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メタバースと仮想空間の本質的な違いとは-BitCountryJapanの交流会レポート

Bit.Countryの交流会で株式会社ness(ネス) CEOかつdoublejump.tokyoに所属している渋谷啓太さん(@Keita05061997)とトークセッションしてきたのですが、クローズドにしておくにはもったいない面白い話もあったのでnoteに書き起こしておきます。

Bit.Country JAPANのイベントはこれで3回目ですが毎月1回行っているので興味がある方はぜひBit.Country JAPANコミュニティのTwitterをフォローしてください!

メタバース(Metaverse)空間の定義とは?

メタバースと言えばとりあえずFortnite的なイメージをもたれることが多いのではないでしょうか?

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僕の中でのメタバース空間の定義は"仮想空間上でユーザーが自由に世界を作り上げられる世界"ぐらいのものでした。
一方で渋谷さんが話すメタバースの定義は「中央集権ではなく個人にアセット(資産)が紐付いており、個人の主義や思想をベースとした経済圏が生み出される空間」でした。

いわゆる仮想空間は3D空間内をアバターで遊び回るようなイメージがありますが、渋谷さん的なメタバースはVRや3D的な仮想空間を指しているのではなく、ブロックチェーン的な個人に紐づくアセットがもたらす利点を享受する世界観のことを指していました。

この定義に当てはめるとFortniteは仮想空間ではあるもののメタバースには当てはまりません。それはFortnite内のスキンなどのアセットは運営元のEpic Gamesに中央集権管理されており、かつアカウントのRMT(リアルマネートレード)での売買は禁止されておりユーザーの意図でそれらを元に経済圏を作ることができないからです。

理想的なメタバース空間においてはユーザーのアセットはユーザーの意図によって動かせたり売買できる状況にあり、それらを活用することで自分の主義や思想を表現できる場であると言えるでしょう。

そういう意味では別にメタバースは3D空間でもある必要もなければ、VRである必然もなく、あくまで3DやVRなのかという話はコミュニケーションレイヤーの違いであり、極端な例ではあるがDiscordの運用であってもメタバース空間は成り立つ可能性はあるという話がありました。

個人的な拡張解釈ではありますが、個人のアセット(≒トークン)を元に世界に対して意思表明をできるという意味合いにおいてはDAO(Decentralized Autonomous Organization / 自律分散型組織)と理想的なメタバースは非常に近いものだなと感じました。

ブロックチェーンの延長線上に理想的なメタバース空間ができることで、中央集権管理では生まれることがなかったユーザーや企業間のコラボレーションがどんどん生まれていく世界は楽しみですね。

メタバース空間はキラーコンテンツよりもインセンティブ設計が大事?

過去2回Bit.Countryのイベント参加した中で、個人的にはBit.Countryのキラーコンテンツの無さに大丈夫かなーという印象を受けていました。

単に仮想空間を作ってそこの中にブロックチェーンを使った技術を実装したとしても、人を惹きつけ続けるような魅力的なコンテンツがなければ、過疎化してしまったセカンドライフと同じ結末をたどるのではないかと。

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なのでこういったメタバース空間における過疎化を避けるには、Fortniteなどすでにゲームなどのキラーコンテンツを所持しているプレイヤーがメタバース空間としてのエンターテイメントを設計していくことが望ましいのではと考えていました。

なので前回のイベントでBit.Country CEOのRay Luさんが来たときにもキラーコンテンツの話をしきりに聞いていましたが、なかなかしっくりとした回答は得られませんでした 笑

そんな中、今日渋谷さんが「むしろメタバースにおいてはキラーコンテンツよりもコンテンツを作る人が集まるインセンティブ設計をしっかり練り込むことのほうが大事では?」とおっしゃられていたのが印象的でした。

iモードであったりAppStoreであったりSTEAMのようにコンテンツホルダーが集まるプラットフォームには、魅力的なコンテンツを作り出すために明確な金銭面での動機付けがされています。
メタバース空間においてもプラットフォーム自らがキラーコンテンツを生み出すのではなく、トークンを用いたインセンティブ設計でキラーコンテンツを生み出すサードパーティベンダーやインフルエンサーを集めることで場の魅力度を上げていく戦略ということです。

もちろんいくら魅力的なインセンティブ設計を行えていたとしても、プラットフォームが集客ドライバーとしての機能を果たせていなければ経済圏を回すことなく消滅してしまいます。
Bit.Countryがインフルエンサーの積極的な活用を打ち出しているのもキラーコンテンツを作ることではなく、コンテンツホルダーやクリエイターを集めることに集中する構想がベースにあるのかもしれません。

いかがわしい環境に下剋上のチャンスが?

こんな話をしている中でも正直ベースではまだBit.Countryにはいかがわしさが漂っているなというのが個人的な感想です。ホワイトペーパー読んでも直近の発表見ていても個人的にはまだ違和感があります 笑

ただ孫正義の「新しい文化というのは常にいかがわしいところから生まれる。」という言葉にあるように、理解できないようなものに新しい価値が眠っているのかもしれません。バカと天才は紙一重と言いますが、そこのラインを見極めるのは非常に難しい…。

そういう意味ではこういったいかがわしさ漂う無数のプロジェクトを見ていく中で、ビビッとくる次世代のプロジェクトの種をみつけられたらなと思っています。

直近NFTバブルになっていますが、すでにみんなが注目している領域は資本の力が大きく反映されます。

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Axie Infinityはじめようにも一番安いキャラクターで0.1ETH(3万円程度)からと、盛り上がってからでは現実世界のアセットが大きく影響するものになってしまっています。

胡散臭さ漂うICOホワイトペーパーも沢山ありますが、まだ人が着目していないようなプロジェクトにこそ下剋上のチャンスがあるんでしょう。

ということでまだまだ議論の余地があるBit.Countryですが、来月も引き続き、交流会イベントあるみたいなので興味を持たれた方はぜひ話しましょうー!(ちなみに交流会ではBit.Countryの話だけではなく、ソーシャルグラフ→トークングラフの流れやブロックチェーンと広告活用の話などかなり幅広い項目で脱線がありそれも楽しかったです。)

運営のTAKESHI(@Takeshi_TGAL)さん、アンバサダーのるー(@Lucy_luucha)さん、今回も取りまとめありがとうございましたー!

ではまた来月会いましょう!

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