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はじめての「先生」

はじめて、先生としての受験シーズンを過ごした。


わたしが先生をしているのは小学校高学年の子たちで、ここでの受験シーズンは中学受験の話。
東京・神奈川では2月1日から数日ほど、中学受験生は(ほとんどの子にとって)はじめての受験を経験する。

わたし自身も7年前に経験した中学受験を思い返しつつ、昨年まで大学受験生だったわたしにとって、「先生」として迎える受験シーズンははじめてで、いままでとは違った時間を過ごした。

先生として過ごしたといっても、塾講のバイトをはじめたのは昨秋からで(掛け持ち先の関係で)、長くみてきた子がいたわけではなく、とにかく上の人に言われたことをいっぱいいっぱいにこなしていただけだけ。

小学生に「先生!」と呼ばれるだけでとにかく嬉しくて、マスクの下でニヤニヤして。と思ったら授業中座ってられない子に出会ったり、モンスターをぶちまける子に頭を抱えたり。

前途多難な「先生」がスタートした矢先、たまたまわたしと関係の深い学校を受験しようとしていた、小学六年生の彼女との出会いは、わたしにとってすごく考えさせられるもので、彼女からたくさんのことを学ばせてもらった。


彼女は秋すぎたあたりから受け持つようになった生徒で、とにかく明るくて、おしゃべり好きで、フレンドリーな子。
わたしもはじめは緊張していたけれど、彼女の社交性の高さにすぐに、塾の話、中学の話、共通の趣味の話、、、といろんな話をした。

短い時間ではあったけれど、彼女の夢をたくさん聞いて、目標もそのための行動も、小学生で考えながら頑張ってる子を少しの間みることができて、わたしが教えるはずが、思わず教えてもらうこともたくさん。


なんといっても彼女の「受かってた!!!!」の言葉がとにかく嬉しくて。なかなか頑張らないと厳しいかなと思っていたので、140%の力で挑んで、勝ち抜いてきたことに安心と尊敬の気持ち。

きっと彼女ならどこにいっても持ち前の明るさと社交性で生き抜いていけるだろうなと感じていたので、心配はなかったのだけれど。
夢見ていた場所でたくさんの出会いと経験が待ってるのだろうとおもうと、思わずわたしも胸が膨らんじゃう。(笑)


わたしは塾の先生を続けるにしても、いつか夢叶って学校の先生になる日がきたとしても、きっと彼女の存在を大切にお守りにしていくのだろうなと。

彼女みたいにたくさんの夢をもった子が輝ける場所をつくっていくために、わたしも勉強をがんばろうと改めて決意。
とともに憧れの場所でいろいろな出会いや経験をするであろう彼女が、彼女らしくたくさんの夢を叶えることを祈って。


#中学受験  #先生 #女子大生 #バイト 

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