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なんたってトラバーチン!「ミラクル住宅リフォーム」

私がアメリカのイカれたサバイバル番組「ザ・ネイキッド」の大ファンだということは何度も書いて来た。
最初に見た頃はまだ若かったので「2、3日ならやってみたい!」などと思っていた。
今はキャンプでさえだるいのでイヤです。

「ザ・ネイキッド」がどんな番組かというと、応募してきた男女2人が未開の土地に放り出され、自給自足で21日間のサバイバル生活を送るというもの。
撮影スタッフとハンターが同行しているものの、二人に介入することはなく、会話もしないし(実態は知らないけどそういう設定)、夜はさっさと拠点に帰ってしまう。
医療班も待機しており、病気やけがをしたらドクターストップがかかる。
自主的なリタイヤも可能。
片方がリタイヤした場合はチャレンジ自体は中止にならず、残りのメンバーだけでサバイバルを続けることになる。

ただ漠然と暮らせばいいわけではない。
まず出発地から脱出ポイントまではかなりの距離があり、大移動が必須となる。
またタイトルの「ネイキッド」がしめす通り、現地に到着したらその場で素っ裸になってジャングルや荒野に入っていく。
そんで相手と全裸でご対面。
以後の画面はボカシとモザイクで埋め尽くされる。
イカれてるでしょ?
渡されるものは斜めがけできる簡単な麻バッグと超テキトーな地図。
出発地と脱出ポイントぐらいしか明記されていない。
挑戦者は自分で選んだものを1つだけ持って行ける。
「(水を煮沸消毒するための)鍋」「ファイヤースターター」「ナタやナイフ」を持って来る人が多い。
これでは過酷すぎるので、シリーズ途中から「鍋」と「ファイヤースターター」は番組から提供されるようになった。
参加者はそれ以外のものを持って行けるようになり、参加者の特色が花開き、サバイバルの形が多彩になったと思う。

一時期は朝から2本の再放送を見て、夜は本放送を見るというパラダイスのようなネイキッド生活を送っていた。
そんなシリーズもだいぶ前に終わってしまい、今は楽しみがないのでYouTubeばかり。
しかし、もう1つ大好きな番組が再開していることに気づきました。

「ミラクル住宅リフォーム」です。
不動産業をやっているアメリカのおしゃれカップルが中古物件を買って猛スピードでリフォームし、販売するまでを紹介する番組。
競売などの入札風景からリフォーム作業の様子、そしてオープンハウスまでを見られるのがとても興味深い。

「このへんの相場は○○万で、購入代金が○○万
リフォームは○○万で済みそうだから利益は○○百万だ!」

なんて皮算用しながらホクホクで買うのですが、中をしっかり見ることができないので毎度トラブルが続出して予算オーバー。

リフォーム業者との
「いくらだ?」
「工事だけで5000ドルだな」
「たったこれだけで!?@@」
というやりとりが一番の見どころ。

一度なんかリフォーム資金が足りなくなり、親の家を抵当に入れてお金を工面してもらっていて涙をそそりました。
派手に見えますが意外と自転車操業なんですね。

アメリカの住宅のセンスが面白く、リフォーム業者の作業風景も楽しい。
専門業者に依頼するステージングも素敵。
旦那がタレク、奥さんがクリスティーナ、美男美女。
特にクリスティーナはプレイメイトみたいな迫力美女で見ごたえがある。
彼女はゴージャス志向で、できるだけ安価にリフォームを済ませたいタレクと、あくまでも高級感にこだわるクリスティーナの攻防が笑える。
大理石!トラバーチン!御影石!と、毎回キッチンカウンターの石材にすごくこだわっています。
日本では人工大理石や古材風が人気ですが、アメリカのミドル~アッパークラスはより重厚なものが好きなんですね。
浴室もタイル、タイル、タイル。日本はパネルがメインですが、彼らから見たら安っぽくてたまらないんだろうなあ。
「あら、いいじゃない!安いし、素敵だわ」ってなるかな?

このタレクとクリスティーナはすでに離婚し、お互いに再婚。
クリスティーナはまた離婚したんだっけ?
ビジュアルの良い素敵なカップルだったのに残念ですね。
クリスティーナは今、セレブの家をプロデュースする番組を持っているようだけど、そっちにはまったくあんまり興味がわかない私。
2人の並んだ絵面や、どうリフォームするかの主張のせめぎあいが面白かったんだよね。
バタバタやってるタレクとリフォーム業者の横で「私は見てるわ」と言ってた時代が最高でしたね。
美女は大工仕事なんかしないのだ。


つらい毎日の記録