写真で旅する南仏②プロヴァンス地方、アンティーブ、ヴァルボンヌ
こんにちは。
前回に引き続き、南仏の記録を残したい。
行ったのは、ルールマラン、エクサンプロヴァンス、アンティーブ、ヴァルボンヌ。
ルールマラン, Lourmarin
個人的に南仏で一番好きだった小さな村。行って良かったと本当に思う。
ルールマランは、プロヴァンス地方のリュベロン山地のふもとに位置し、「フランスで最も美しい村」の一つに選ばれたことがあるとのこと。
石造りの家々や曲がりくねった石畳の道が、どこか懐かしさを感じさせてくれる。
街中には、小さなカフェやブティック、地元のクラフトショップが点在している。
エクサンプロヴァンス, Aix-en-Provence
ルールマランと比べると、かなり大きな街でメインストリートにはカフェやレストランが集まり、マーケットも開かれていて活気に満ちていた。また、セザンヌの故郷としても知られており、彼のアトリエもあるが、今回は残念ながら閉まっていたため、訪れることはできなかった。
それでも、特に目的地を決めずに、ただ街を歩いているだけでも十分に楽しむことができた。
アンティーブ, Antibes
ニースから程遠くない場所に位置するアンティーブは地中海に面し、中世の雰囲気の残る旧市街と、古い港町の風情を兼ね備えている。また、ピカソがかつて住んでいた場所としても知られている。
ヴァルボンヌ, Valbonne
ヴァルボンヌの名は「良き谷」を意味するらしい。大都市とは違い、静かで、プロヴァンスの伝統的な雰囲気があった。村の中心部にある広場には、歴史を感じさせる石畳の通りが放射状に伸び、カフェやレストランが軒を連ねていた。
駐車場から広場に向かう途中で、八百屋に並ぶたくさんの新鮮な野菜とフルーツに目を奪われた。特に美味しそうな桃が目に留まり、一つ買ってみることにした。
店員さんが「すぐ食べる?」と聞いてくれたので、はいと答えると、その場で水で洗って渡してくれた。新鮮で水々しく、本当に美味しかった。
ふと、自分の前に並んでいた現地のマダムが、80ユーロ分もの野菜とフルーツを購入しているのに気づいた。このお店は、地元の人々に愛されているのだろうと思うと同時に、フランス料理がいかに素材を大切にしているかを改めて実感した。
南仏には、ニースのような大都市もあれば、ルールマランのような小さな村もある。それぞれが異なる魅力を持ち、どちらも本当に素晴らしい。
これまでパリしか訪れたことがなく、パリの慌ただしさや華やかさ、多様性にあふれる雰囲気も好きだったけれど、南仏に来てフランスのまた別の一面を知ることができた。
例えば、休日の昼下がり、木陰のカフェで一杯のビールを楽しむ人々や、常連同士の何気ない会話。そうした日常の中に、南仏ならではの人々の温かさを感じた。
このブログを読んでくれている方には、フランスに行くならパリだけでなく、ぜひ南仏も訪れてほしい。心からそう思う。
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