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ダッチデザインウィーク、2ヶ月越しのレポート
ヨーロッパ最大のデザインの祭典!
ダッチデザインウィーク(DDW)@Eindhoven
2ヶ月前に遡りますが、オランダを中心として2600人を超えるデザイナーによる多様なデザインが集う、年に一度のあの祭典に行ってきました。
(例年の来場者は35万人を超えるらしい。わぉ。)
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20周年となる今年は「The Greater Number(より優れた数字)」をテーマに、過剰かつチープな生産に一石を投じ、より少ない消費・ゴミ/より多くのサステナブルな商品を推進することが目指されました。
会場はオランダのほぼ南端、ベルギーとの国境に近いアイントホーフェン市全域に渡ります。
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それぞれに無料会場、チケット専用会場、飲食スポットなどが充実しています。
一つの建物で2時間は軽くつぶせてしまう会場もいくつかあり、1日で回り切るのは到底不可能。私はテスト期間だったにも関わらず2回も参戦してきました。1回目は開催初日に留学仲間と行き、後日に現地オランダ人の友人と、期間中毎日会場を回っていたというそのお母様にガイドしていただきました。
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確か日本車だったような、、、
あとは街中の標識も面白かったのでシェアしておきます。
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年に一度、9日間しか開催しないイベントのために、街中のあちこちに割としっかりとした標識が置かれていました。写真右後ろの大きな看板とか特にそう。市を挙げての本気度が伝わる、、、
写真に映る彼女は同じアムステルダム大学に留学中で、最近noteを始めて描きっぷりがとても面白いのでぜひご覧ください!
→ひろこ、留学記録はじめるってよ
デザイン学生たちの卒業展示にインスピレーション受けまくり
デザインアカデミーアイントホーフェンを始め、ロッテルダムといった他の都市や海を超えてスウェーデンのデザイン学校までもがこの機に卒業展示をしていました。贅沢〜!!
駆け出しデザイナーとしての学生たち、名刺までしっかり用意
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こちらはSwedish School of Textilesの学生の作品
私は実際に会場で仲良くなった(元)学生とインスタグラムで繋がって建築やまちづくりの話をよくしています。
製作者と来場者との会話で、もしかすると彼らの未来が大きく変わってくるかもしれないと考えると私まで勝手にワクワクしてくる…!
作品の魅せ方が個人的に興味深かった!
学生の卒業展示とはいえ、会場内の展示方法までもなかなかに工夫が見えました。
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下に制作物を置いて、キャプションや使用イメージを天井に吊す方法もあれば…
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光るテキスタイルや不思議な形のイスの使い方を伝えるためにiPadでイメージ動画を流したり…
はたまた実践して見せるライブ感満載の学生たちも!
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DIYで靴を作ってしまう方法を伝えるこの学生、アンチ資本主義な態度に大共感。
これを見たオランダ人の友人が「ハイブランドでそっくりの靴を数万円で売っているんだけど、同じデザインで作ってもらおうかな」って話していました。
サステナブル、サステナブル、サステナブル!!
卒業展示から一旦離れ、今度は実際に世に出ているサステナブルなプロダクトたちを紹介します。
食品からできた食品パッケージ
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こちらは廃棄される食品や生ゴミとバイオプラスチックを混ぜたものを3Dプリンターを用いて形にしたパッケージ。
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3Dにしなくとも、洗って使いまわせるエコラップとしても利用可能。普通に欲しい!
宝石じゃなくても、プラスチックだって永久に残る
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「地球、環境、人間に与えるネガティブな要素を考えると、プラスチックの対価もなかなかに高い」。確かに。
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ジュエリーとしてのいいネックレスは4580ユーロするかもしれないけど、ストローを使えば似たような見た目で1ユーロ弱!
周り疲れたせいか意外と写真を撮っていなかったのですが、他にも発展途上国のビジネスを環境的に優しいものかつ地元の雇用創出にもなる持続可能なものにするために奮闘する女性の物語や、再利用可能なピザのデリバリーボックスなど、サステナブルとひとくくりにいっても多種多様でユニークなプロダクトが星の数ほど展示されていました。
個人的にお気に入りの作品たち
さて、最後に千晴的すばらしいもの発表を勝手にランキング形式でお送りして締めたいと思います。
第3位 「CORNSTITUTION(コーン憲法)」
とうもろこしの栽培方法、特に遺伝子組み換えをテーマにした作品。
デザインアカデミーアイントホーフェンの学生作。
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ざっくりいうと、とうもろこしの権利として、「自由に他の生物や自然と関わる権利」や、「綺麗な水・栄養のある土地、つまりは整った条件のもとに健やかに育つ権利」などが合わせて10条挙げられています。
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しっかりサインしてきました
ながーい憲法のすぐ後ろにとうもろこし栽培についてのかなりしっかりしたドキュメンタリー動画が流れていました。なんともオールラウンダーな製作者!
第2位 「See Feel」
学生ではなく、ブランドの名前。
目の見えない人でも商品の情報や金額がわかるように、点字をあしらったタグを提案。
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何がお気に入りかって、この目が見えているいわゆる健常者である我々来場者を巻き込む工夫! 健常者に一切のバリアを感じずに気軽にグラスをかけて盲目を擬似体験してもらい、この点字タグの価値を感じてもらう。実際にやってみて、本当に自然にストンと体と頭がこのアイデアに共感したのを覚えています。
第1位は…「Hyperburger」
デザインアカデミーアイントホーフェン、ソーシャルデザイン科(修士課程)の卒業生によるプロジェクト。
こちらは小売業者に頼らない、人々のギブ&テイクで回っていくサステナブルなショップのアイデア。例えばギブは食材にもなり得るし、タッパーでも労働力(皿洗いとか)でも良くて、本当に最低限のお金だけ払えば食べ物が手に入るシステム。
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会場では実際に皿洗いをする代わりにジュースを手に入れた来場者がいました。
このプロジェクトは以前にも既に数回ワークショップをしていて、現在は実際にアイントホーフェンのHamburgerという場所で曜日限定でオープンしています。
製作者の卒業生とその場で少し話をしたのですが、もう語り口調からパッション、人柄がバンバンに伝わってきて、私も友人もすっかり彼女の虜に!
このソーシャルデザインアイデアと私の間にはアナザーストーリーがあるので、そちらもご注目ください!すぐにnoteでシェアします!!
未来について明るく語りたくなるDDW
DDWの大ファンであるオランダ人の友人のお母様が、「この展示を回っていると、若者たちの素敵なアイデアに溢れていて、パワーがあってエネルギッシュで、未来は明るいと感じさせてくれるのが大好きなの」と笑顔で語ってくれました。
確かに、私もほぼ同年代の学生やデザイナーの作品を見てはインスパイアされ、エネルギーをたくさんもらって帰ってきました。
それに、紹介されているデザインが優れているだけではなく、街全体のお祭り感も人々をワクワクさせている大きな要因の一部。
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また、私は日中しか回ることができませんでしたが、どうやらレストラン会場やイベント施設ではナイトライフも繰り広げられていた模様…!!見たかった〜!!
作品×ナイトライフといえば、11月にアムステルダムで行われたアートナイトでボランティアをしてきたので、そちらのレポートも近々アップします!!
Hyperburgerと私のストーリ、そしてアートナイトのお話、乞うご期待ください☺︎
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