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自分のつらいことと他人のつらいことをくらべない

こんばんは、はとです。

朝と夜の寒暖差が激しい毎日ですが、これを読んでくださっている方は体調は大丈夫でしょうか?

私は、抗がん剤の副作用で体調の変化にふりまわされて、やりたいことができたりできなかったりしていますが、毎日なんとか生活しています。

乳がんになってから、自分が改めて気づいて考えたこと。
「自分のつらいことと他人のつらいことをくらべない」
なるべく気をつけていることについて、今回はお話しようと思います。


きっかけは「〇〇よりひどくはないと思うので頑張ってください」という励ましの言葉

私を励まそうとして、この言葉をかけてくださったのだと思います。
実際、その方のご家族がご病気が悪化して大変だとのこと。
ひどい状態の方からしたら、それよりはひどくないのだから治る可能性があるんでしょう?っていうのは、事実なのだと思います。

ただ、あの人よりはつらくないだろうから、と、他人のつらさとくらべて、そこまでつらくないだろうから大丈夫だな!とプラスにとらえられるかというと、それはないなぁって思いました。

同じような経験をしていたとしても、つらさの感じ方はひとそれぞれ。
他の方とくらべて、それよりも状況がよいのかもしれないけれど、自分にとってはつらいなって思っていること。
そのつらさを否定されているような気分になりました。
そんなんでもないでしょ?って。

この言葉にそんなつもりはなく、ひどくないんだから大丈夫だよって励ましてくださっているのは理解しています。

体調が不安定なため、私の心のキャパがせまくなっていること。
それから、自分の病気の状況を自分で楽観視できないと感じていること。
だから、ひねくれたうけとりかたをしてしまいました。

そのひねくれたうけとりかたをしたことで、気がつけたことがありました。
自分が他人にかける言葉は、大丈夫か?と。

他人のつらさに「わかる」と言わないようにする

普段健康な方だって、体調を崩してしまうことがありますよね。
例えば、他の方が「頭が痛いな」って不調を訴えたときに、自分も頭痛にみまわれていたとして「わかるー!」って言ったとします。
もしかするとその方に「はとさんはもっとつらいのに、こんなこと言うのもよくないのかも」と暗に思わせてしまうかもしれないんですよね。

つらい時に、そんなことを考えさせられたらもっとつらくなってしまいますよね。
自分がそうだったら、嫌だなあって思います。
なので、体調不良について「わかる」という言葉はなるべく使わないようになりました。
必ずそのように受け取るとは限らないのですが、その可能性がある言葉は用いたくないなと思いました。

健康に過ごせていることがうらやましく感じないかと言ったら、嘘になります。
でも、普段健康な方の不調に対して「自分のがつらいよ」って訴えたいとは思っていません。
そう思わせてしまう表現にならないようにするには、意識的に気をつけないと難しいなって思いました。

実際、誰かの不調に対して不幸自慢になるようなことをしても、誰も幸せにならないんですよね。
相手は「今、不調です」という事実を伝えたかっただけのに、同調されることによって他の方の不調の話をかぶされてしまう。
そうすると、その不調についてつらいって吐き出しづらくなってしまう。
病気じゃなくても、つらいことに対して無意識にマウントになってしまう言葉は選ばないようにしたいです。

不調を聞いたら「そうなんだ」と受け止める

ひとの話を聞いているときに、話の主役を自分にすりかえないようにするって、意識しないとふとやってしまうことがあるので、気をつけようとは思っていました。
今の自分は特に、他の方の不調に対して言葉に気をつけないと無意識によくない影響を与えてしまいやすいと感じたので、あらためて発言には気をつけようと思います。

今は、他の方の不調について「そうなんだ」と事実をそのまま受け止め、よくなってほしいという思いを伝えて、経過を見守るようにしています。

言葉を選ぶということ

すべての人に対して傷つけない言葉を考えるのは、無理だと思います。
ただ、自分を心配してくださっている方に対して、無意識に言葉で攻撃してしまったら悲しいので、なるべく気をつけたいです。

言葉って、本当に難しい。

声や表情が伴っていない文章は、字面からどのように受け取られるかを考えるのがより難しいですね。

言葉について考える機会になったのは、とても良いことだったと思っています。

病状について詳しく触れていないですが、それはまた長くなってしまうので、今回はここまで。
ここまで読んでくださってありはとーございました🐦



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