高校1年で整形した話♯1



このタイトルで惹かれた方は同じような悩みを抱えている人が多いと思います。


けしからんどんな親不孝者だと思った方もいると思います。初めて整形してから約1年半。

事実、色んな人に面と向かってたくさん言われてきましたが、それがわかっていたとしても私は整形していたと思います。




自分の顔を気にし始めたのは小学三年生頃。


授業が終わって友達と下校していた時、通りすがりの中年くらいの男性にすれ違いざま、「月とすっぽんや!」と笑われてからのことでした。


その男性は自転車を漕いでいてすいーっとそのままどこかへ行きましたし、友達も変な人だったねーと意味がわかっていない様子でしたが、私はその時期読書好きの母に感化され本や辞書を読んでいたので、その言葉の意味とニュアンスを理解できてしまい、隣にいる友達は誰が見ても可愛いと言うような子だったので、すっぽんが確実に自分であることを自覚しました。


そのまま家に帰ってからは幼稚園の頃のアルバムを引っ張り出して、自分と周りのかわいい女の子たちの顔の違いを目を凝らして顔を近づけて確認した覚えがあります。



まずは目の上の線だ、と気づきました。それはよく言う二重線で、私は重たい一重まぶたでした。


次に顔の長さ。可愛い子は私の下唇くらいの位置に顎がありました。そして鼻の横幅。ちょん、と小さい鼻と大きいにんにく鼻。


自分の顔をまじまじと分析してああ、自分は親や祖父母がいう意味じゃないほうだけど、あまり可愛くない、ブサイクなのだとこの時初めて知りました。ずんと胸の中に穴が空いて、底に泥が充たされているような、今思えば絶望感に呑まれる感覚は未だに残っています。


その日の夜はずっと目の上の分厚い肉を、眠るまで親指で押し上げていました。



翌朝から、私の世界は何もかもが変わっていました。周りからの目を気にするようになって、内向的になり、びくびくするようになりました。


外見どころか内面もそんな感じになってしまったので、比較的沢山いたであろう友達はどんどん離れていき、そのまま小学校を卒業。中学では馴染めずいじめられ、不登校になりました。



あの時すれ違った男性はそういう気質の人で、一切悪気はなかったのでしょうが、誰かのほんの一言で誰かの人生が転向するというのは、あながち間違いではないです。四六時中気にしろ、とまではならないでしょうが私自身がそうでした。




少し思ったより長くなりましたので、次回に続きます。



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