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フィルム写真で綴る日記 と わたしと写真について。
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#エッセイ

あこがれている写真にはほど遠いけど、これが私の写真

あ、この光きれい。 そう感じたときに、思わずカメラを探すのが癖だ。 ここだ、と思ったらシャッターを切る。 すぐさまさっき撮影した画面を見て、うんうんと頷くか、やっぱ違うなもっといい角度があるはずと再度撮影画面に戻って「これだ」と思う画を撮り続ける。 でもフィルムカメラならそうもいかない。 息をひそめてボタンを押し込む。カシャンと重いシャッター音が響く。心地よい。 手の中には便利なスマホがあって、いつでもどこでも画質も一眼レフカメラに劣らず撮影できるのだけど、あのファイン

五感が研ぎ澄まされ、感性を磨く旅

期待とは外れ、駅に降り立ったときの空はどんより曇り空。 傘がいるかいらないかくらいの雨が降っている。 雨男のパートナーとの旅は決まって雨は降らないという記録もついに途切れてしまうのか、と思われたとき、私は尾道のまちにいた。 尾道は3回目。 1回目は家族旅行で広島に行ったときにたまたま一人時間があったので行ってみた。2回目はJRを乗り継ぎ、始めての一人旅として選んだ。 せっかくの旅行、できれば行ったことのない地に、と思う私としては何度も旅先として選ぶのは珍しいのだけども(まし

作品撮りはしないと決めていた私が今撮りたいもの

よいなぁ~と思う写真はたくさんあっても、いつまで経っても、いや私自身が望んでいないけれど作品撮りはできないなと思っている。 これは写真を始めた5年ほど前からずっと思っている。 作品撮りというのは、イメージを作ってその世界観で切り取るということなんだろうけども、私はそれがどうしても苦手。 もともと0を1にするのが苦手で、1あるものを自分の工夫で伸ばすほうが好きなのもあるかもしれない。 最初のころはお花を持って海で撮影~とか、こんな表情してほしい、こんなロケーションでこんな