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【J NOTE】観光・地方創生コラム

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観光や地方創生政策について書いたコラムをまとめたものです。1記事はそれぞれ大体2500~3500字ほどあります。
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#人口減少

#0 「J NOTE」について

はじめに 「J NOTE」では地方の市町村にスポットを当てて、過疎化の現況や地方創生に関する行政の取り組みなどについて取り上げます。 主に、大学生のレポート課題の題材探しや、通勤通学の電車内でサクッと読めるようなコラムにすることを目標に、なるべく客観的かつ中立的な立場から書いていきたいと思います。 もし、「J NOTE」を読んで興味のあるトピックが見つかった時は、このnoteの内容を全て鵜呑みにするのではなく、必ず自力でそのトピックについて調べることをおすすめします。そう

#25 人口減少時代におけるベッドタウンの未来―横浜市金沢区を例に―

はじめに『J NOTE』第25回は、神奈川県横浜市金沢区を取り上げます。 金沢区は、横浜市南部に位置する人口約19万人の区です。東京湾に面している地域は、「横浜・八景島シーパラダイス」や「三井アウトレットパーク横浜ベイサイド」など、人気の施設が数多く立地しています。また、横浜市立大学や関東学院大学のキャンパスが置かれているなど、文教都市としての側面も持ちあわせています。 一方海に面していない地域は、区を縦断する京急電鉄の沿線を中心に、1960年代ごろから住宅地として開発

#2 観光都市・北海道小樽市の人口減少問題と産業

はじめに「J NOTE」第2回は北海道小樽市を取り上げます。 小樽は北海道の人気観光地であり、「小樽運河」や「小樽オルゴール堂」「おたる水族館」などは有名な観光スポットとして全国的にも知られています。私も高校の修学旅行で訪れたことがあり、班別行動で小樽運河や日本銀行旧小樽支店の博物館を見学しました。 2021年度の観光客数はコロナ禍の影響を大きく受けながらも、約265万人が小樽市内を訪れています。(詳しい小樽の観光データは、以下のリンクから飛べます) また、小樽市は札幌

#1 北海道の人口減少と札幌一極集中

はじめに 『J NOTE』の初回は、「北海道の人口」と「札幌一極集中」について取り上げていきたいと思います。 なぜ初回で北海道を取り上げるかというと、北海道が今人口が最も減少している都道府県の一つだからです。 北海道では2020年から2021年の1年間で、およそ4.2万人人口が減少しています。この減少数は全国で最も大きく、北海道史上でも過去に類を見ない減少数となりました。北海道では今後も加速度的に人口が減り続けるものと思われます。 また、日本全国で深刻となっている「農村