映画館は笑いづらい

映画館はどうも笑いづらい。
心の中で面白いと思っていても、なかなかそれを表に出せない。
どんなに笑えるコメディ映画であっても劇場が静まり返っているなんてことはよくあることだ。
なぜ映画館が笑いづらいのか考えてみた。


2000円も払っている場所だから

今や映画館の料金は2000円にまでなった。
2000円は結構な値段だと思う。
2000円もあればそれなりに良いものを食べれる。
それだけのお金を払っているんだから真剣に観なければならないと思ってしまう。
映画と真剣に向き合わねばという気持ちが強くなる。
なので映画館ではあまりリラックスできない。


みんなが笑ってないから笑えない

周り人たちが笑っていないと、例え面白いと思っていても笑いづらい。
本当にこれは面白いのかと不安になったり、急に笑ってしまうと周囲の人が不快に思ってしまうのではと気を遣ってしまったり…
そこまで考えていなくても、無意識で周りの人たちに合わせてしまっている。
やはり、みんなが笑っていない状況で自分一人が笑うのは難しい。


マナー警察が怖い

映画館のマナーにうるさい、いわゆるマナー警察なんてものがいる。
この人たちはちょっとしたマナー違反にすら目くじらを立てる。
映画館で定められているルールは守るべきだが
過剰なマナー警察は「ポップコーンを食べる音がうるさい」「エンドロール中に席を立つな」など
自分ルールを他人にまで押し付けてしまう。
SNSなどでそんな怒りを表明している人はよく見かける。
こんな人たちがいるので映画館ではなかなか気を抜けない。


結局は緊張感

そんないろんな要因で映画館には緊張感が漂っている。
緊張感があるとなかなか笑えない。

家でくつろいでいる時ならば、かわいい動物がドジしているくだらない動画を見ただけで爆笑してしまうことだってある。
それは、やはり心も体もリラックスしているからだろう。
しかし、映画館は2時間ほどずっと同じ姿勢でいなければならない上に
先ほど言ったような要因で心もなかなか休まらない。
心も体も笑える状態にないように思える。

とは言え、この緊張感が良い方向に作用することもある。
戦慄のホラー、シリアスでメッセージ性の強いドラマ、ハラハラドキドキのアクション
こういう映画は緊張感によってより盛り上がるだろう。
でも、笑いの場合は緊張感がマイナスの方向にしか作用しない。


もう少しくだけてもいい気がする

映画館は基本的にお喋り禁止だが、映画によっては多少お喋りしても良いのではないか?
と思ったりもする。
「ジョーカー」のような重苦しい映画でお喋りされると雰囲気が台無しになるが
ユルいコメディ映画ならちょっとガヤガヤしているくらいの方が笑いが起きやすいと思う。
一緒に観ている友達とヒソヒソ言いながら観ていると楽しい気分にもなるだろう。
例え一人で映画を観ていても、周りが騒がしければ笑いやすい。
映画館は静かでなければならない
と言う固定概念を壊すのもありかもしれない。

なら応援上映にでも行ってろ
と、なりそうだけど…
応援上映はちょっと違う…
別に応援したいわけではない。
僕は笑いたいのだ。

てか、そもそも応援上映ってなんだよ。
映画を応援するってどういうこと?

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