いいとこドリップ

日々生活するなかで、特に重要ではない事をダラダラと考えるのが好きで
この時もコーヒーを飲みらがら考えていた…
初めてコーヒーを発見した人はなんでこんなもの飲むに至ったんだろう。

言いたいことはわかる
そんなこと言い出したら何にでも同じだしキリがない

だがみんな知っているだろうか
コーヒーの豆が焙煎する前はなんとも伝えづらい色をしていて
実ははじけるようにフレッシュな赤色で食べれるし
花は控えめだけど可愛らしい白い花を咲かすのだ

それが何がどうなって
こんなディープな飲み物になり僕の手の中にあるのか不思議でならない、
多分、魔法だろう。

僕は、ほとんどの便利なものや美味しいものが
何から始まって何を経て自分の手元に今あるのか知らないし
よっぽど興味がなければ調べもしない

毎日そんないいとこ取りをし暮らしている
人との関わりもそうだ
その人がどんな事で泣き、笑い、何を経て今を生きるのか
殆どを僕は知らない

でも毎日飲むコーヒーの花を知って
微かに前よりも　なんかいいなって思うんだ

めんどくさがりで、全部とは言えないが
きっとこれから好きなものには
自分から少し歩み寄れるんじゃないかと思っている

人もコーヒーもいいところだけの
いいとこドリップ
コップに満ちた後じゃなく
一滴ずつ満たす時間すら楽しんで行きたいのさ