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Epsode3 -Life Theme 少年期- 

小学校3年の冬に父親の転勤により、名古屋市の公立に転校する。
母の実家に同居しながら、公立の小学校へ通うことになった。
すべてが違ってみえた。
一番驚いたのは、担任の先生だ。若い男の先生はひげを生やし、サングラスをかけていた。おまけに竹刀まで持っていた。ここは本当に学校なのか。。。カルチャーショックがすごすぎてついていけなかった。

成績はそこまで悪くなかったが、宿題はよく忘れた。宿題を忘れると、後ろに立たされて女も男もなく全員ビンタ!めっちゃ怖かった。だけど、みんなに平等で正義感の強い先生だったのでみんない人気があった。

私の少年期の尊敬するひとは、この正義感あふれる先生だった。

友達も同級生で仲の良い友達ができた。桑名の子たちよりも大人びていた。何もかもがとても新鮮だった。
釣りを覚えて毎週、近くの池に釣りに出掛けた。このころから一人で釣りをする時間がとても気持ちいい時間となっていた。
今でも一人でいる時間は好きだが、ここからきているのかもしれない。

名古屋では3年間すごしたのであるが、桑名とは全く違う世界観、価値観を体験できた。桑名は江戸からの伝統を守りながら少しずつ近代化している。時間軸がゆったりとしていて人ものんびりしている。

対して名古屋はちょうど地下鉄が開通し区画整理で田畑を潰し宅地に変換される過程で、全く新しい街を創造するそんなエネルギッシュでありまた
闇の部分を感じるスリリングな時間を過ごした。
古くゆったりと時間がながれる街の桑名と、新しく創造していくエネルギッシュな街、名古屋。
私はやはり古いゆったりとしたほうが好きなので、名古屋に行ってからも戻りたいと思っていた。

学校も私立と公立では全然ちがった。私立はやはり同じような生活レベルの人が集まっているので、無菌室のような空間。
公立はとにかくいろんなタイプの人間がいた。友達の幅はものすごく広がったのだ。新しい趣味が友達の影響ですごく増えた。このころから、興味のあることは何でもやるようになった。

このころまでに、基礎となるアイデンティティは形成されてきた。
新しいことより、古きよき伝統やゆったりとした時間軸を好む。大勢でいるよりも少人数、一人の時間を大切にする。おもしろそうなことはとりあえずやってみる。
小学校までの自分は元気いっぱいで、すぐ行動できるし、だれとでもうまくやれていたし、釣りやプラモデルや熱中できるものもあってよき幼少期から小学校時代だった。

次回のEP4は一転して、闇落ちの中学時代。。。


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