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私の好きな作り話。

私は怖い話が好きだが、凝った作り話は嫌い。
ほんのり不思議で、不思議が解決しないまま終わるようなのが好き。
映画でいうとハリウッド系じゃなくてカンヌ系ですね。
そんな私が気に入ってるのはこんな作り話。
順番に意味はありません。

1.意味がわかると怖い話「井戸」
たくさん読んだけど、やはりこの話がいちばんスバラシイと思う。
短い中に悲哀や愛情、人の愚かさ、弱さ、命のはかなさなどが詰め込まれている。
以前、ちょっと仲良くしてた子に読ませたら意味がわからなかったみたいで「おまえはつまらないやつだな。こんな話が面白いなんて」という顔で私を見た。解説したら「あー、そういう意味なんだ」と言われた。やっぱりバカなんだなと思った(そうじゃないかという気はしてた)。
その後しばらくして彼女との交流は途絶えてしまった。
私と行動センスの合わない人だったからしょうがない。

2.「私はロア」
私の好きな不思議なエピソードがいっぱい詰まった、長い作り話。

3.コトリ箱
この作り話が語られた過程を私はつぶさに知っている。
スレに参加していたからだ(笑)。
このスレッドのことは、地方の伝承などに詳しい人に教えて読んでもらったが、得るものは何もなかった。
先日まとめを読んでみたら、余計な設定や尾ひれが付いてつまらなくなっていた。

4.ヒトガタ
この作り話が語られた過程を私は以下同文。

5.洒落にならないほど怖い話「狸」
たしかまとめサイトで読んだものだったと思う。
霊能者が知人の家の神棚を霊視してみたら正体は狸だった。
昔、人を相手にイタズラなどしていたところ、思いがけず神様として祭られてしまった狸。
お供えをもらったり、手を合わせられたりしているうちに、家人の期待に応えようと一生懸命に神さまになろうとしている、と笑って話す。
すごくいじらしい狸。泣けてきちゃう。
こういう小さな神さまが日本にはいっぱいいるのかもなあ、とほのぼのした。
こんなハッピーな作り話なら大歓迎だ。

つらい毎日の記録