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嵐とわたし。

今の体温 35.4 ←風邪ひいてんだけど何度はかっても35度台なんだよね。

私は大昔に少年隊が好きだったのだが、それ以外はジャニーズとはほぼ無縁で生きて来た。
嵐のことも全然知らなくて、ニュース番組で初めて櫻井翔を見た時はアナウンサーだと信じて疑わなかったほど。
ずいぶんきれいな人だなとは思ったが、アナウンサーのルッキズムは今始まったことでもないので「ついにここまで来たか」と。

彼が芸能人だということを知ったのはドラマ「ザ・クイズショウ」だった。
この作品での櫻井翔は実に美しくチャーミングで、まさに水を得た魚。キラキラしていてたいそう魅力的だった。一目ぼれだった。
気になっていろいろ調べてみて、その時初めて私は櫻井翔がジャニーズのタレントで、ラッパーで、嵐とかいうグループの一員であることを知った。
ニュースで見たあの「美貌のアナウンサー」が櫻井翔であったことも。

それからは時間を惜しんで動画サイトで嵐の出演番組を漁った。
当時はまだそれほど規制が厳しくなくて、真夜中の嵐、宿題くん、ライブなどのお宝映像が山ほど残っていた。
1年もたたないうちに規制が厳しくなり、すべて削除されてしまったので、まさに滑り込みセーフであった。

ちょうどこの頃から嵐の急激なメジャー化が始まったように思う。
VS嵐がゴールデンタイムに放送されることになり(それまでは土曜昼だった)、深夜枠だった宿題くんが終了し、枠を変えて「嵐にしやがれ」放送スタート。
このタイミングで「宿題くん」で嵐とタッグを組んでいたスタッフや共演の小倉さんとの強制分断があり、もやもやしたものであった。
小倉さんは嵐があまりぱっとしない頃からこの枠で彼らと一緒に番組を続けて来て、「ずっと嵐についていく」と公言していたのに。
修学旅行に来た男子と担任の先生、みたいな図式がなくなってしまった。
この時、「売る側」は嵐をできるだけ希釈して余計なものをくっつけて売ろうと決めたのだと思う。
あれが「終わらない放課後」が終わった瞬間だったのだ。
なんとなく私も気づいていた。気づきたくなかっただけ。

嵐の最大の魅力は、メンバー同士がわちゃわちゃしてる様子が愛しいということだった。少なくとも私にとっては。
子供の頃、男子たちがいつまでも教室に残って遊んでいた、あの感じ。
「終わらない放課後」だ。
しかしリニューアルしたVS嵐も、嵐にしやがれも、その放課後っぽさを放棄した感があった。
仲良し5人の部屋が、いきなり大規模パーティー会場になったような。
必ず芸人をからめて、大量ゲストでうざいほどの番宣。それはそれでスイッチオンの状態を見られるのは面白かったけど、好きじゃないゲストの時は苦痛だったし、オフの(テレビ用だけどね)内輪っぽい5人をだんだん見られなくなっていくのは寂しかった。
この頃から5人それぞれにマネージャーが付いて、楽屋も別になったんじゃないかな?さほど詳しくないので間違ってたらすみません。

ちなみにこの頃、私の嵐ヒエラルキーは、

櫻井>二宮>相葉>松本>大野

から、

櫻井>相葉>二宮>松本>大野

へと変わった。相葉ちゃんが好きになった。
グイグイ行くタイプじゃないから気づくのに遅れたけど、彼のバランス感覚とガッツと真摯さはいいなあって思ったから。
ほんとにどうでもいい情報でメンゴメンゴ。

だんだん巨大になっていく嵐はビジネス的には順風満帆で、ハワイでの15周年記念番組は感動的だった。
来し方を思い起こして涙する大野と、それを優しく見つめる翔ちゃんは、このまま結婚するんじゃない?と思うほど素敵だった。
メンバーそれぞれにアロハをプレゼントする企画では、二宮が翔ちゃんのを選ぶことになり、「絶対に本気で選べよ」と翔ちゃんに釘を刺されたにも関わらずキッズ服を選んで来たのには笑った。
ぜんぜんサイズの合わない子供服を着せられた翔ちゃんは普通に気の毒だった。
メンバーからのプレゼントを大事にしておく彼らだから、あの服はまだ取ってあるんじゃないかなあ。
二宮ったらほんとにヒドイ奴(笑)。

で、この時に大野は、嵐を辞めたかったという話を改めてしたんだよね。将来の夢はパン屋だったっけ?
でももうそんなことはないのかなあと思っていたが、そこから5年たって活動休止という結論に落ち着いた。
彼らには長時間を費やす大変な仕事が多すぎた。プライベートも楽しみたいメンバーにはきつかっただろう。
嵐を売りたい連中が群がりすぎて、とうとう逃げられちゃったね。

私はね、彼らが、素敵な同級生の男子たちみたいだった彼らが、終わらない放課後を生きるさまをずっと見ていたかった。
同時に、早く結婚して遺伝子を残してほしいとも思っていた。
美男美女はその優秀な遺伝子を残すべきなんです。
結婚だけが幸せじゃなかったとしても、それが人類のためなんです。

このたび私の好きな翔ちゃんと相葉ちゃんが結婚したと聞いて、嬉しくてならない。

多くの人を幸せにしたんだから、本人たちも一個人としての幸せを追求してほしい。
放課後は終わったけど、彼らは終わらない。

つらい毎日の記録