【前十字靭帯断裂の旅】手術後29~31日目

手術から約4週目に退院し、ついに自宅での生活を再開しました。
入院中のように、意図せぬ音や光に睡眠を妨げられることもなく、毎日たっぷりの野菜や果物を食べることができる暮らしは、やはりよいものです。

手術後約1か月の現状

現在は、午前中1回、午後1回の自宅エクササイズを日課にして、週に2~3回の通院リハビリに取り組んでいます。

まだ膝の可動域は退院直前と同じくらいで、屈曲は125~130度、伸展は0~5度といったところです。しかし、ふくらはぎと太ももの筋肉が少し戻ってきて筋肉に力を入れやすくなったこと、膝まわりに安定感が出てきて装具なしの状態で座ったり立ったりする時にも恐怖感がなくなったことなどが、大きな進歩だと感じています。
また、傷口まわりの皮膚の感覚もだいぶ戻ってきています。

筋肉が落ちた左脚と右脚のサイズ差

自宅に帰ってすぐに、両脚の太さを計測してみました。

手術後1週間後くらいから前十字靭帯再建手術をした左脚とガングリオン摘出手術をした右脚の筋肉の嵩や感触の違いがわかるようになっていたのですが、入院中は手元にメジャーがなかったこともあって、実際のサイズ差については把握できていませんでした。

結果としては、ふくらはぎや太ももなどの各部位でマイナス2cmほど細くなっていた私の脚。脚に体重をかけられなかった手術後2~3週間頃が足の細さが際立っていた気がしますが、とりあえず現状を知ることができたのでよかったです。

「自宅に帰ると痛くなる」は的を得ている

すでに退院していたほかの患者さんや理学療法士さんから聞いてある程度の覚悟はしていたものの、やはり入院生活中とはまったく異なる痛みを感じ始めました。

自宅に戻った初日は3000歩程度、翌日は6000歩程度を歩きましたが、やはり5000歩以上歩くと、前十字靭帯再建手術をした左脚はもちろん、ガングリオンを摘出した右脚も痛みを感じました。
おもに痛みを感じる場所は、膝蓋骨まわりや手術痕あたり。ズキズキやピリピリとした痛みが多かったです。

もっとも、自宅に帰ってもまったく家事をしなくてもよいなどの条件が揃っていれば、日常生活の中の痛みに感じずに暮らせると思います。私の場合は、退院翌々日からパートナーがぎっくり腰のような症状に悩まされたために、普段は分担している料理や家事を一人でこなさなければいけなくなったことも背景にあったと思います。

退院を検討するときにチェックするべきこと

まだ松葉杖が必要な状態での退院を検討している方は、家の中の段差や手すりの有無、自宅で簡単なリハビリエクササイズができるスペースや道具はあるかどうかなどを視野に入れて、退院を検討するのがおすすめです。

私の家はもともと祖父母が住んでいたこともあって、家の中の段差はほぼなく、いたるところに手すりが備え付けてあります。
しかし、私の自宅にはお風呂場には背の低い椅子しかなかったため、祖母が以前使っていたシャワーチェアを倉庫から出して使い始めました。入院病棟のお風呂場にあったものと同じく、肘掛けや背もたれが付いた4本脚のシャワーチェアです。

また、自宅では椅子暮らしと床暮らしのどちらなのかも、退院のタイミングの見極めに重要なポイントになるかと思います。入院中に一度頭の中で自宅での暮らしを朝から夜までシミュレーションしてみると、自分が無理なく生活できる退院のタイミングがわかると思います。

退院後は断捨離や新しいことをはじめるタイミング

入院中は、衣類、食料品、身の回りの品などのすべてが最低限のもののみ。自宅に帰って来てから「ものが多いな」と感じました。退院直後は、いわゆる「断捨離」にもっとも適したタイミングといえるかもしれません。

また、これまで体を動かすことが多かった方は、前十字靭帯再建手術前後が新しい何かを始めるよいタイミングだと思います。私は、スポーツをする時間が少なくなった代わりに、語学勉強、読書、映画鑑賞、楽器などに時間を費やすことにしています。

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