20230524 「ギャルが泊まりに来るぞ」

5月の初め、地元京都に戻ったとき、私の大好きなギャルの友人と会った。

ギャルの友人についての並々ならぬ想いについては過去の日記を是非読んでください。

中学時代の友人が今どうしてるだのと色々と教えてくれた後、唐突にギャルが「そういえば、私、東京に引っ越すんだよね」と言いました。そして、引っ越す物件の内見をするために、5月の末に東京に来るのだという。「東京いるんだったらそん時、家泊めてよ〜」と頼まれ、私はすぐに快諾しました。

「ギャルが私の家に泊まりに来るぞ!」

東京の家に帰った私は、改めてギャルがこの家に来ることを想像し、期待で胸をいっぱいにさせました。

私のこの城で、ギャルはどんなパフォーマンスを繰り広げてくれるのか。

ギャルが最大限の力を発揮できるように、ギャルが来るその日までにここをより素晴らしい場所にしなければならない。
私は使命感に駆られました。

私はギャルをもてなすため、準備を始めました。

私の家にはベットが一つある。
そのベットはシングルサイズで、成人女性二人が眠るには狭く感じてしまう。私もギャルもつんく♂ではないので、シングルベットで二人で寝ることはなかなか難しい。

まず、ギャルがしっかりと眠りにつける場所を用意しなければならない。ではベットをもう一台買うか?しかしギャルが帰ったあと、一台増やしたベットはどうする?一人暮らしにベットが二つ、あまりにも不要すぎる。
では布団セットを買うか?いや、布団は毛布やタオルケットがあるので、正直必要がない。
だったら前々から欲しかったソファをこのタイミングで家に導入するのがベストじゃないだろうか?

私はソファを買うことを決めました。

しかしソファ、高すぎる。今の私の経済状況ではなかなか手の出せるレベルではない。
そんな矢先、東京の友人が引っ越しをし、ソファを新しく買い直すので今あるソファを売りに出そうと思っているという話を聞き、「頼む!私に譲ってくれ!」とお願いをし、友人は快く 安くでソファを譲ってくれました。

ああ、神は見ている。
私がギャルをもてなすため、神が後押しをしてくれている、と強く感じました。

ソファが導入され、何度か私はソファで眠る練習をしました。
もちろんギャルにはふかふかのベットで寝てもらわないといけないので、私がソファで寝る必要があります。

私はギャルのご実家や一人暮らしの家に何度か泊めてもらったことがありますが、ベットで眠らせてもらったことはありません。
だからこそ、私はギャルをベットで眠らせなければならないのです。
私が望む、ギャルとの関係性とは、そういうものなのです。仮にギャルが私をベットで眠らせてくるとするならば、私はその瞬間に家を飛び出し、アスファルトの上で眠ります。理解できますか?理解できなくても大丈夫です。

そういえば、思い出しました。
学生時代、私の家にギャルが泊まりにきた際、ギャルは私の布団で眠りましたが、私の布団にはギャルの匂いが染み付き、そのあと数日間、私は夜なかなか寝つけませんでした。またあの眠れない日々が来るんだと、私は期待で胸をいっぱいにさせました。

(ギャルは私が家にいない時でも普通に私の実家にいたことがあると最近母から聞きました。Tシャツとパンツだけでうろうろしていたらしい。そのあとギャルがギャル道を突き進みすぎた結果、母から出禁宣言をされ(冗談だったらしいが)、それをギャルは律儀に守り、それからは家に来ても下のエントランスで過ごし絶対に家に足を踏み入れてこなかった。そういう生真面目な気質を持っているところが、そのギャルの好きなところでもあります。※現在は出禁は解除されています。)


そしてついに、ギャルが来ると宣言していたX・DAY当日を迎えました。

私は早起きし、全ての洗濯物を回し、足りていなかった生活用品を買い足し、隅々まで掃除機をかけました。トイレも風呂も入念に掃除をしました。
色々と積み重ねていた書類等も全て片付け、勢い余っていろんな公共料金の支払いまで済ませました。

そしてこれまた別の引っ越しする友人から譲り受けた炊飯器をすべすべになるまで磨き上げ、玄米を炊きました。私自身がより健康な状態でギャルを迎えることが、何よりも素晴らしいことだと、私は認識しているからです。

部屋の開けられる窓を全て開け、換気をしました。
普段使っている布団にファブリーズを入念にかけ、ベランダに干しました。

また、洗濯を回し終わったタオルが、万が一乾きが甘く、生乾きの匂いがしてしまってはもてなしに不備が出てしまうため、わざわざ先日しまったばかりのヒーターを取り出し、干しているタオルにむけ温風を放ち、パリッとタオルを乾かしました。手触りと匂いを確認し、いつもの倍、綺麗に畳みました。

そして、もてなしドリンクを購入し、冷蔵庫の一番冷えるところにドリンクを設置しました。

何もかもが完璧。
いつだってギャルを迎え入れることができる。

そうして玄米に豆腐と漬物やキムチを乗せた健康昼食を食べながら、「今日何時に来る?」と連絡をすると、ギャルから「今日行けんくなった!ごめん!」と連絡が来ました。





これだ!!!!!!!!!!!!


これこそまさに!!!!!!!!!!!!

私が望んでいた
"ギャル"だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ギャルは私の家に泊まるよりも、私の家に泊まっていきました。理解できますか?理解できなくても大丈夫です。

あまりの悦をギャルから与えられ、私は初めて蛇喰夢子の気持ちがわかりました。これが「滾ってしまいますゥ」ってヤツか・・・・・!

こんな理想のギャルは、ダイヤモンドよりも見つけられないよ…




もてなしドリンクとして出すはずだったジュースを冷え切らないまま、ややぬるい状態で飲みながら、素晴らしく綺麗なこの部屋で、私はこの文章をしたためたのでした。

今日のタオル、いい匂いするだろうな。お風呂が楽しみです。


〜完〜


PS.
ギャルはめっちゃいいやつなので、めっちゃ謝ってくれました。
最近のギャルの好きな言葉「元気?って連絡してくる人ほど、その人自身が元気ないねん。だから心配なるねんな〜」



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