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"自分の責任で話せること"はどれくらいあるかな?

〔今日の頭の中〕

■セリフに味のある作品

昔は学園ものとか、軽く見られるような作品が好きだった。年齢を重ねてから、セリフに味のある作品が好きになってきたように感じる。今放送されてるドラマでいうと「大豆田とわ子と三人の元夫」のような。俳優さんの演技力もあって、よりセリフが響く。

映画でもドラマでも印象的なセリフは、生活していてふと思い出すこともある。不思議なのは、同じセリフを何回も思い出す時。その回数が多いと「あ、私、このセリフが気に入ってるんだな」って実感する。

■ふと思い出したセリフ

この前ふと思い出したのは、映画「リトルフォレスト」に出てくるセリフ。

「自分自身の体でさ、実際にやったことと、その中で感じたこと、考えたこと、自分の責任で話せるのってそれぐらいだろ?」        「リトルフォレスト」より

「実際にやったこと」
「その中で感じたこと」
「考えたこと」

私には、「自分の責任で話せること」ってどれくらいあるのかな。

学生時代には、韓国語もできないのに突発的に一人で留学行ったりもした。現地での体験は、私の性格や価値観を大きく変化させてくれるほど、貴重な体験だった。あれも若いうちだから、勢いできたんだなって思ったり。あの頃は、恐怖よりも好奇心が大きかったから、行動にすぐ繋がったんだと思う。その当時に比べ、年齢を重ねるごとに"失敗すること"に対しての恐怖が大きくなって、なかなか始めれないことも多いこの頃。

■代理満足

韓国語に"대리만족"と言う言葉がある。日本語に直訳すると"代理満足"。誰かの行動を通して、自分がしてるような感覚になって、見て満足することを指す。

例えば、
・誰かが旅行に行ってる写真を見て、自分が行った気分になるとか。
・YouTubeで誰かが大食いしてるのを見て、自分が食べた気になるとか。
(私は人が食べてるのを見たら、単純にお腹空くけど…)

こんなご時世だから、より行動するのが難しくなって「代理満足」することが増えてきてる気がする。ふと、この一年とか半年とか何したっけなって思うと、意外と思い浮かばない。もしかしたら、“代理満足”でした気になってたような気になってたのかもしれない。
もちろん、誰かを見て学んだりすることは大切だとは思うけど、それで自分が行動しないのはもったいない。したいことはたくさんあれど、それを行動に移すのが難しい。でも、難しいからこそ価値がある。

ふと思い出したセリフで、今の自分を考え直す。そんな日でした。
私の責任で話せることを、今年はあとどれくらい増やせるかな。

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