小説を書く日記②

小説を久々に書くので、頭の中にあることを整理するべく日記にしている。
昨日までに1つエピソードを書いた。沼を作ろうとした昔の恋人の話。ホースで空き地に水を撒いて虹を作ったという二人の会話から、僕という人物と相手の人物の関係性を書いていく。もちろん「彼女の●●は〜」のような昔のコントの始まりみたいな文章は書かない。直接書くのではなく、空気を書いていくことを大切にする。
1つエピソードが書けたので次も、とすぐには書けない。書いていくと、多分煮詰まってすぐに別れ話や結婚のこととかを書いてしまいがちになる。それは書いてて不安になるのでわかりやすく読む人に伝わるようなことを書いてしまって、今、そのことを書くのは逃げのように思えてしまう。自分が書いていて楽な方にエピソードを持っていくことは今回避けたいので、エピソードを考えていく。ティッシュは何回か折れば月に行くようにエピソードを重ねて月まで行けるような小説を作りたい。
岡崎祥久「文学的なジャーナル」という過去のメモより日記を書き起こしてあらゆる日付をバラバラにして構成された本があって、バラバラな日付でエピソードを重ねていくのも面白いかもしれない。いくつかエピソードを考えたら時間軸とかを考えていきたい。
いくつかエピソードの切れ端のようなものを考える。
ただそこでネックなのが主人公がなにをしているのかということで、それについてのエピソードを書いてみたとしても、どこか納得がいかない。演出家のいない戯曲のようで今一つ踏み込めてない。
登場人物のバックボーンを考えられてないせいなので、仕事ととか年齢とか、どうしようか考えなければいけないのだけれど、それをどう書いていくのかが引っかかる。
もちろんそのまま書きたくない。仕事帰りなんだよね、とか説明は極力避けたい。
説明するならば、物語を説明側に持っていかなければいけないので、今はあんまり書きたくない。
ただ20代後半を登場人物とするとその話は必要不可欠で、ずっと家にいるわけにはいかない。そこで楽したくて登場人物を大学生やニートや夢追い人にしがちになる。
他の小説を読んでバランスを考えようと思う。今後の課題。
今のところ休職中にしてしまった。それだと仕事を見つける方が、ダイニングテーブルを探すより大切になってきてしまいそうでバランスが難しいので、それは保留にしてエピソードを2つほど書く。一つは流れだけメモして、もう一つは会話だけを書いておく。まだ書いている小説をどうするかの判断はついていない。
そして今日は小説のために、平田オリザ×山岡徳貴子『gikyoku×workshop』を読む。20年前に行われた戯曲をウェブ上で校正していか記録で、平田オリザさんの戯曲に対する指摘がもっともで、自分の小説が書けなくなりそうな気がした。まだ登場人物のバックボーンに納得がいっていないので、曖昧なエピソードしか書けない。どうしようか。

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