベル はしやん
はしやんの歌い方は少し無愛想な感じがしますが、それがメーベルとかのつっけんどんな歌詞に合うんじゃないかと思っています。ラップアレンジの作詞も。
声をダブらせる当たりとか特にメッセージ性が引き立つ気がする。
最早逆に失笑 不快感疾走
そんな口聞けろ 脳内が質素
「幸」か「不幸」か 一文字だけの違いと思ってない?
妄想税 れをる nqrse
この曲は特にnqrseちゃんの作詞を入れる場所のセンスがいいと思います。
本来の歌詞の部分をラップに作り替えるのはよくあるんですけど、元の歌詞に上手く繋げている部分がやべぇな〜となります。
二人の声質が違うからこそ、フッと引き戻される感じが素敵。
その無い物ねだりの代償もデカいぞ、
毎度それなりの額 そう思うんだ
等価交換じゃない! なんて
ほら、見ろ 目の前のアイツの顔
蕩けているのが分かるだろう、だったら今すぐ
納めましょう妄想税
ユルファ
XYZ という大型歌い手ユニットの楽曲の1つ。
そのメンバーは nqrse luz センラ という超豪華な3人です。
ユルファ(Ylfa)とはアイスランドの言葉で雌狼のことらしい。日本語の ゆるふわ とのダブルミーニングですが、全く意味が真逆なのが面白いと思います。ある意味表裏一体でもある。あとすっごくセレブな感じがします。大人の余裕があるような曲。
背負った苦悩葛藤 コレ 愚の骨頂
辛うじて思い出す数分間
吐いたモンとは裏腹 優柔不断
しょうがないな、今日はお前の為の有給休暇
ゆるふわ樹海ガール はしやん
僕がはしやんのラップの中でも一番好きと言っても過言ではない。前編にも書きましたがマイクチェックのような一人言や笑い声が好きです。
特に『クラスメイト』『プラスヘイト』のラインが好きで、めちゃくちゃここ好きだな…上手いな…となります。ぜひ。
前方から歩いてくるのは中学時代クラスメイト
すれ違い様 視線下げるのは忘れたい気持ち+Hate
向こうはこっちの事など知らぬ 気付かぬきっと忘れてる
一人相撲で自ら膝着く 情けなさに酷くイラつく
ロキ 天月×はしやん
一大有名となったロキ。
その歌詞は現代の音楽に携わる人間(特に歌い手?)に対しての皮肉が込められています。
こういう、「一見わかんないけど実はめちゃくちゃディスってる」みたいな曲、ラップの雰囲気を感じる。
はしやんはそのメッセージ性に語気を強めたような乱暴な言い方が似合っています。天月の上手さとはしやんの歌い方から力強さを感じられる1曲。
知ってる?儲けって漢字分解したら
信者
って話ドヤ顔マウント決めてくる奴もある意味
信者
需要と供給って言葉が存在してない教とか思う
勘違いすんな 教祖はオマエだ
ALIBI
XYZ vs XYZ というXYZ内で行われた楽曲イベントの1つ。まふまふ nqrse センラの3人。
前半がラップになっていて、かっこよさがすごい。(語彙力)
センラさんのラップがもっと聴きたかったみたいなところはあるけど、まふまふとnqrseちゃんが上手すぎるのでどっちもいいみたいな感じがある。センラさんもばっちりサビでかましてるので。
ちなみにDYES IWASAKIさんというDJが音楽を提供しています。ユルファもこの人。
計画通り? 後を濁す立つ鳥
狂ったストーリー 描いていたい君
I'm Sorry ゴミをまとめ出すのみ
爪先まで黒ずんだそれこそダーティーワーク
Alice in N.Y. XYZ
XYZはメンバーが強すぎる。6人全員強い。
ラップに絞って話すと、2番終わりからラスサビにかけてのnqrseちゃんとあらきの掛け合いがめちゃくちゃかっけぇです。むしろ聴いた方が速い。
合唱曲は本当に全員がラスボスなので、いいな〜となる。
シャイだなんてステージじゃアンチェイン
+これまでの道程がランウェイ
巻き込んだ森羅万象 とびっきりパーソンA
In The House Show
Alt-Er-Native!! feat.ill.bell
DEMONDICE とはアメリカ出身のフィメールラッパーです。イラストも書けてラップも出来る。素敵。
英語教員のill.bellもラップしているこの歌は、ドット絵を基調とした英語の歌詞の曲になっています。
ただ、動画には日本語の字幕がつけられていて元気が出ることがかいてあるので見てほしい。サブスクもあります。
宣誓「我々は黙りません 黙れません」
I don't give a f**k
I don' be the same as anyone else
That's what i wanna say 我々はsensei
We are sensei!!!
daydream
コーサカが、ゆえんずの由縁みなというVTuberに向けて書いた(と言われている)曲。
別れを題材にした曲だけど、まず歌詞がとんでもなくエモいし、ラスサビで最後になるにつれてどんどん想いが強くなってくるのが音楽で伝わる。
そしてその最後、「もう いないのに」で力を出し切って尽きるようなセリフから悲しさがとても伝わってくる。
やはりコーサカは感情表現がとっても上手い!!!!!ので聴いてほしい。
flashbackするpiece 掻き集め乗せるbeats
決して癒える事のない傷 また出会えるのは何時?
この曲の由縁は俺の見た悪いdaydream
FAKE STYLE
僕が生まれて初めて聴いたネットラップです。
トップハムハット狂とDYES IWASAKIの2人組 FAKE.TYPEというユニットの曲で、一度活動休止もしましたが1年ほど前に再開し、たくさんの曲がまた生まれてきています。FAKE STYLE Ⅱもあるのでぜひ。
シュッポッポ黒光り石炭のプロパガンダ
無恥のきみのポートレート Naked Sword 投げ出そう
Whatever,OUCH!「抜刀、面」
多段無情 Adult Men 仕込み杖のダンディズムと
狂気染みたマッドフェイスの横の君が
プリンシバル da Pretty Girl「チェックメイト」
アンドゥトロワ レールウェイのベイブルース
ハットで斜に構え Uhh Romantic Devil Sometimes Sing So Sweet
八卦良いのこった 濃厚なポイズン
現代社会の害虫駆除 いつだってご依頼頂戴
ゴーサインの無い案件も Alright... Trust Me
HATED JOHN
この曲は本当に聴かなきゃわからない凄さがあります。
VACONというネットラッパーなんですけど、処女作とは思えない程レベルが高いです。詰め込まれたリリックの数が恐ろしい。
何より恐ろしいのは、これを歌ってみたとして出している歌い手が世の中にいることです。これより速い曲を僕は未だに聴いたことがありません。
どうせキリ無いか Strike a cigarette from a lighter
一息ついて 吐息 劈く夜の街 寂しげね Man
日毎面倒事押し寄せる 所詮はFlakeだ
The Rhombus 月が廻る ツケが回る
“I’ll chasing the rainbow” じゃあ捨てな 夢、希望
草臥れ旅人 Vivid in his heart
I LOVE NETRAP
お馴染みのRainyBlueBell。「LANケーブルから 5G」「I/F?何それ? DTM?何それ? EQ?何それ?」という歌詞から『俺らは昔っからラップやってるけど相変わらず最高だな!!!!』という想いが伝わってくる。
イラストはネットラップが大好きらしい『だがしかし』『よふかしのうた』のコトヤマさん。ネットラップ、いいぞ。
マイク掴んだなら いま幾つなんだとか
忘れさしちまう 怪物ランカー達
Re;Re;Refrain
RainyBlueBell。こちらはライブで披露されたことで有名な曲で、「新宿marble ファーストコンタクト 池袋colors 広島Border 品川Stella Ball 渋谷womb 嘘みたいだろ? 幕張Messe」と、RainyBlueBellが紡いできた歴史を垣間見ることができます。
アルバムたくさん出てるからRBBは見てほしい
YouTubeでたくさん見れるよ。
アタッシュケースに 職員室でプリントした歌詞と
ハコまでのMAP 憧れの「RAPする教員」に
俺なってんだ 夢叶ってんだ
STAR BURST
RainyBlueBell。一応楽曲を五十音順で並べたらこの辺にRBBが集まってしまった。
人生はよくゲームに比喩されますが、この曲を聴いた時に『人生ってホントにゲームなんだ…』と感銘を受けたのをよく覚えています。
また、ピコピコした音楽にill.bellの押韻、雨天決行のどっから出してるのかわかんねえかっけえ声、AOのフロウがめちゃくちゃかっこよくて最高。本当に最高。
オーバーキル魔物へ ぶっ刺すフロウ
it’s like a 飽きる間もねー部活動みたいな
稼ぐEXPで惑星探査 勇者到来に沸く聖誕祭
ill.bell vs NOISE STRONG(cover)
原曲はStrong/MIYAVI vs KREVAというラップの曲。
そのビートを使用して投稿されたビートジャック曲。
ビート上での殴り合いが表現されていて、北海道出身のNOISEと教員としての顔を持つill.bellの背景を絡めたすごいラップバトル曲。
北の雑音とガチ乱打戦 ゴング鳴りゃ始まんだぜ
言うても勝負になりませんね だってお前の勝ち何%?
呼び出してボコす体育館裏
センコーの胸ぐら掴んでグラングラン
WE ARE THE W.W.W
World Wide Words というネットラッパー達が一同に会する年に一度のイベントがあります。
そこでは毎年何人ものネットラッパーがマイクリレーとして、入れ替わり立ち代わり1つの楽曲を投稿します。
このイベント自体は2006年から存在していて、2013年から毎年楽曲が「W.W.W」という名前で作られています。
残念ながら2020年はコロナ禍により開催がされませんでしたが、その家に閉じ込められた叫びが曲となっていて正直2020は俺のお気に入りです。
さらにremixと題して、同じビートで違う人達がラップしていることもあります。そのメンバーは今まで紹介してきたはしやん、DEMONDICE、RBB、ytr、らっぷびとなどの超豪華キャスト。バカが取ってきたバイキング。
今年はできませんでした! マジでサーセン
大合唱 またもおあずけ
それじゃ主催のらっぷくんに罰ゲーム
「来年は2回やれ!」
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