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選んだ答えを嘘にしないで行くこと

大学ではじめてでた課題は「あなたの人生で最も心に残っている文は何ですか」「それについて出逢った時期、心に残った理由をかけ」(小説の一文でも歌詞でも俳句でもジャンルは問わない)というものだった。

本がすきで 多趣味なわたしにとって、なにを選ぶかはすごく難しい問題だったが、悩んだ末、シンプルにだいすきなキスマイの『種』という曲の「選んだ答えを嘘にしないで行くこと」という歌詞を選んだ。

間違いなく、この歌詞は大学受験を終えたわたしのテーマになったものだった。
(わたしには人生の各タームごとにテーマソングがあります)


というのも、わたしは大学受験で第一志望の大学に行くことが叶わなかった。夏にはA判定の出ていた、過去問も2年しかやっていなかった大学に通う結果になったことに3月の私は納得しきれていなかったからだ。
いや、実力で受からなかったのだから納得してないはおかしいのかもしれない。
それでも両親も何も言わなかったし、自分の満足のために、浪人を視野にいれていた。

それでも来年のための勉強に振り切れるほど 気持ちは前向きではなく、病みきって、この先の人生に不安しかなくて、
もはや電車が来るたび一番前に並んで誰かが突き落としてくれればいいのにとか ふらっとここから飛び降りたらもうなにも考えなくていい とか考えだしていた。 いま思うとほぼ鬱。


わたしが浪人をやめて、合格いただいた大学への進学を決めたのは、わたしの様子をみて休校中だった学校で話を聞いてくれた担任の先生の存在だった。
今の大学のいいところと浪人のいい所を比べて そのほかの選択肢も見せてくれたことや、憧れの職業が今の大学でも叶えられそうなことを教えてくれた。
がんばって理性で折り合いをつけようとしていたときに、素直に頑張ろうと決めたのはこの曲を聴いたときだった。


「選んだ答えを嘘にしないで行くこと」

わたしのだいすきな北山くんが歌っているパートです。まだまだ十八年の人生とはいえ、悩むたび、北山くんはキスマイは、頑張れるヒントをくれる。

直球に投げられたこの言葉は荒みきっていたわたしの心に、言葉通りにそのまま届いた。
浪人する勇気がなかったといえばそれまでだけど、それでもこの場所で頑張る理由をもらえる気がした。


たまに漠然と不安になることもあるけれど、友達はみんなやさしいし、授業も興味深くて充実している。それに人数が少ないからリーダーシップを発揮する機会も山ほどあるし、教授は丁寧にひとりひとりをみてくださる。
こんな場所で勉強できるのは手を抜いたりするのが苦手で、要領のよくないわたしにあっているんじゃないかと思う。

いきなり将来というものが近づいてきて、人生の岐路に立たされていた十八歳。大人は一瞬だっていうけれど、間違いなくわたしのすべてなんじゃないかと思っていた大学受験。

あのときの選択が良かったのか、正しかったのかはまだわからない。むしろわかる日はきっとこない。でもこれでわたしは間違ってなかったんだと思いたい。

選んだ答えを嘘にしない覚悟があるから、
私が選んだ、私だけの道のり、私だけの歩き方を
その先の景色がみえるように。


(とてもいい曲なのでぜひ「種」聞いてみてください)


(もちろん課題ではこんなに赤裸々に語るわけもなく、将来が次々と決まっていく感じがしたのがすごく怖かったみたいなことを書いた。自分のためのnoteです)


#キスマイ #種 #大学受験 #大学 #女子大生

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