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ユーザーインターフェースについて

僕は普段デジタルプロダクトの開発などをしていて、ユーザーインターフェースとかUIとか呼ばれているものを作ったりもしています。
デザイナーがUIをデザインして、それをエンジニアが実装したりしています。

僕らがUIと言う場合、「僕らがユーザーに提供する画面」を指すことが多いです。
たとえば、noteのこの記事のページのUI。ヘッダーにはロゴとアバターがあって、その下には記事のタイトルがあって本文が始まる。記事のタイトルの上には"あなただけに表示されています"なんていうメッセージが表示される場合もある。記事の最後の♡を押すと💖って感じになる。

これが、僕らが普段UIと言っているものです。

僕らが普段接するデザイン関連の概念は、考えるほどわからなくなるものが多くて、この「ユーザーインターフェス」もそんな単純な言葉でもないよねってことをつらつらと綴ります。

ユーザーインターフェースとは

ユーザインタフェース(英: User Interface、 UI)または使用者インタフェースは、機械、特にコンピュータとその機械の利用者(通常は人間)の間での情報をやりとりするためのインタフェースである。

インターフェスとは

インターフス、インタフェイス、インターフェイスとも書き、英語で界面や接触面、中間面などといった意味を持ち、転じてコンピュータと周辺機器の接続部分を表すようになった。さらに、ユーザーインターフェースなどのように、人間と自動機械との間の複雑な操作をする手順・規則との意味にも使われる。

ユーザーとのインターフェースはどこなのか

Wikipediaの説明から読み解くと、ユーザーインターフェースとはユーザーとのインターフェース・境界面のことです。

ここで、「僕らがユーザーに提供する画面」はユーザーとの境界面でしょうか?
そうだとも言えるし、そうじゃないとも言えると思います。
「そうじゃないよね。もっと広く捉えられそうだよね」ということを書いていきます。

まず「僕らがユーザーに提供する画面」という表現は、極端に僕ら(提供者側)の視点でユーザーインターフェースを捉えているということはプロダクトの提供者もそうでない人もわかると思います。
では、もう少しユーザーの側から考えてみると境界面はどこになるのでしょう?
スマホの画面でしょうか。

例えば、この投稿を呼んでいるあなたはどこからこのページに辿りついたのでしょうか。
noteの別のページか、SNSか、検索か、メールか目の前にいる人に紹介されたか、いろいろな経路からいろいろな状況でたどり着いたのだろうと予想できます。
このときインターフェースはどこになるのでしょう。どこからが境界の中でどこからが境界の外になるのでしょう。

そもそも境界なんてあったのでしょうか。

ここで、Googleのユーザーインターフェースについて思いを巡らせてみましょう。
「ユーザーインターフェースってなんだろう🤔」と思い検索をすると、Googleはこんな画面を表示してくれます。

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このとき、Googleはそれぞれのページへのリンクを表示してくれているわけですが「ユーザーインターフェスがなんなのか知りたい僕」にとってはそれぞれのページ自体はそんなに重要ではなくて、検索結果に表示されている説明だけで事足りてしまうし、リンクをクリックしたとしても境界を跨いでる意識はあんまりないのです。

「明日は渋谷ですき焼きを食べたいなあ😋」と思い検索すると、Googleはこんな画面を表示してくれます(食べたいけど、食べにいきません)。

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なんとここではお店の予約までできてしまうようです。この際Toretaという別のプロダクトを使っているそうですが、予約自体はGoogle内で完結しています。

このとき、
Googleとのユーザーインターフェス
Toretaとのユーザーインターフェース
すき焼き屋のウェブサイトとのユーザーインターフェース
検索結果に出てきたそれぞれのページとのユーザーインターフェース
これらはどこにあったのでしょうか。

ユーザーインターフェースとはなんなのか

ユーザーインターフェースがどこなのか、なんなのかというのはやっぱり難しいなあと思います。そしてそれをデザインしているUIデザイナーは本当に偉大です。

難しいなあと思うのですが、ユーザーインターフェースについて一つだけ確実なことがあって、それはユーザーとのインターフェースの先には常にユーザーがいるということです。
僕らはプロダクトの提供者として、僕らとユーザーのインターフェースをどこに定義するのか、どこでユーザーと接するのかということに常に気を配っていきたいですね。

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