趣味が同じだから気が合うとは限らない

よく同じ趣味を持った友達が欲しいとか、恋人は趣味が同じ人がいいとか言うけれど
趣味が同じだからと言って、その人と相性もいいとは限らないなと思った。


趣味は同じだが真逆

僕がX(Twitter)で相互フォローしている人がいる。
自分からフォローしたのか相手にフォローされたのかは覚えていない。
彼とは全く交流はないが、よくタイムラインにその人の映画や漫画などの感想が流れてくる。

彼と僕とは趣味趣向が似ていて、お互い映画や漫画が好きで特にホラーやマイナーな作品を好んでいる。
自分が観た映画を彼も観ていたなんてことはよくある。

しかし、彼の感想を読んでいると、ことごとく僕の感想とは真逆なのだ。
僕が面白いと思った作品を彼は酷評して貶していたり、逆に僕がつまらないと思った作品を大絶賛していることがすごく多い。
彼の感想を読む度に、ここまで自分と正反対な人がいるんだなと思うほどだ。
たぶん、彼と実際に会話をしたら話が合わないだろうな。


範囲を広げるともっと合わない

ホラーやマイナー作品が好きという狭い範囲で趣味嗜好が似ているのに、ここまで感性が真逆な人は少ないかもしれない。
でも、範囲を広げると合わない人はもっと増えると思う。

例えばジャンルを大雑把にする。
映画好きとかスポーツ好きとか。

映画で言えば、洋画しか観ない人もいれば邦画しか観ない人もいる。
泣ける映画を好む人もいればアクション映画を好む人もいる。
僕はホラーが好きだがホラーを全く観れない人はよく見かける。

同じ映画好きでも
洋画しか観ない人と邦画しか観ない人が会話をすれば、全く話が噛み合わないだろう。
好きな俳優どころか好きな作品ですら互いに共有することができない。

僕は映画が好きでジャンル問わず様々な作品を観ている方だけど
SNSなんかで映画好きを公言している人を眺めていると、この人とは絶対に話が合わないだろうなと思うことはとても多い。


結局、趣味とか関係ないな

自分が美大に通っていた頃を思い返すと
もちろん周りには絵を描くことが好きな人ばかりだが、仲のいい人は限られてた。
中には話の合わない人もいれば嫌いな人さえいた。
絵が好きという共通のものを持っている人間が集まっていても、結局は普通の高校に通っていた時と感覚は同じだった。
気が合う人は気が合うし、合わない人は合わない。

家族、友達、恋人とは趣味の話なんてあまりしないけど普通に仲がいい。
やっぱり根本的な価値観が合うかどうかなんだろう。

趣味は会話のきっかけにはなるけれど、そこから先は人間同士の対話なのかな。
どんなに趣味が合っていても、価値観が合わないことはあり得る。

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