「もう1回」がない試合
ぼくはアニメをあまり見ない。
これはカッコつけて言っているわけでもなんでもない。
むしろ友達との会話についていけないから、
恥ずかしいというか、その話で盛り上がれなくて申し訳ないという気持ちが大きい。
しかし、そのアニメの話で盛り上がってる時には帰ったら見よ〜って毎回思うけど、
実際それらのアニメはすでに何百話とあるから、中々重い腰が上がらないのである。
そんなぼくでも
このアニメしっかり見たな〜と思っているのは
ナルト
スラムダンク
ONEPIECE(スリラーバーク編まで)
である。
すべて感銘を受けすぎて、もっと若い時に出会いたかったなと思う。
ナルトみたいに、自分の言葉を曲げないカッコよさ
桜木花道みたいに、未来ではなく今を強く生きる姿
ルフィみたいに、仲間思いで人間味溢れるリーダー
ちょっとアツくて"クサい"といえばそこまでだが、
結局、男としてそんなところに憧れてしまう。
*
なぜ、急にアニメの話をしたかというと、
久々に熱くなれるアニメを見つけたからである。
それが
"ハイキュー"
というバレーボールアニメだ。(今更すぎる)
なんで今更ハマったのかというと、
絶賛上映中の「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」を見たからである。
内容をとてもとても簡潔にいうと、
主人公の日向翔陽がいる"烏野高校"と
孤爪研磨がいる"音駒高校"が試合をするものである。
この両校の対決は、"カラス"と"猫"が高校の名前に入っていることから、"ゴミ捨て場の決戦"と呼ばれており、その試合を映画化したものとなっている。
ちょっと肘が当たりそうな言い方をするなら、
高校生がバレーをしているだけの映画である。(大肘が当たってる)
サーブを打って、
レシーブして、
トスを上げて、
アタックする。
ただこれを繰り返している映画なのに、ぼくは胸の奥から何か湧き出てくるものを感じた。
きっとそれは
"勝負"
っていいな
という感情である。
最近の出来事を振り返ってみた時、
勝者と敗者がはっきりと分かれるような勝負をした記憶がない。
ましては、この映画のような"負けたら終わり"の戦いなんて、十年くらいしてないかもしれない。
就活にしても、たとえ志望したところにいけなかったからといって負けにはならない。
他の会社に入れる可能性だって、いつかその会社にいける可能性だってある。
大学受験にしても、たとえ志望校に落ちてしまったからといって負けではない。
他の大学に入れる可能性だって、浪人してその大学を受けて合格する可能性だってある。
志望したところにいけなく、一時的にいわゆる「敗者」に見えるかもしれないけど、
それは完全に負けというわけではなく、やり方によってはまだ勝てる可能性が残っていると思う。
けど、この「ゴミ捨て場の決戦」は負けたら、言葉の通り"負け"である。
二度と再現することができない
「もう一回」がない試合なのだ。
*
年齢を重ねていくと
一発勝負とか、負けたら終わりとか
その一瞬に全力を懸けたり、
手に汗を握るような緊張感を味わったりする機会が減っていると思う。
だからこそ、ハイキューの全身全霊をかけた戦いを見て、心が躍ったのだろう。
頑張っている子を見る親目線
青春の眩しさ
全力で取り組めるものがある嫉妬
色々なことを感じた映画でした!
さてと、
Amazonプライムでハイキュー見ますか。
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