そしてあっけなく退院当日の日を迎えた。所定の手続きを済ませ、母親と共に実家に帰った。頭につけているこの装置は、何でも思い出せるから、忘れていたことをふと思い出すと自分でも驚く。当初、実家には僕の部屋はなかったのだ。偶然、空き部屋が一つあり、そこに居候させてもらうことになったのだ。

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