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平成実録!!!児玉既卒無職日記

はじめに

2017年、僕は大学卒業後に既卒無職となり日々自宅と図書館を往復する大正時代のニートみたいな生活をしていました。その時の振り返りを自分自身の記憶整理も兼ねて記載します。

進路で悩んでいる方は参考にしないでください。反例としてご活用ください。また、お時間がある方は最後まで読んでいただければ幸いです。

本編

既卒無職になるまで

当初は京都の大学院の入学試験に合格しており2017年4月から院進する予定でした。取り敢えず修士課程までです。院進の理由は大学4回生の頃に書いた論文で賞を取って5万円貰ったり、当時謎の強運でパチスロでバカ勝ちしており不労所得の甘い汁を吸って労働を避けていたためです。(コンビニ夜勤は辞めた!)梅田のパチ屋でガルパンの筐体で1万4000発出したあとに丸善ジュンク堂に駆け込んでカゴ一杯に本を買った時の感触が忘れられません。京都のパチスロ店で『リング』と『新世紀エヴァンゲリオン』で立て続けに合計ウン万発出して2ヶ月の生活費を稼いだときは脳汁出ました。あと単純に働きたくなかった。

が、色々あって大学院進学を断念せざるを得なくなりました。(詳細は書きませんが犯罪とか不正ではないのでご安心ください。僕はかなり常識人で真っ当な人間です)これが決まったタイミングが2017年の2月下旬です。当然インターン?はおろか就活も一切していなかったので、以下の選択肢から進路を選ぶ羽目になりました。

①既卒無職になって卒業後に日本で就活する
②イスラエルの集団農場送り
③バングラディシュのビジネスに参加して現地で働く
④卒業前に急いで就活して4月入社に間に合わせる

④は論外です。適当なところに入社したらブラック企業で〜と先が見えています。人生の無駄ですし面白く無いです。③については関係者と計画を立てていたのですが、2016年7月に発生した日本人7人含めて計22人(+テロリスト)が犠牲になった「ダッカ・レストラン銃撃人質テロ事件」が遠因となり日本人の派遣自体が無くなってしまいました。バングラデシュには例のアレ落ち着いたら行きたいですね。バングラデシュでビジネス展開ご検討の方はお気軽に連絡どうぞ。

脱線しました。②は僕というより父親が行かせたがっていました。フリではないです。息子をアメリカに短期留学させるのも「事後報告」で通告してくるタイプの父親なので。またまた話は逸れますが、「あ、この人はやる時マジで躊躇ないんだな」と思われるのって対人交渉で有効だなと父親から学んだ次第です。…はい。これ正常な親子関係じゃないだろ。しかしこれもテロとかの事情もあり、最終的に母親が大反対して立ち消えとなりました。男は女の涙には負けるんだワ。

今振り返れば②か③を選ばなかったのは後悔でしかありません。既卒無職の日本人20代男性なんて何の価値もないので、こういう環境に積極的に送り出すべきだよ。(暴論)

※ちなみにその後イスラエルとパレスチナには行きました。

最終的に①になりました。当時は「いつか無職になるなら、スタートラインが無職の方が面白くね?」と割と軽めのノリでいましたので、悲壮感とかは皆無です。お決まりの""謎の自信感と無敵感覚""の発動ですね。

既卒無職の生活習慣

3月31日に僕は一人、大阪難波の居酒屋で酒を飲んでいました。大学生という身分で活動できる最後の日です。半藤一利オマージュで「児玉のいちばん長い日」とでも形容しましょうか。日付が変わり4月1日になりました。晴れて社会的に最底辺のゴミ「既卒無職男性」の誕生です。

以降の生活ですが、冒頭の文章に集約されますので再掲します。

僕は大学卒業後に既卒無職となり日々自宅と図書館を往復する大正時代のニートみたいな生活をしていました。

俺語録

当時の基本的な一日の流れがこれ

無職当時に作った謎中華フォント

人生の夏休みpart2(大学2回生ぶり)って感じですね。健康的すぎる。日々図書館で『芸術新潮』『中央公論』など雑誌を熟読し、日経新聞など新聞各紙も読み漁っていました。今思えば、社会との接点が皆無なのになぜ社会情報を求めていたのか不思議です。やっぱ根源的に社会逸脱への恐れとかあったんかな。

ぶっちゃけ無職の日常は特に語ることはありません。日々同じことの繰り返し。数少ない友達は新生活で忙しく、後輩も就活に追われているので対人関係の発展もないです。「無職」って肩書きはどうしても後ろめたいところはあって気軽に人を誘えないんです。( ;  ; )

なので本ばっかり読んでいるバケモンにならざるを得ません。逆に考えると、無職時代にデカルト、カント、ヘーゲルといった近代哲学者の著書やドストエフスキー・トルストイあたりの海外小説をゆっくり読めたのが良かったです。クソ長いロシア小説なんて無職時代しか読むタイミングないだろ。

こんな感じになる

ただ時間だけは無駄にあったので格安夜行バスに乗って東京に行ってフォロワーさんと飲んだりしていました。あと無職の分際で東京都美術館の特別展とか鑑賞していました。一丁前に文化活動をしていて申し訳ございません。

既卒無職の就活事情

職を得なければいけないことは認識していましたので、当時は新卒就活に混じって就職をしていました。以下自分の気づきを書きます。

・新卒と同じテーブルで就活は無理
かたや現役大学生、かたや既卒無職。どっちを採用しますかって話ですわ。女性ならともかく、既卒無職の男にはなんの価値も無いよ。喜んで迎え入れてくれるのは自衛隊くらいだろ。また企業によっては既卒の有無を書かせるエントリーシートを採用しています。意図が見え見えですやん。

試しに同じ業界で既卒無職と18卒で顔を使い分けて就活したら残酷なくらい結果に差が出ました。ちなみに選考進んだらQUOカード貰える系の企業を18卒の顔で受けてました。QUOカードくれるかの有無は就活サイトで分かりますよ。(無職なので金がない)

・既卒無職の就活は面接が鍵!
既卒無職の面接は辛い?そんなことはありません。むしろ楽勝です。(※条件あり)何故かというと、面接で最初に聞かれる質問が読めてその後の展開を運ぶのが簡単だからです。初手で「なぜ就職せずに卒業したのですか?(=お前既卒無職やけど…なんでなん?)」と99%聞かれます。そこで上手いこと自分のペースに持っていけば余裕。

これもうアレです、パワプロ君で例えると初級ど真ん中ストレートが分かりきっているので、弾道4強芯パワーAで待ち構えている感じです。

なお!これはあくまで既卒無職歴が浅い場合に有効であって既卒無職歴1年以上の場合は通用しないかと思います。深堀りされたら詰むんじゃないでしょうか。なんのスキルも無い男の価値は若さしかないので、さっさと自衛隊に行くか職を決めましょう。20代後半で日々を無為に過ごしている無職に対しては、日を重ねるにつれて自分の市場価値を下げていることを理解していない頭お花畑か、実家が太い人間だと思っているので知らん。女性は…ご両親に相談してください。

また本記事をお読みの皆様は三角関数レベルまでは普通に理解していると思いますのでSPIとか筆記試験の類は書きません。その辺は適宜適当な記事をご参考ください。

・自分を安売りしない
主に職安系のところに就職相談をすると、「お前も早く職が欲しいんやろ?さっさと仕事決めようや」と急かされることがあります。慌ててはいけません。まず自分のスキルを棚卸しして、それを魅力的に展開できるよう言語化しましょう。やっぱ既卒無職の就活はポテンシャル採用の新卒就活とは違うんですよね。ただスキル重視の転職採用とも異なります。両者の中間的な位置でしょうか。その辺が難しいです。自分の武器を見定めて、それを活用して少しでも有利な労働条件を勝ち取りましょう。

・お金の余裕は心の余裕。金銭的計画は大切に!節約もしよう!
僕のおばあちゃんの口癖です。大好きです。概して金銭的な困窮は判断力を鈍らせます。就活ってなんだかんだお金が掛かるものです。これで焦って適当なところに就職して〜は人生の無駄です。僕は常々(つねづね)態度がデカいと言われますが、プライドは特に無いので無職時代は人のお金で酒飲めるなら喜んで行っていました。好意に甘えましょう。ヒモという選択肢もあるけど金銭的主体性を捨てるのは人権捨てるのと同義だからやめた方がいいよ。

おわりに

興が乗って3700文字くらい書いてしまいました。長くなったのでこの辺でやめておきます。最終的に僕は茨城県に派遣され、休日やること無さすぎて当時日本一高いバンジージャンプをしたりしていました。

繰り返しになり恐縮ですが、「いつか無職になるなら、スタートラインが無職の方が面白くね?」という心構えが意外に良い要素になったのかなと思っています。おかげさま(?)で就職先でずっと働いており、スキルも無いのに職場だけ転々として一生給料が初任給並みの人にはなっておりません。また今の就職先で鬼パワハラガン詰めされ、最強なので打ち勝ってパワハラスキルとか身に付けたんですが、その辺は機会があれば書きます。

なお、本記事をお読みの2023卒の就活生については既卒無職とかいうロックな進路を選ばないように。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

以上


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