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ついにわたしが社会に放たれるぞ

小さい頃から、小中高と学校が苦手だったわたし。

なんで苦手なのかは、当時の私には言語化することが難しかった。人と同じように振る舞えない自分のことがどうしても好きになれなくて、変であることを無理やりアイデンティティにしようとしていた時期だった。

高校に入ったら、集団生活は向いてないなってやっと気づくことができた。感覚過敏があるって分かったのもこの時期。

なんとなく、大学には行ってみたかったから、高校に行かずに進学できる方法をめちゃくちゃ模索した。
結果、別に無理して合わない場所にいる必要はないと思ったわたしは、中退することを選ぶ。そして、高卒認定試験を経てからの大学受験。授業や集中講義を受けずして受験勉強に向き合うことは本当にしんどかったけど、教室に居るよりかはずいぶんマシだった。
(こんな書き方をすると誤解されそうだけど、先生やクラスメイトには恵まれていたし本当に優しい友達ばかりだった!) (あの時中退する決断を支えてくれた家族と担任の先生、校長先生には心から感謝してる!)

学校が苦手だったからこそ、大学は教員養成系を選んだ。どうして苦手なのか、自分のことを知りたいと思ったから。

なんとなく、そんな理由で入った大学は、当たり前だけど私にとって難しいこと、厳しいこともたくさんあった。心折れて半期まるっと自主休学した時もあった。

けど、私が今の私として確立できたのは大学時代に出会った人たちが居たからだった!楽しいことばかりじゃなかったけれど、大学に進学したおかげで、私は私自身と向き合うことができた。

高校生の時に分かった、感覚過敏のこと。

専攻が障害児教育だったこともあって、講義や、ゼミの先生と話す時間や、たくさん自分について知る機会があった。入学当初の、自分を知りたいという目的は十分すぎるくらい果たせた。それはもう、自分について分かりすぎて嫌になるくらい。

その時やっと勉強って楽しいなって思えて、学校が苦手だったはずの私は気付けば大学院まで進んでいた。
分からないことが明らかになる。その瞬間が本当に嬉しくて自分にぴったりだった。

大学院では思うように研究が進まなくて苦しい時期と、ちょうど某ウイルスによる閉鎖的な雰囲気の時期が重なって、心のバランスが鬼崩れした時もあった。(病院に行ったら、テキパキとした女医さんに、貴方は周りの空気に影響されやすいのね、って教えてもらった。)

けど、研究がうまく進んだ時の快感は本当に忘れられなくて、心底勉強ってたのしい!って思えたし、2年伸ばした学生の期間は、大学生とは違った社会の見え方があって、とても多くの学びを得ることができた。

大人だけど大人じゃない。何者でもない私が羽を伸ばすにはとってもぴったりな時間だったと思う。


こうして、少なくとも平均よりかは波のある学生生活を18年終えて、ついにこの春、私が社会に放たれるのである!
表現するには難しいけど、ついにやってきてしまったか、みたいな気持ちでいっぱい。

内定もらえた時はあんなに喜んだのに、今は社会に対してちょっと尻込んでる。でもきっと私の祖母も母も、そんな気持ちで社会に飛び込んだんだと思う。

ていうか社会ってなんだ!社会人ってなんだ!

今まで私が出会ってきた大好きな人生の先輩たちは、想像上の"社会人"よりも伸び伸びしていて、毎日なんだかんだ楽しそうに生きているので、おかげで私も将来に対してとても希望を持てている。本当にありがたい。

幸い(?)にも、私が内定を頂いている会社は、良い意味で会社っぽくない。

就活で一度もスーツを着なかったし、インターンで古着屋巡りを企画してくれるようなところ。私がお酒が好きだと分かると、居酒屋に連れて行ってくれたりもした。内定が決まる前から、親身になって私の話を聞いてくれた、柔らかい会社だ。


まさか上京することになるとは思わなかったけど、これも何かの縁だと思う。

大学や大学院で強くなれたおかげで、新しい環境でもきっとモリモリ頑張れそう!
人に頼ること、たくさんの発散方法、自分についてのアレコレ、たくさんの知識を得た今のわたしは本当に最強だから。

不安がってる私のことを、客観的に見て面白がれてる心の余裕がある。本当に幸せ。

社会に放たれてしまっても、私はこのまま何も変わらない自信すらある。超ハッピーな気持ち。

敏感な自分を好きになろう、みたいな本を買い漁った時期もあったけど、引っ越しを機に全部古本屋さんに売った。この6年間で自分のこと超好きになれたので!これぞほんとうの断捨離。


これから待ち受けるいろんな困難、受けて立とうではないか!よかったら、応援してください。


追伸
新年、近所の神社で、京都との縁が切れませんようにってお祈りした。
願い事、言うと叶わないっていうけど、これはみんなにも知ってもらってた方が叶う気がするのでここに記しておきます。

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