フリーランスとして短命で終わらないために

一人法人で15期目に突入した私です。

年商は1期目からずっと3000万円~5000万円くらい。
主に業務系システムの受託開発、中規模データの解析などを生業としています。

クライアントの数はさほど多くはありません。
少数のクライアントがいろいろなクライアントの案件を受注してくるので、その案件をこなしてずっと保守作業まで請け負う感じです。
いわゆるエージェントではないです。

私の強みは自分のスキルの範囲内でクライアントの要求するシステムを一人で設計して作って運用支援をしつつ保守し続けていること。

これが強みだと知ったのはTwitter(とうの昔に卒業済)の同業者の書き込みを見てからでした。

同業者はチーム開発の人がほとんどでした。
システム全体の一部を作るだけの人ばかりで、そりゃ話が合わないわなって感じで居心地が悪かったです。
またすごくシステマチックに仕事している人ばかりで、仕事を受注してから納品するまでの期間がとても長く、人間らしい生活の上で仕事をしているようでした。
その頃はとても羨ましく感じていました。
それに引き換え私は受注から納品までの期間がとても短く、10日後納品、一ヶ月後納品なんてザラ。
一日17時間くらい仕事して月に300万円くらい稼いでいました。
普通の人は一日8時間~10時間仕事して月に80万円~100万円くらいでしょうか。
それでも十分生活はできるのですが、その他大勢と同じじゃダメなんです。
クライアントに刺さる何かがないとダメ。

私の場合、早朝3時~20時くらいまではPCの前にいたので、前日の夕方にねじ込まれた仕事だとしても翌日9時には大方納めることができました。
これが私のクライアントにはとても都合が良かった。

2021年3月からは一日1時間くらいしか仕事していませんでしたが、2022年3月は人並みに8時間くらいは仕事することになりそうです。

どんなにデジタルな仕事でも、クライアントにとって便利なやつじゃないと仕事は継続しません。

納期を守る、仕様にズレがない、程よい金額、これも悪くはない。
というか、これは普通。

私に関して言えば、
ざっと目的のシステムを組み上げる。
納期前にそれを見せて微調整をする。
もちろん大きな調整もないことはないけどブツブツ言わずに作り込む。
そして納期に間に合わせて実運用に乗せる。
こんな感じです。

実運用に乗ってからもクライアントから、またはエンドユーザーから「こうして欲しい」のリクエストは来ます。
そりゃ来るでしょう。
想定してなかったこともあれば、単純に忘れてたことだってある。
それを目くじら立てて聞いてないと一蹴してちゃその他大勢のままです。
リクエストに応えておけば追加機能の見積も依頼されるし、そのときに回収すればいいだけのこと。
目先の金額に縛られていいことなんて一つもありません。
仮に機能追加がなかったとしても、失うのは自分の時間だけ。
作ることで得た知見は次に活かせる財産なんだから怒るのは大人としてダサい。
10円100円に細かい人ってしっかりしてるけど頼りにはならない。
私はそう思ってます。

クライアントが自分を好きになってくれるか、自分がいなければこの納期、この金額では納められないと感じてくれるか。

これに尽きると思います。

間違えちゃいけないのは、
自分の代わりなんていくらでもいるってこと。
クライアント、案件には限りがあるってこと。

自分にしかできないこと、私の場合は当たり前のように朝3時から対応しちゃいますよってこと。そして基本的に安いこと。

あなたの強みってなんですか?

10年生にも、少し前に流行ってた駆け出しエンジニアにも問いたい。

強みがないなら、あなたは単なる労働力です。

強みになるものを作る。
それがフリーランスのソフトウェアエンジニアとして長生きする秘訣です。

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