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ニッチな思い出の融合体 コンドルカンキリサイクル
ものすごい複合語を発明してしまった。「コンドルカンキリサイクル」である。
見つけたときの興奮を忘れたくないので、今ここに書き留めている。
とりあえず、「コンドルカンキ」の部分から説明させてほしい。
コンドルカンキとは、ペルーの革命家である。ペルーがスペインの植民地だった時代、インカ皇帝の末裔として反乱を起こした人物だ。
非常に失礼な話だが、大学の授業でこの名前を聞いた際、私は「なんて面白い名前だ」と思った。「コンドル」で「カンキ」である。
ところで、私にとって「コンドル」は「勢いがある」という意味である。鳥の名前だということは知っているが、星のカービィwiiで愛用していた「コンドルずつき(勢いのあるエフェクトとともに敵にぶつかっていく技)」のイメージが抜けないのだ。星のカービィwiiではほぼコンドルずつきしか使わなかったし、コンドルずつきを使うカービィのフォーム「ウィング」のことも「コンドル」と呼んでいた。
その結果、私は小窓を開けて換気することを「換気」、ベランダに出るガラス戸を開けて換気することを「コンドル換気」と呼ぶようになった。
次に「カンキリサイクル」である。
これは、「虹北恭介の冒険」という小説シリーズに一瞬だけ登場した言葉だ。舞台である虹北商店街で行われていた、缶切りをリサイクルするイベントである。どの巻のどんな話に出てきたのかは完全に忘れたのだが、あまりのシュールさゆえ、「カンキリサイクル」というイベント名は脳内に刻み込まれている。
虹北商店街では、「テンペスト賞」というイベント企画コンテストがあり、「カンキリサイクル」はその受賞作である。元ネタは小説コンテスト「メフィスト賞」の「クビキリサイクル」。おそらく「クビキリサイクル」はリサイクルの話ではないだろう(未読である。リサイクルの話だったらごめんなさい)。「首切り」と「サイクル」のはずだ。つまり、「カンキリサイクル」には「缶切り」「リサイクル」「サイクル」が含まれている。
そこで「コンドルカンキリサイクル」である。
「コンドルカンキリサイクル」には、「コンドルカンキ」「コンドル(鳥)」「コンドル(勢いがある)」「換気」「カンキリサイクル」「缶切り」「リサイクル」「サイクル」が含まれているのだ!
ものすごいものが生まれてしまった。コトダマンなら最強である。
語数はもちろん、ニッチな思い出とニッチな思い出がくっついたことに、私は非常に興奮している。
これが生まれたのは、イオンに行ったとき、スーツケースの引き取りサービスをやっていたからだ。
「スーツケース限定ってニッチだな! カンキリサイクルかよ! ……カンキ? コンドルカンキ⁈ うおおおおお!!!!! コンドルカンキリサイクルだ!!!!!!」
となったのだ。イオンには感謝している(あと、普通に店としても感謝している)。
ちなみに、「カンキリサイクル」も好きだが、前年度受賞作の「すべてがトウフになる(すべてがFになる)」はもっと好きだ。こっちはちゃんと原作も読んだ(最高でした)。
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