見出し画像

忘れられない ことば

こんにちは、iCAREの金原(きんぱら)です。
「ことばの日」という取り組みがあるのを知って、その中の #忘れられないことば を投稿しようというお題企画があったので乗ってみようと思います。

#忘れられないことば    #ことばの日

金原は基本的に積極的にコミュニケーションをとったり、コミュニティを形成したり、ということが苦手です。ので、自分から飲みや遊びに誘うことがほぼありません(行きたくないわけではなく、自発的に誘わないということですね)。
が、生きていく上ではそんなこと言ってられない場面が多くありますよね、ビジネスシーンではもちろん、プライベートでも一生受け身で生きていけるかと言われるとなかなか難しいんだろうと思います。

そんな金原が、少なくとも必要な場面で自発的にコミュニケーションがとれるようになったキッカケが、「立川談志」です。家元の落語をiPodに突っ込んで毎日聞いていたら、コミュニケーションのテクニックと言うか所作が身についたり、物事をどう捉えて、どう解釈するか、などの認知行動理論みたいなものが自分の中で形成されていったんだな、と振り返って思います。

すでに亡くなられて12年が経とうとしているので、知らない方は知らないと思いますが、それはそれは色んな意味で印象的な落語家です(強いて伝わりやすい言い方をすると、「立川流」という落語の流派を立ち上げて、自身が家元として流派を率いながら政治家をやったり、がんの退院会見でタバコを吸うなどさまざまなエピソードを残しながら落語会の常識を変えた、テレビ番組の「笑点」の初代司会をやられていた方です、エピソードを出すときりがないでので割愛)。

そんな家元の名言が「落語とは、人間の業の肯定である。」です。

【業】(ごう)
身・口(く)・意が行う善悪の行為。特に悪業。また、前世の悪行の報い。
 「―を煮やす」(腹が立っていらいらする)

Oxford Languages

この言葉、金原の理解としては「人間は所詮こんなもん(だから過度に期待しないほうがいい)だよ」だと理解しています。で、家元はその”こんな”を落語の中で表現されていたんだなと。そういう観点で落語の登場人物を思いおこすと、おっちょこちょいだったり自分勝手だったりすることが多いと思いますが、あれは大なり小なり違いはあるけど、みんなも似た経験や感情持つことあるよね?という問いかけだったりに見えてきます。

誤解のないように書いておきますと、そういう言葉を支持しているからと言って、周囲にまったく期待をせずに生きているわけではありませんw ただ、何事においても完璧や100点であるべきだからそれを常に求めよう、というスタンスでいると単純に疲れますし、そうではなかった時に湧き出る感情への対処が大変になってしまいます。
最終的にあるべき状態を追い求めるべきではありますが、最初から、ではないですし、すべての事柄において、でもなく、順序や手順を踏まえた上で、だと思っているということです。

似た言葉に 相田みつをさんの「人間だもの」や、同じく家元の「酒が人をダメにするんじゃない。人間がもともとダメだということを教えてくれるものだ」等があります。芸術を突き詰めると行き着くところなのかもしれないですね。

ということで、金原なりな #忘れられないことば   を振り返ってみましたが、改めて思うこととしては、経験を振り返ること、自己理解を深めつつ自己効力感を高めることは定期的にやったほうが良いなと思いました。ここには書かないですが、「忘れられない」を振り返る中で本当にいろいろな場面が走馬灯のように流れたので、とてもよいきっかけになりました。
みなさんも #忘れられないことば を振り返ってみてはどうでしょう?

そういえばiCARE book という当社の会社紹介資料がアップデートされましたので、ぜひご覧いただければと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?