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そして"好き"になった。

こんばんは。
今日は好きな神社にお参りしてきたのですが、空が晴れて、日差しの暑さと湿気を感じました。関東にも梅雨が近づいてきた気がします。

前回の記事は、思ってたより色んな人が読んでくださいました。ありがとうございます。
(タイトルはなんとなくオシャレですが、内容は全くオシャレではありません。)


今日は、最近思い出してきた"好き"のうちのひとつを、ちょっとお話したくて記事を書いています。

みなさんは、クトゥルフ神話TRPGってご存知ですか?ご存知でない方に、すこしだけ説明しますと、クトゥルフ神話という、小説に登場する架空の神話(どの神話も架空だろ、という方もとりあえず聞いてください)をベースにした、テーブルトークで進めるゲームです。

ここで、テーブルトークってなに?という方もいるかと思います。そうでない方はのんびりしていてください。
テーブルトークは、文字通り人同士が話すことです。ゲームソフト、ゲーム機の役割をひとが担うスタイルのゲームだと思っていただければ、だいたい合ってます。

と、あたかも私はTRPGをよく知っています、という風ですが、実際にやったことがあるのは一度きりです。幼馴染にKP(キーパー。所謂ゲーム機の係です。)をやってもらい、仲のいい友人同士で遊びました。とても楽しかったです。

このゲームはまず、KPの準備に手間と時間がかかります。
ひとによるとは思いますが、ソフトとなるシナリオを、遊ぶ人数や時間の都合に合わせ、ストーリーや難易度を吟味して厳選。こだわる人は効果音や小道具などで雰囲気作りも行います。もちろん、ゲーム機の役割だから、内容も理解していなくてはいけないので、シナリオをよく読み込むことでしょう。

続けてPL(プレイヤー)側は、キャラクターを作ります。これもまた、慣れてないと時間がかかります。各種ある能力値を、サイコロを振って運頼みで決めていきます。自動で生成してくれるソフトもありますが、私たちはすべて手作業で作りました。
そして決まった能力値を参考に、人格を考えます。(逆の手順の方もいると思います)
例えば、力が強い能力値になったなら筋トレが趣味のキャラクターとか、知能が高いなら高学歴のキャラクターとか。

そうやって時間をかけて準備をして、ようやく始めるゲームです。そしてこのゲーム自体も、シナリオによっては何時間もかかります。(ここまで時間がかかる、ということしか説明できていませんね。ごめんなさい。)

こんなに時間も手間もかかるゲームですが、私が知っているくらいですから、人気があります。ニコニコ動画やYouTubeにはゲーム中の音声を元に作ったリプレイ動画や、リアルタイムでプレイするライブ配信が沢山あります。

私が好きになったのも、たまたま見た動画が面白くて、次から次へと調べていくうちにハマったからです。そのきっかかになったのはこちら。


投稿者のまにむさんという方が実際にシナリオメイク、KP、動画まで手掛けられています。とても面白いです。

まにむさんの動画は他にもありまして、すべて拝見したのですが、ひとは誰かが楽しそうにしている姿が一番の布教になるのだなと実感します。ちなみに、笑い過ぎて一生忘れられないTRPGというシリーズも、とてもオススメです。PLのみなさんもユーモアたっぷりで、出演者の方々のことも好きになります。

他にも、たくさんオススメの動画があるのですが、紹介しきれないので割愛させてください。ほんとうにたくさんあります。

クトゥルフを楽しむ方法は、遊ぶ、見る、の他に、"作る"があります。先ほどからちらちらとシナリオの話が出ていたと思うのですが、そのシナリオを書くこと。それが作るの楽しみ方です。(動画を作る、ファンアートを描くことも作る楽しみだと思います。)

多くの方が遊んでいる神シナリオと呼ばれるようなシナリオも、誰かが作ったもの。物によって無料公開だったり有料公開だったりしますが、そういう物を手軽に公開したり、手軽に利用出来るのはインターネットの良いところですよね。

かくいう私も、シナリオ作りに挑戦しました。というか、しています。しかし設定を考えてキーパーソンを考えて…としているうちに、これはもはや小説では?というボリュームになってしまい、いまは小説の方へ移行しつつあります。

シナリオは遊ぶ余地を残して上手くまとめる技術が必要だと、勉強になりました。ゲームのシステム上、基本的にどのシナリオだろうとPLの行動でエンディングが変わるマルチエンディングになるのですが、エンディングどころか話の大筋以外は遊び手によって変わるので(途中で事件が起きればキャラクターがロストすることもあります)、ガチガチに固めるのは時代考証などの土台までにした方が遊びがいがあるものにできる気がします。(作りきれてない人の意見です。)

ここまで長々とクトゥルフ神話TRPGについて読みにくい文を連ねてきました。(お付き合い頂きありがとうございます。)

なぜこのゲームをこんなに好きなのか。それは、想像力が生きるゲームだからです。

このゲームには画面がありません。(オンラインの場合は別ですが)登場する街並みや、登場人物、空気、匂いなど、すべては提示された言葉をヒントに想像して楽しむことができる。妄想大好きな私がハマらないはずが無いジャンルだったのです。

想像、空想、妄想は私の大好物であり、大得意分野です。一生妄想していたいし、妄想でお金を稼ぎたいくらいです。そして妄想を文章に残すことも、(上手い下手は別にして)同じくらい好きです。
そんな人にとって、これは正しく天国。永遠に楽しむことが出来るジャンルでした。

その好きな気持ちが、最近は色あせてしまっていましたが(前回記事参照)ここ数日でめきめきと色々な感動が色づいて帰ってきました。
このクトゥルフも、今なら楽しめるのではないかと、好きな投稿者さんの動画を視聴しました。

それがとても楽しくて、そして楽しめたことが嬉しくて、ほんの少しだけ泣きました。

文字を書くことも私には良い活動だったようで、この気持ちも記事に残そうと思いました。

私は熟インドアな人間なのですが、こうやって何かを表現することが好きな気持ちも、思い出せました。歌うこと、お芝居すること、そして言葉で表わすこと。上手くなければいけないという固定概念から、手放そうとしていた好きでした。持っていても、きっと役には立たない好きだからと。

けれど、好きを役立てる必要はなかった、というのがいまの思いです。

好きは、好きだというだけで心に芯を作ってくれる、そして今までの私を形作ってきてくれた、大事な私の要素だった。忘れる必要も、手放す必要もなくて、ただ好きな気持ちがあるだけで、私はまだ生きていようと思えるものでした。

これをお読みの方、もし好きなものを心にお持ちなら、それは手放さないでください。

もし違うものを好きになったなら、それでいいと思います。けれど、相応しくないからとか、役に立たないからという理由で手放すことはありません。たいていのものは、好きなだけなら、迷惑をかけないものだから。(迷惑をかけるものなら、かけない楽しみ方を考えましょう。)

これからもいろんな人が好きなことを楽しめるようにと祈りながら、今日の記事は閉じようと思います。長々とありがとうございました。
たくさん寝ましょう。

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