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手書きのススメ


ひとりの時間ができたらノートを開く。そこには日々の気づきや習慣化したいことがどれだけやれたか(habit tracker)を記している。

気づいたら1週間近く書いてなかった。そんなときもある。
どうも最近は特に自分の時間がとれていない。

仕事が忙しいわけではないが生活リズムがうまくつけれなかったり、休日はプライベートの予定がたくさん詰まっていたり、一人でゆっくりする時間がなかったというのが原因だろう。ページまるまる白紙だと「今週忙しかったんだな。そういえば、自分の時間がなかったかも」と少し立ち止まるきっかけになったりもする。このノートは自分の心のバロメータだったりもする。

・・・

書くことを習慣にし始めたのは社会人になって1年目の頃。
そのとき見ていたvlogでバレットジャーナルをつけているのを見て「これはいいじゃないか!」と参考にし始めたのがきっかけだった。なので、かれこれ5年は毎日と言わずとも、日記なり自分の気持ちなり残すことを続けている。

デジタルで記録を残す手段もあるけれど、私は断然手書き推しだ。キーボードで打つことで言葉がすらすらと出てくる場面もあって、noteやInstagramの文章はそれが手助けになって書くことができている側面もある。これは手書きでは出せない言葉だったりする。それに、その場でのメモやto doの管理はその時のことを忘れず記録できるし、リマインド機能もついていたり、本当に便利で助けられている。

ただ、自分の頭の中や気持ちの整理をするときは紙とペンを持って、字のていねいさなんてにせず、ささっと書く。時には線ややじるしを使って書いていく。ペンを走らせているときの感覚だったり、紙やペンの手触りが心を落ち着かせることに繋がっていると思う。その日のto do listやノートに書くほどでない思考のメモもなんだかんだ手書きが好きだ。

旅行で行きたいところメモ🔖 裏紙の走り書き
こういうのもデジタルより手書きのほうがわかりやすい
渋谷が書けなかった



今の時代、SNSをはじめ、ブログなりYoutubeなり自分の生活や感情を残す媒体はたくさんあるけれど、自分の感情を思いのまま表出できる場所というのは大切であると思う。
「誰か」に見られているという状況は物事を多少なりとも脚色して書いてしまう、というのは最近読んだいくつかの本で書かれていたのだけど、本当にその通りだとつくづく思う。

どれだけ、素直に綴ろうと思った文章だとしても誰かに見られている以上、その場に応じた言葉になるだろう。心底腹が立ったということも、思わず舌打ちしてしまうほど「めちゃくちゃむかつく!!!😡」なんてどのSNSでも書けない。
誰かに見られている文章というのは、無意識のうちに読んでもらいやすい文章に構成しているし、その過程での言葉選びでは感じていた感情がダイレクトに表現されているわけではない。自分に多少の嘘をつくことになる。
それを繰り返していると自分の気持ちが分からなくなっていることもある。
いつだってキレイな私じゃないんだから。

誰にも見られないという心理的安全性は自分の心を解き放って、腹が立つことは腹が立つと書くことが出来る。案外、書いてしまえばすっきりするもので、次の日にモヤモヤを残さなかったりする。
私にとって書くことは心の安定剤みたいなものだ。

もともと自己肯定感が低く、ちょうどノートを継続的に書くようになった社会人1年目の時は精神的にも不安定で、日々生きるのが精一杯だった。自分だけの閉ざされた空間というのは、心の動きを蔑ろにしなくてよい唯一の場所だった。感情以外にも「今日はこんなことができたなあ」「これは反省点だな」と文字に残して振り返ることは、頭の中にある考えがちゃんと存在しているという実感になる。

ただ、自分の感情を大切にする。
このことが本当に心の支えだったし、底辺だった自己肯定感レベルをちょっぴっと上げるきっかけになったと思う。自分を認めるということができるようになってから、随分と生きやすくなったと思う。


日々が流れるように過ぎ去る中で、自分を内省する時間を持つということは意識しないと難しい。自分の感情を深堀りし、考え方の根っこを探す作業をすることで思考の言語化能力も高まったし、苦手な対人関係も以前に比べて苦じゃなくなった。

書くことで自分と向き合い、知ることができる。
自分を大切にできなかった私が、人並みくらいにはなれたこの習慣は、今後ずっと続けていくのだと思う。


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