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わたしとFan×Fun Time 2022

2022.5.29 
Fan×Fun Time 2022
愛知公演2日目
@日本ガイシホール

に参加させていただきました。
感想文を書きます。

⚠️江口拓也さん推しの立場で書いています。江口さんの話が極端に多いです。
⚠️ライブの興奮で記憶が曖昧です。間違ったことを書いているかも。
⚠️あくまでもレポではなく、感想です。主観と自我に満ちた話ばかりです。
⚠️巨大感情の話をするので必然的に言葉選びが仰々しい
⚠️ほんとうに長い

1.Fan×Fun Time 2022 愛知公演2日目感想

⓪始まるまで

期末レポートの波に溺れていたり、うちわやらキンブレやらの装飾グッズがギリギリだったり、そんな感じですごくバタバタしていたせいで、正直緊張感とかはほとんどないまま当日を迎えた。

笠寺駅(ガイシ最寄り)に着いたら、周りに各々めかし込んだ女の子たちがたくさんいて、現場に来たんだって実感が徐々に湧いてきた。
そのままガイシホールに行って、写真をパシャパシャ撮ってみたりフォロワーさんと会ってみたりしてから、会場に入る。

会場に入ると、薄暗いところに人がたくさんいて、そこらかしこでペンラの光がちらついて、広いステージが真ん中で輝いていて、なんだか急に実感が湧いてきた。
わたしはずっとこういう景色を画面越しに見ている側だったから、こっち側にいるって思うと心臓がぞわぞわした。

ここで推しが出てくるまで緊張感とかワクワクとかドキドキとかを本当に一緒に共有できるんだ、とか、ここにいるみんな多分私と大差ない気持ちでいるんだろうなとか、そういうことを考えてた。

本当に彼らを好きな人がこんなに集まってみんながこの日を楽しみにして、そういう私たちのために、だけじゃないけど、確実にそれを含んでkiramuneのみなさま(スタッフ含)が努力してくれて、それで成り立ってる場に私もようやく来られたなぁとか思って、始まる前から何だか泣きそう。
推しの声で流れる場内アナウンスがその気持ちに拍車をかける。

①キズナファンファーレ

そしてついに始まってみんなが出てくる。センステなんだ!?てびっくり。私の席からはセンステは基本後ろ姿で見えるんだけど、周囲より頭1つ分高い推しが白っぽい服で光ってた記憶だけがある。
決して近い席ではないけど、隔てるものがない状態で生の推しを見たことなかったので、

江口さん、存在した〜〜!!!

という事実に手を叩いて感謝したい気持ちだった。
キズナファンファーレはFFTのSPOTとかで聴いていたから、ついに始まったんだ、という感じがした。
この曲はわたしの中のkiramuneというものに対して持っているイメージとかなりぴったりの曲調だから、kiramuneだ〜〜!とも思った。
言語化が難しいけど、わたしはkiramuneに対して、なんとなく家族(概念)のような感じのあたたかみと夢の国的なキラキラした感じ、というイメージを持っている。

家族(概念)のような感じ、というのは、幅広い年代で先輩と後輩がいて、先輩は先輩で第一線で活躍しつつ、後輩を見守って育てている感じと、それに対して、後輩は後輩でその中でどんどん力をつけていって、先輩を支える部分もあると思うし、そういう彼らもいつかは先輩の立場になって後輩を育てるんだなぁ、という感じの合わさったもの。
例えば、(わたしはその頃はまだ知らなかったから想像と推測の混じった話だけど)江口さんもkiramuneに入った頃にはまだ今ほどの人気や立場はない若手の部類で、そこからどんどん成長していって今があって、今は後輩を育てる立場にもなっていて、それでもまだ先輩たちには見守られているんだなぁと思ったり。

それは恐らくファンについても近いことが言えて、わたしはまだここ数年で好きになったばかりの新人だけど、kiramuneというレーベルがここまで大きいものになるまでに、多くのお姉様ファンの方々が支えてきてくれたんだと思う。再び推しについて言及するなら、江口さんを見守ってくれたのは先輩方だけじゃなくてお姉様方もなんだろうなと思う。
今もここで彼らを見ているお姉様もいれば、今は別のものを見ている方もいるんだと思うけど、そういう人が引き継いできてくれたものを私たちが今大切にしている。
kiramuneには、長い時間色んな世代の人に大切にされて守られて育てられてきたもの、というあたたかみがあるなぁという感覚があり、わたしはそれがとても好き。

夢の国みたいなキラキラした感じ、というのは、彼らがわたしたちファンに向けてくれるものの話。
いろんな人の歌ういろんな曲があるから、曲調の幅にはキャーーーかっこいいむり♡♡♡みたいになる曲からトンチキソング🍛まで色々あるけれど、そういうのは一度置いておいて、総括して、本質的には彼らが向けてくれるのは夢とか希望とかそういうもののように思っている。
あどけない綺麗事を、それでもこれは本当にあるんだよ、捨てずにいることができるんだよ、というのをまっすぐ見せてくれる雰囲気を感じる。
kiramuneからお届けされるものは、色々な形や色をしているけど、芯にはどれもそういう純粋さがある気がしている。

長くなったけど、わたしがkiramuneに感じているそういうイメージを初手から感じて、待望の生で見る推しと相まって、脳の半分が半狂乱になり残りの半分が泣きそうになった。

②神谷浩史さん

その後、神谷さんのターンが始まる。
同行の友人が神谷さん推しだったので、神谷さんの間はわりとずっと「神谷さんこっち(私の隣)向いて〜〜!」と思っていた。
わたしは全然予習をしてなかったので、知らない曲だらけだったけど、神谷さんの歌は、歌詞がまっすぐ入ってくるなぁという印象があった。
Precious Momentsはすごくライブ向けの曲で感動した。初めて現場にきた…と感動している時のわたしにすごく届く歌詞だった。
「一人きりじゃつくれない 君とじゃなきゃつくれない 光りかがやく世界はここにある」てFFTのことじゃん……?

と思っていたら雰囲気がガラッとかわってキメキメで踊り出して、オタク死んじゃうじゃん…と思った。
薔薇持って踊ってるよ…そういう曲じゃん…。
わたしはこういうの好き。
隣に神谷さん推しがいるのでどうしてもオタクの心情を慮る気持ちで見てしまう。

そしてトロッコに乗って移動がはじまる。
こういうタイプの曲もあるのか〜!と思った。長年やってらっしゃるだけあって、曲調の幅の広いこと。これだけやっていればいろんな曲をやることがあるのも当然といえば当然だけど、何となく私の持つ神谷さんに対するイメージからはChuuu!!!とあっぱれは意外性があった。
ペンラの振り方がなんかみんな踊りの振りに合わせてなんか上手くできてるけどわたしはこれできてる?と思いながらまぁいっか!と思って楽しく振った。

この頃はまだ、明日は我が身であることを知らない。

③江口拓也さん♡

アー写の順番とかから、勝手に江口さんはまだ出てこんやろ…と思ってた油断してたけど、突然江口さんが出てきて、ミ゜!?と心の中で叫んだ。

心の準備できてないんだが待って待って待って〜〜

親の声より聞いたイントロPart1、SŌIUMONDAが流れ出す。
江口さん見たいとペンラの色早く変えたいが混ざってウワーーと思った。なにせキンブレが4本ある。

江口さんが歌う間のリズムのノリ方、というか、何と呼ぶのかわからないけど、あの感じがわたしはすごく好きだ。上を向いたり下を向いたり、ゆるゆるくるくるとリズムに乗って動いている感じ。
あんまりすごくこっちを見て歌うわけじゃなくて、どちらかといえば1人で楽しそうに歌っているような感じがするところが、わたしの思う江口さんらしいように思えて好き。

ファンを見ていないわけじゃないし、多分その存在を意識はしているし、私たちの前にいてくれるけど、みんなの方をすごく見て歌ってるみたいな感じが、江口さんからはあまりしない。歌い方に限らず、普段の感じも含めて、江口さんからこちらに向けられるものは比較的方向性の矢印が弱い気がしている。わたしたちに何かをすごく向けているというよりは、そこで発しているから好きに受け取って楽しんでね、という感じ。レーザービームじゃなくて発光体の感じ。渡しに来るより、取れるところに置いておいてくれる感じ。ひとりひとりとばちばちに目を合わせにいくんじゃなくて、みんなを一度に視界に入れてくれる感じ。なんて表現するのが適切かわからないけど、人前に立つ職業における、江口さんのあり方をわたしはそういうふうに捉えている。
色々なやり方があるし、優劣も正誤もないけど、強いて言うなら向き不向きに近いものはあると思う。ファンと推しの距離感として、わたしにとってしっくりくるのは江口さんのようなあり方だ。だから、ライブからもそれを感じて、なんだか江口さんらしいなぁ、と笑顔になった。
別にこれはSŌIUMONDAに限った話ではないけど、どの思いがどこの江口さんに対して感じたことだったかとかは正直上手く覚えていられなかった。

あとこの曲に関してすごくピンポイントで覚えているのは、「長い長い偶然の旅 生きていくってきっとそういうもんだ だからこそ美しくて 歯がゆいもんさ 楽しんでいこうぜ 笑って」の部分を歌っている時の、光が当たって斜めから見た江口さんがめちゃくちゃに美しかったこと。美しいのは江口さんじゃん………と思った。汗がきらきらしてて、あっ江口さんも生きてるんだ、とか当たり前のことを思った。頑張って歌ってくれてるんだ……。
あそこの部分はこの歌の中でもかなり好きなところなので、なんだかドキドキしながら聴いた。わたしの美しい推し。
覚えているというか今ちょうど聴いてたら思い出したのだけど。

2曲目は親の声より聞いたイントロPart2、Love&Smile。この曲のことは比較的他の曲より覚えている、というのも、江口さんが割とこっちを見ていたように思ったから。
1番の間は舞台の(客席から見て)左側、2番は右側にいて、左側のスタンド席だったわたしはこの時が1番江口さんを近くで見られたと思う(多分)。
先に書いたことと矛盾するように思うかもしれないけど、さっきのは基本スタンスとしての話で、まぁこういうこともある。

絶対目が合った!♡とか言えるほど近い席でもなかったので、江口さんの目線をちゃんと捉えたわけじゃないけど、顔と視線の向きとしては1番の間はこっちを見てた、はず。
焦点に比較的近めの位置で視界に入れた!♡くらいは言えると思っている。
これに関しては、現場ってすご〜〜〜!!!推しがこっち見てるよ、わわわわわ、、、という感想だった。
わたしは日々江口さんを視界に入れ放題だけど、画面を介していては江口さんからは絶対にわたしは見えない。それを前提のようにして推してきたからそのことに不満も不安もないんだけど、現場に行く、というただそれだけで、わたしにとって当然の前提に小さなヒビが入るんだ、ということに小さな衝撃を受けた。現場ってすごい。
小さな光の粒や束に見えていたのか、シルエットだとか顔だとかが多少なり見えていたのか、わからないけど、わたしは江口さんが好きだから、とても好きだから、その気持ちを全力で向けて江口さんを見つめて、ペンラを腕がもげるくらい振ったから、好きです!!!!!!!みたいな思念が何かの形になって受け取ってもらえたらいいなと思った。

あと確かこれをとても思ったのもLove&Smileな気がする。他の曲でも思ったけど、生歌ならではの声の調子やアクセントが、思いを込めて歌ってくれている感じがして嬉しかった。
伴奏に対して、少しゆっくりめに歌っていた気がして、それは例えば気を抜くと走るからちょっとゆっくりめに歌おうとかそういう気をつけ方があったのかもしれない、と考えることもできるけど、ひとつひとつの言葉にすごく想いを込めて歌ってくれたんじゃないかと思っている。

ここからMC。
江口さんがテンション高くて楽しそうでうれしかった。
前述の通りに江口さんのことを捉えているため、江口さんがみんなに呼びかけてくれる感じが何だかものすごかった。
わたしはほぼ名古屋に住み、名古屋を生活圏としているので、江口さんが名古屋によく来てるとの情報に一度四肢が爆散した。

当日の昼、わたしはこんなことを言っていたんだけどマジで全然そんなことはなくてびびった。
わたしが推し始めてから江口さんがお仕事で名古屋に来たことは公開される情報の限りはなかったし、わたしが推し始めた頃にはコロナ禍だったし、江口さんはお忙しいし、名古屋にあるものなんてつけてみそかけてみそ以外多分東京にもあるし、、、と思っていたのに。
わざわざ名古屋に来てまでいく必要のあるサウナってどこだろう。
このままだとマジでわたしが名古屋中のサウナを回ることになるから一旦教えてほしい。

新幹線で日帰りだから〜とかも言っていて、江口さんが新幹線に乗って名古屋に来る事実!と思ってもう一度四肢が爆散した。
これからは名駅に行くたび江口さんに偶然遭遇する覚悟をしなきゃいけない。

江口さん、よく来るって言ってた?この前行きましたって言ってただけ?ちょっと記憶が曖昧なんだけど。江口さんは何をしに名古屋に来るんだろう。名古屋、東京にないサウナがあるんですか。
ともかく江口さんが地元の話をしているのはめちゃくちゃ嬉しかった。

お腹が空いてきましたねぇ、て繋げ方がめちゃくちゃ強引で笑ってしまった。でもなんかああいう、決まった台詞を言っています、っぽい言い回しがなんかいつも見るやつだなぁって思ってよかった。ライブMCの時みたいな、テンションの高い話をする時の江口さん、本当に楽しく話しているのも真実だとは思うけど、どこかで「エンタメ"江口拓也"」をやっているんだなぁという感じが常に付き纏っているのが好き。
江口さんは表に立つ時いつも、わたしたちが、普段ひとりでいるときと友達といるときと家族といるときと恋人といるときとで少しずつ見せるものが違うような、そういう自然さで、「エンタメ"江口拓也"」の顔を選択している感じがする。
情報や態度の取捨選択に、ある程度の意図や作為や配慮があるのは当然としても、話している内容や伝わる気持ちや態度は多分彼の本心なのに、それを「エンタメ"江口拓也"」を通してしか表に出さない。役を通して自分の表現をやる声優という仕事を選んで、CDのジャケ写で紙袋をかぶるような、そういう人間であるところと通じるものを感じて、それが近くで見える現実としてあらわれている「エンタメ"江口拓也"」らしさ溢れるMCに、ああこれがわたしの好きな人だ、と思った。
ガン開きの目で圧をかけてくるのも、いつも見るやつだ!!と思った。

マジであれ歌うの?ってざわついた会場の中で、カレパ!が始まる。
AC部とEテレ(びじゅチューンみを感じた)が混じったみたいな映像をバックに爆発的にイケメンな江口さんがめちゃくちゃかっこいい声を響かせてカレーの作り方を歌い上げる。
人生で初めてレベルの訳のわからない状況にめちゃくちゃ脳がバグった。

でもそもそもわたしはああいう訳のわからない映像がめちゃくちゃ好きだ。余談だけどわたしの姉もそうなのでわたしはこの映像姉に見せたい〜〜ともとても思っていた。昔ポプテピピックがピプテポポックだったらどうする?ボブネミミッミがビブネモモッモになっちゃうからダメだよ〜という話をしたことがあるような姉妹である。
だから、江口さんがこういう、訳のわからない映像をライブで持ってきてる事実にめちゃくちゃ楽しくなった。
訳のわからない映像とかっこいい推しの組み合わせ、本当によかった。1番いいのはこの盛大に訳のわからない映像とトンチキソングが、絶対に江口さんが好きなやつってことだ。

そんな感じでカレパを楽しんでいたら出てきたTrignalのお二人。最高としか言えないし、あんな良い演出が他にある!?と思った。わたしがTrignalを知った頃にはもう彼らはお休み期間だったけど、お休み期間に入る前から彼らを好きで、「おかえり」を言えるのをずっと待っていたファンの方にとってはもっと発狂モノだったと思う。
木村良平さんがドーナツ食べてるのを見て隣にいた神谷さん推しの友人は崩れ落ちてた。
江口さんもこんな無邪気な良平さん見たことない、みたいなこと言ってたけど、わたしもそうだった。
江口さんが歌いながら2人に絡む時、代永さんの時は普通にカレー食べてるから🍛いいけど良平さんの時にえ?カレーじゃない?カレンダーにカレーの日だけ???みたいになってるの可愛かった。
1人でバチバチにイケてた江口さんが、2人が登場したときから、急に弟みたいな顔になって、Trignalはやっぱり江口さんの大切な居場所なんだなと感じた。

カレパ!が終わって、ご飯のあとはやっぱり!みたいなこと言うからGUI系ソングがくる!?と思って期待したら、代永さんに断られはじめて、アッLonly Darlingの方だ!!と思った。
初手のやりとりがあるこの曲に、この流れでTrignalの2人を連れてきて、この流れでLonly Darlingに繋げる演出を考えたの誰だろう。もしかして天才なのかな。

わたしは以前斉藤壮馬さんのお歌についてこういうことを言ったことがあるんだけど、江口さんもLonly Darlingでは(意図的に)こういう歌い方をしてると思ってる。そういうLonly Darlingのゆらゆらした音の伸ばし方、声の余韻がライブでもしっかり伝わってきてよかった。

あとこの曲だったかな??てか全体的になんだけど、江口さんが上着脱ぎかけで歌ってるのが本当に本当に狡くて…あんなのやったら死ぬほどかっこいいのわかってるじゃん……もうなんか四捨五入したら着てないくらいはだけてた……。ビジュアルの良さを全面に活かしていて本当にご馳走様でした。

続くAGARISM。
会場に黄色いライトに混じってピンク色のライトがたくさん光ってたのが可愛かったし心が温まった。わたしも半分はピンクにした。

「だってまだまだいけるじゃない?」の歌詞が、本来の歌詞の意味とは少し違う形で、ライブの盛り上がりに向ける煽りみたいになっていて、この曲こんな付加価値がついちゃった〜〜!と頭を抱えた。

江口さんは女性向けアイドル系コンテンツなどにも多数出演してらっしゃるから、今までそういうのを見た時にも思ってきたけど、ペンラの光の海のなか、ステージに立つ江口さんってやっぱりなんか輝いて見えるなぁと改めて思った。
トークっぽいイベントとかの配信も見ることもあり、そういう時はそれはそれで勿論素敵だし、その時それぞれの特性と魅力があるけど、「輝き」部門で言うとやっぱりライブのステージが1番ではないかしら。

それに加えて今日は1人でステージに立っていて、1人でこの場のこんなにたくさんの人を惹きつけて空気を支配してる江口さんがあまりにもかっこよかった。なんだか誇らしい気持ちにすらなった。

この人への好きに自分の人生全部かけたい、どう言い表していいかわからないくらい、わたしがほんとうに好きな人、こんなにも魅力的なのよ!!
って世界なのかなんなのかわからないけど何かに向けて自慢したい気持ちだった。ほんとうに好きな人がこんなにも素敵だったわたし、幸せだと思った。 

江口さん、魅力的でいてくれてありがとう。好きになったこと、こんなに幸せだと思わせてくれてありがとう。と思った。
江口さんが素敵でいてくれるから、わたしは幸せでいられる。

④柿原徹也さん

そうして推しの余韻もそこそこに柿原さんのターンが始まる。
慌ててキンブレをぽちぽちしながら緑色を探す。
柿原さんの曲、シンプルに曲調がかなり好みだった。
ドミノの、「お願い…」のところの高音があまりにも綺麗でびっくりした。ライブだよね?
今日改めて歌詞とか見ながら聴いてるけど素敵な曲ね。
あとわたしには推しの口から出るピー音が果てしなく好き、という癖?なに?があるので、プレイヤーの、「バグならバグらしく大人しくBANされろピーー」のところがめちゃくちゃ良いと思った。私と同じ嗜好をもつ柿原さん推しの方おめでと!と思った。
ちなみにわたしにおける推しの口からピー音はHRCで果たされた。いつか生でも聴きたい。いや聴く。

MCも印象的だった。
柿原さんが役とか声とかだけじゃなくて、柿原さんとして表に出ているのをわたしは初めて見たけど、すごく丁寧に言葉を選んで喋る方なのかなという印象をもった。MCの仕方とかそういうのにもそれぞれ個性が出るけど、柿原さんのは、烏滸がましい想像だけどわたしがもしもこういう場でステージに立ってMCをする、てなったとしたら、わたしはこういうやり方をしそうなタイプだなと勝手に思ったので勝手に親近感を感じた。
みんなが自分の番になったらすぐライトを緑に変えてくれて嬉しいみたいなことを言っていたのを覚えている。わたしは慌てて緑に変えた人の1人だったから嬉しかった。
あとは、ここに来るという選択をしてくれた人にありがとうございますみたいなことをおっしゃってたのも覚えてる。する方を選んでくれてありがとうって言ってたっけ?なんかここの言葉の選び方めちゃくちゃ素敵!と思ったのは覚えているのに肝心の言い回しをちゃんと覚えていられなかった。お馬鹿。彼が言いたかった意味とは違うかもしれないけど、わたしにとって現場に来るということのハードルはずっと高かったから、こういう言い方をしてもらえて嬉しかった。

⑤Trignal

その次はTrignalの番で、江口さんさっき出たばっかりだからとこれまた油断してたわたしは慌ててペンラをぽちぽち。
会場の空気がすごく盛り上がってるのを感じて、kiramuneを好きなみんなでTrignalを待ってたんだなぁと感動した。

江口さんはソロの時はかけない眼鏡をしてて、あっメガネの江口さんだ!!!と思った。
Trignalとしているときはやっぱり江口さんも安心してる感じというか、2人のお兄ちゃんに見守られている感じがあって、素敵な3人だなぁと改めて感じた。会場のみんなからも3人からも、3人揃ってここに立てる/立ってくれている喜びをすごくすごく感じた。入りでしりもちついちゃう代永さんも、1人でどっか行っちゃう江口さんも可愛すぎて、嬉しそうにそれを話す良平さんにもなんだか胸が熱くなった。良平さんにアヒルの方がうまく着いてこれるって言われて、いじられてるのに大爆笑してる推しが嬉しそうで可愛かった。

その後のESCOLTAはTrignalの中でとても好きな曲で、絶対歌って欲しいと思っていたから本当に嬉しかった。
ひたすらときめき続けていた記憶しかない。
推しが隙間のないスケジュールをかき分けて世界で君だけを待っていてくれることある??ずっと君の理想でいたいんだ、て歌ってくれるの、幸福がすぎる。
こういうラブソングでも、純粋な想いが伝わるように門限通りに送ってくれる歌詞なのが、なんかTrignalらしいなぁと思った。健全で優しくて明るいイメージがある。門限通りに送られたい。
永遠にずっとエスコートしてください。

⑥MC&企画

MC&企画コーナーになる。
わたしは江口さん以外の方については失礼ながらあまり詳しくなくて、顔や名前や声や役としてなら知ってるけど、彼らが彼らとして喋る場面をほとんど見たことがなかったので新鮮だった。
神谷さんが柿原さんに「江口やらかしたぞ、空気変えてこい」みたいなことを言っていた話がすごく好きだった。先輩にいじられてる?推し、愛されてるなぁと思うから好き。そして江口さんも登場。MCコーナーとか、みんなが並ぶ間は、ひとりだけ頭1つ分飛び抜けてるのがひたすら愛おしかった。

みんなでセトリをきめる投票タイム、正直めちゃくちゃ難しかった。3曲とも聴きたいし。選ぶのむず!!と思っていた。
5人(グループ)×3曲分の選択肢で、普通より10曲分多く、演出を考えたりリハをやったりしなきゃいけなくて、運営側の負担も大きい企画だとは思うけど、わたしも参加できてる感があって嬉しかった。ありがとうございました。

そしてゲームコーナー、まずは名古屋ご当地グルメのランキング。書いてて気づいたけどMCコーナー、楽しそうな推しを見つめて微笑ましい気分になるだけの時間すぎて書けるような感想がマジでない気がしてきた。
わたしは名古屋のご飯はどれも美味しくて好きだし、推し含めみんなが名古屋の話をしてくれるの嬉しかった。きしめんはたしかに名古屋グルメとしては弱いけど美味しいので食べてね。

次にメンバーと名古屋デートするならどこ?みたいなお題が出て、名古屋民自虐的には名古屋にデートスポットなんかあるか?wと思った。
江口さんが「誰を想像したんだい?」て言ってて、わたしは東京でもそういうこと言っていたとの話をすこしきいていたので、あっこれが!!噂の!!と思った。

このツイートとかも思い出して、あああマジで江口さん最近こういうとこあるぞ〜〜(好き)と思った。
江口さんを想像したよ!!!当たり前じゃん!!!

他のメンバーに変態おじさんみたいな言い方っていじられてたけど、それ言われるまで何の違和感もなく普通にときめいていた。江口さんはこういうあざとかったりかっこよかったりするセリフをちょっと面白く言おうとするようなところがあるよね。
当然江口さんを想定したわたしは、どこなら酒飲めそう????酒飲めるとこなくない????と思っていた。
ベイエリアの選択肢について、なんか色々できるとこあるんじゃない?みたいな質問を名古屋の人にしてくれて、私たちみんな「なんもないよ!!」というのを空気で伝えたんだけどそれを受けて、あっそうなんだちがうんだ…みたいになってるのがなんか可愛かったしコミュニケーションの成立!!と思って嬉しかった。記憶が曖昧なのでわやわやした文になる。名古屋から来てる人意外と少なくて、遠征組多いんだ…てびっくりした。

次のカーリングのコーナー。
わたしは誰が上手そうとかあんまわかんないから誰に投票しようか迷ったけど、ここは推しを信じようと思って江口さんに入れた。
順番決める時、勝った人が何番か決められる、という前提でじゃんけんしていたはずが、最後勝った順で!という話になって江口さんがえぇ!?てなってるのが可愛かった。
でも上手だったね。すごいね。
柿原さんが江口さんを乗せてくれたのもすごく嬉しかった。
人一倍手足の長い推しが台車の上で小さくなってるのが良すぎた。
わたしは元々の好みなのか江口さんを好きなことによって形成された好みなのかわからないけど高身長の人が好きで、もっというと高身長の人が長い手脚を余らせているように見える感じがすごく好きなので、脚の長すぎる体育座り、需要しかなかった。
後半で2回目に台車乗った時も、両手にブロマイド持ってて、先輩に封筒とれるの?って指摘されて爆笑してたのが可愛かった。
丸い枠内をこえたとき、江口さんが今まで見たことのない俊敏さでCO2から逃げて上村くんを盾にしてるのがめちゃくちゃ可愛かった。バックハグ状態は正直ときめいた。CO2をいくら食らってもいいから上村くんとわたし、入れ替われないかな………と念じながら見つめていたけど残念ながら無理だった。東堂葵〜〜キミの出番は今だよ〜〜
頼んだよ東堂君 私と上村くんを入れ替えることができるのだけが 君の取り柄なんだから て私の心の中の桃ちゃんが言ってた。

江口さんに投票したのもあるし、江口さん1位になって〜〜〜!!と思って応援しながら見ていた。江口さんは1位になったけど投票では最下位で、わたしは!!!信じてたからね!!!!!!!と思った。 
これはどのコーナーについてもそうだけど、江口さんがずっとイヒヒヒヒッて笑ってる声がマイク越しにかなりしっかり入ってて、それが聞こえたのがすごい嬉しかった。

⑦SparQlew

MCコーナーが終わった次はSparQlew。もう後半!?と思ってちょっとずつ寂しい気持ちになる。
SparQlew、歌うま。と思ってびっくりした。
別に下手だと思ってたってことじゃないけど、想像を超えてきたのでわぁってびっくりした。
レジリエンスは、なんか10年代ボカロ曲みたいな雰囲気があった気がした。終焉ノ栞とかkemuさんとかなんかそういう雰囲気を感じて、私たち世代の音楽だ!とエモくなった。
Dance in the Twilightもなんだかすごく現代的な曲で、ラップっぽいとことかもあって明らかに難易度エグ曲なのにすごく上手くてびっくりした。
あとSparQlewは全体的にファンサがとんでもなかった。特にわたしから見えたのはトロッコの時、堀江くんがすごい目線を泳がせて色んな人の掲げるうちわとかの文字を見てひとつずつ全部応えててすご!と思った。

⑧岡本信彦さん


岡本さんはKINGがあまりにもかっこよくてびっくりしちゃった。わたしはKINGとても好きなので、たんたらららららたらたらたん♪(?)てイントロが流れた時からきゃーー!と思った。あの赤い椅子に偉そうに座る構図嫌いなオタクいないでしょ。

MCで、普段自分達は役のために仕事をしているけど、今日のこれはみなさんのためでもあって、自分たちのためでもあって、という話をしていたのを覚えている。
こういう時の言葉にそれぞれの大事にしているものが滲み出ている気がして感動した。

愛憎カタルシスは、わたしのイメージする岡本さんらしい曲だなと思った。わたしのイメージする岡本さんというのはちょっとV系ぽいというか中二感というか、世界観の作り込まれたそういう感じ。
火がめちゃくちゃ燃えてたのってこの曲だったかな、遠めのスタンドだったけどここまで熱気がきてすご…と思った。

あと、最後に歌ったキミとならがわたしはかなり好きだった。歌詞が何だかとてもまっすぐ届いて、白いペンライトが揺れる空間にあっていて、誰かを好きだったり何かを大切にしたりしている感じが伝わってきた。歌っているのは岡本さんだしこういう見方がどうなのという話はあるかもしれんけどわたしが意図してやることじゃないのでとりあえずさておき、わたしはいつのまにか推しを想起していました。

⑨当日セットリスト投票

みんながそれぞれ歌うターンが終わり、みんなで決めたセトリの発表に移る。明確に"終わり"が見えてきて、始まる前はまだまだ長いぞと思っていたのに……と名残惜しい気持ちがじわじわ広がってくる。

ハレのち始まりの日は、同行していた神谷さん推しの友人がこれ歌って欲しい歌ってくれたら本当に泣いちゃうってずっと前からいっていた曲だったので良かったね〜〜!!と思いながら聴いた。
この時点で次が江口さんなのは察していたのでペンライトを黄色(MC時)から紫に変えながら、あっ4回ボタン押すと紫になるのね……と思っていた。
神谷さんがすごく優しい顔で歌っていたのが印象に残ってる。現場で聞いた時に印象に残った歌詞は「たとえばはじめて人前で溶かす涙なら 歓びの時にしよう ずっと忘れずにいよう」だった。
たしかにこんな歌歌われたら泣くよね…と今これを書きながら改めて歌詞を見ながら聞いて思っている。

ジンセイイチドキリが始まる。今日聴くことのできる最後の曲。覚えた通りに全部のペンライトを4回ずつポチポチして黄色に変える。
この曲を選んでくれてありがとう、と江口さんが言っていて、泣きそうになった。
この曲はわたしが江口さんを好きになったばかりの頃にはもうあった曲で、その頃とてもよく聞いていたのでそのことを思い出した。
受験生末期のメンタルぐずぐずの中だった。わたしはこの人が好きになって、この声に救われていたなぁ、と思い出す。2年と少しが経った今も変わらない。
江口さんが「キミ一番さ」と言ってくれるから、「何度でも肯定して」くれるから、わたしの1番で、わたしの1度きりの人生を頑張っていける。江口さんが「好きなようにどこにでも行こうよ僕らで」と言ってくれるから、「僕と僕と僕と君で生きよう」と言ってくれるから、わたしは1人にならないで生きていける。何があっても。
「イマを1番大切にしながら」と歌う江口さんを見つめながら、イマ、もうすぐ終わってしまうこのステージで、江口さんが歌う姿を目に焼き付けた。片目を焼いてもいいから本当に焼き付けられないかしら。無理だね。
わたしはこの今を1番大切にできるだろうと思った。でも、次の瞬間にはこれは過去になってしまうから、やっぱり次の瞬間には次の瞬間の"イマ"を大切にできるようになりたい。その時その時の"イマ"を大切にできるわたしでありたいし、それができる人生をわたしが作っていけるように頑張りたいと、江口さんのおかげで、思う。
江口さんを好きになってから今までずっと、私の人生にはそんなおまじないがかかっている。

次は柿原さんのオレンジ。本人もMCでおっしゃっていたように、会場には緑と混じってkiramuneのカラーであるオレンジ色が光る。綺麗だなぁと思った。
「"またね"って手を振って 散らばってく人たちの笑顔には それぞれの不安抱えてても 頑張れる強さがある」という歌詞がすごく今じゃん…と思った。
私たちが今いる楽しくて幸せな素敵な場所は非日常で、ひとたびここを出れば、明日にはみんなもう仕事や学校やそれぞれの生活があって、悩みも不安も抱えて、特別でもなんでもない生活が待っている。寂しいけど、それでもこうやって、非日常から素敵なものをもらって、明日からも自分の生活をやっていくんだなぁと思う。

ここの数曲で感傷にひたひたの中、アブラカタブラが始まる。可愛い〜!と思った。
わたしがこの曲で好きな歌詞は「きっといつか実を結ぶのさ シャインマスカットのように」のところ。え、シャインマスカット!?てなった。シャインマスカットの絶妙な語感の良さと絶妙な可愛さ、収まりが良すぎてすごい好きになった。多分今後シャインマスカット食べるたびに思い出す。
あと、メンバーが椅子をつくってその上にメンバーが座ってるみたいな振り(?)がめちゃくちゃ可愛かった。なんかSparQlew若いな〜〜!と思った。

最後は岡本さんの最最強。ランキングでこの曲に決まった時に、これできるの?みたいな反応があったけど、どんな曲なんだろうと思っていたらものすごい動く曲ですごい…と思った。お揃いのオレンジの公式キンブレを振れるのがうれしかった。
あとのMCで、曲わかった後慌てて後ろで振り入れしてて…みたいな話をしていた気がするんだけど、振り入れってそんなすぐできるもんなんですか?多分普通はできん。すごい。

⑩告知&MC&EVER DREAM

一通りみんなが歌い終わって、最後のMCになる。司会進行を江口さんがしていたので、たくさん声が聞けて嬉しかった。
告知タイムで、江口さんは単独ライブのグッズやツアー名が進行中と話していた。ヤバいものを作っているらしいし、江口さんがそう言うなら絶対にとんでもなくヤバいものなんだろうと楽しみになる。「心の肝臓を鍛えておいてください」と言っていて、その表現が江口さんらしくて良かった。概念慣れしている江口さんファンは、言いたいことは理解しつつ「心の肝臓?」とクエスチョンマークを浮かべることを楽しめるような。
とりあえずわたしは、心の肝臓をHara Haraさせながら心の酒をReverseしておかわりして心の肝臓をConcreteの上で寝かしつけようと思う。(ほんとうに何?)
他の先輩方に江口が作るのはほんとにやばい、みたいに言われてるのもよかった。先輩方にいじられてる時、江口さんが愛されてるのを感じる。

最後、順にみんなが話していく。
Trignalのみんなが揃って幸せそうに話しているのを見て、Trignalは江口さんにとって安心できる場所なんだなぁと改めて感じた。
Trignalのお兄さんたちが江口さんを見守っていて、その江口さんはソロ活動で、Trignalがお休み期間の間を引っ張っている。Trignalの活動がなかったら、ソロの江口さんは多分いないんじゃないか、仮にいたとしても確実に今の形ではなかったと思う。江口さんは多分Trignalの活動から多くのものを得たと思うから、それを何か返したいような気持ちもあるんじゃないかなぁと、江口さんを見ていると感じる。
そういうお互いの関係が、わたしが冒頭に書いたkiramuneに対して持っているあたたかいイメージの縮図のように思えている。
江口さんに、Trignalという居場所があるから、江口さんはソロであれだけ自由に江口さんらしいものを作れるんじゃないかなと思った。

わたしは江口さんを見ていたけど、他の人が話している時もたくさん頷いたりしていて、江口さんはあまり事細かに言語化する人ではないけど、こういうことを江口さんも思っているのかな、と思った。

柿原さんが、今ここにいない人も含めてkiramuneメンバーみんなを応援してくれると嬉しいなと思います、みたいな挨拶をしていたのを覚えている。
これを聞いて、江口さんが、1stアルバムの売り上げが良かった時に、「江口拓也がソロデビューするぞということで、kiramuneを応援してくださってる方が、デビューするなら買ってやるか、て応援してくれたりもしたのかなと思う」(意訳)みたいな話をしていたのを思い出した。
こうやって支え合って、いろんな人に大切にされて、kiramuneが大きくなっていったんだなぁと改めて思って、また冒頭に立ち返るけれど、kiramuneというレーベル全体のあたたかみを感じた。

1番最後の神谷さんの挨拶から、わたしたちのために、メンバーの方もスタッフの方も本当に頑張って準備をしてくれて、この楽しい時間が共有できるんだなぁと改めて感じた。
私たちもここにくるために日々頑張ってきて、kiramuneのみなさんもスタッフの方も頑張ってくださって、お互いがお互いに向ける気持ちがあって、この場がようやく成立しているんだ、というのを考えて、なんだか大袈裟な言葉にはなるけど、それが大袈裟じゃないくらい奇跡みたいな場所だなとか思った。

そして、ほんとうに最後の曲になる。
EVER DREAM。最後だからほんとうに目に焼き付けなきゃとか寂しいとか思いながら、江口さんを死ぬほど目で追って、キンブレを死ぬ気で振った。さすがにもう手も腕も痛かったけど、明日以降にもFFTの余韻が物理的に残ると思えば、その形が痛みでもいいと思った。とか言ってたら終わった直後から腫れ始めた指は3日が経つ今も痛む。ウケる。
江口さんは花道を通っていく時はわたしとは逆側を見ていたので後ろ姿ばかりを見ていた気がする。少しの寂しさはありつつ、ここにきてもわたし的にしっくりくる距離感は江口さんが後ろを向いてるくらいの感じだなぁと思ったりもして、割と悪い気はしなかった。
多分わたしにとって江口さんが、追いかけたい憧れで、わたしがわたしの人生を素敵なものにするために、目指す先にいてほしいひとだと思ってるからだと思う。なんか後ろ姿を見てる時は、夢とか妄想とかじゃない、ただしく江口さんの姿を見ているような気分になるのだ。概念の話。
それはそうと、夢でも幻でもなんでもいいからこっちを見てくれる時も嬉しい。センステの端でTrignalが3人並んでくれた時は5倍速でキンブレを振った。
江口さんは帰りもわたしと反対側に手を振りながら帰っていく。やっぱりここでもまた、少しの寂しさと、こっち向かないかなという淡い期待はあるんだけど、これがわたしと江口さんの距離感だなぁとも思う。
現場で同じ空間にいるという夢のような非現実感(現実の話)に対して江口さんを後ろから見ている現実感(概念の話)が良い感じのバランスで正気を取り戻させて、ああ、終わってしまうなぁ。としみじみ思った。でも終わりが寂しいのは楽しい時間があった何よりの証拠で、楽しい時間から素敵なものを受け取れたから、これもやっぱり悪い気はしなかった。

ステージに全員が戻り、幕が降りていく。
人より1つ分頭の高い江口さんが好きだけど、頭が高い分1番先にお顔が隠れてしまうわ…と思っていたら、江口さんがしゃがんで手を振ってくれていたのがかわいかったし嬉しかった。
もう向こうからキンブレは見えないだろうなと思いながら、足先すら見えなくなるまで手を振った。

こうしてわたしの初めての現場、Fan×Fun Time 2022 愛知公演は終わった。

2.わたしと初現場の話

はじめての現場を通して、わたしが江口さんを推す気持ちや行動について考えたり感じたりしたことの話。

⚠️ここから、今までも大概だけどそれ以上に私の個人的な事情、自分語りのオンパレードなので注意。

わたしは現場に行ったことがなかった。
これは江口さんの、ということではなくて、いままでのオタク人生全ての中で。
行きたいと思うことは勿論あったけど、それでもその気持ちはなんだか遠い憧れめいていて、行きたい意志より先に諦めがきた。なんだか私には遠いもので、「自分が現場に行く」イメージを持てなかった。

現場に行こうとすらしなかった理由をとても端的に言うなら、家が厳しかったからだ。それでもまぁ親と揉めて現場に行く権利を勝ち取る〜みたいな手段もあったのかもしれないけど、わたしにはやれなかった。それを、ただ単純に好意の足りなさ故だとは言いたくない。
高校を卒業するまで、SNSもゲームも雑誌も漫画もライブも禁止の家だった。親は芸能人の類に入れ込んだ経験のない人たちだったし、家で流れるのはポップスよりもクラシックだった。私の家には「何かのファンをやる」という文化自体がまともに存在せず、そういう家で育ったわたしがそれをひとりで覆すのは、口で言うよりずっと難しいことだった。
これ以上話すとなんだか愚痴みたいだし、わたしはそういう話がしたいんじゃないからこの話は深掘らないけど、わたしがここで強調したいのは自分の家庭環境やそれに関する感情じゃなくて、わたしにとって「現場に行く」ということが、どれほど現実味のないものであったのかという話だ。
現実味がなかったから、現場に行けないという点について、別にそこまでの不安も不満もなかった。現場に行っている子に多少の羨ましさはあれど、わたしにとって自分が現場に行けない現実は、どこまでも"そういうもの"だった。江口さんを好きになってからの2年くらいの間も、それは変わらなかった。

2月25日、今年のFan×Fun Timeの開催が発表された時、初めてそれが大きく揺らいだ。
名古屋でやるから、ようやく推しが名古屋に来てくれるから、絶対に行かなきゃ。行きたいなぁ、行けたらなぁ、じゃなくて、なんとかして行こう。と思った。
資格試験の勉強のために来ていたスタバで、問題集を放置でTwitterに張り付いた。心臓がバクバクして、どうしていいかわからない気持ちになる。まだ何ができるわけでもないのに焦燥感。
わたしはオタクをしている間にある程度の頻度で訪れるこの種の焦燥感が好きだ。推しの影響でここまで自分の心境が揺さぶられてるのが嬉しい。

当落が出る3月19日、バイトと被っていたので、バイトの制服のエプロンにスマホを忍ばせたまま働いた。何回かトイレ掃除に行くふりをしてスマホを見た。勤務態度が良くない。トイレで確認した結果は、ありがたいことに当選だった。

お金のために働いたり、同行する友人とヘアメの相談をしたりしながら現場までの日々は過ぎる。
今ではインスタのおすすめに色んな女の子のくるくるした髪型が流れてくるようになった。
でも正直、現場が近づいてくる〜〜と思いながら日々過ごしていたわけでもなかった。ふつうに日々に忙殺されていたし、その前にEGURandの発売が控えていたから。控えめなダイエットをしていたくらいだ。4.5キロ痩せて1キロリバウンドしたので最終的にはー3.5キロに落ち着いた。

少しの変化としては、たまに江口さんが何かの媒体でFFTの話をする時、そういう江口さんの発言を他人事じゃない言葉として受け取るようになったことだ。そういう自分に気づいた時は、なんだか新鮮な気持ちになった。

「そっか、自分が行ける場所の話をしてくれるとこういう気持ちになるんだ。と、改めて感心している自分」を俯瞰して見るのも少し面白かった。
わたしの人生に今までなかったものが江口さんによってもたらされている事実が嬉しかった。

FFTの東京公演の頃、それから、江口さんの誕生日を終えた頃。段階を経て、徐々に現場にいくんだなぁというのがリアリティを持って近づいてくる。

当日を迎えるまでに頭をよぎった少しの不安要素としては、みんなの前であまりにも輝いている江口さんを見たら、江口さんが遠い存在であることを改めて突きつけられて少し傷ついたりしないかな、という心配だ。
でも結局、わたしの頭はわたしが思っていた以上に冷静で現実的だったみたいで、そんな今更のことで1mmもぶれたりしなかった。安心した。
輝いている江口さんを見て、わたしは別に江口さんを自分に近い人として好きなわけじゃないんだなと改めて思った。

江口さんに向ける好き、を出来る限り近い言葉に置き換えて分解するんだとしたら、自分勝手な願望と憧れだ。一方的な好意なんてどんな形でも自分勝手で、それを許してもらえることに救われている。
わたしにとって江口さんはとても遠いところにいて、少なくとも今はどうやったって相互関係を築ける間柄にいない。それでもそれだけではいられないような自分勝手な願望と、考え方や行動やいろいろなものを尊敬し、そうなりたいと思う自分勝手な憧れ。
相互関係を築けない分、自分の構成要素の中に江口さんによってもたらされたものを増やしていって、江口さんの影響を受けた行動を重ねて、今のわたしを「江口さんに出会わなかったら絶対にいなかった」わたしにしていきたいと思っていた。あーうんそうだったなぁ、と改めて思った。
だからこそ、江口さんが素敵だと、わたしはこの人を好きな気持ちで生きていって大丈夫だなぁと思えるから安心する。こんなに素敵なんだから遠いのって当たり前で、そんなことより自分がここまで好きになる人があんなに素敵なことが幸せだった。

やっぱり現場に行った感想、最終的にはこれに尽きると思う。終わった直後のツイートもこれだった。


こんなに好きな人がこんなにも素敵で幸せ。こんな素敵な人を好きになれて幸せ。

FFTがおわって、数日が経ち、余韻が徐々に抜け、わたしは少しずつ寂しくなってきた。
現場に行くことにいまいち現実感を覚えていないまま過ごしたし、その前にも誕生日だったり、わたしの個人的な事情だったり、アルバムの発売だったり、色々あって、その間を生き延びてきた気持ちだったから、この日を楽しみにしてこの日まで生きるぞ!みたいな強い思いを特別現場にかけてきた自覚はとくになかった。
でも終わってみて、振り返るとわたしはやっぱりこの日をなにかひとつの到達地点みたいに頭の片隅でずっと意識していたのかもしれないなと思う。イベントラッシュの最中にいた時はわからなかったけど、その集大成としてこの日を見ていたのかもしれない。
その予定を全部くぐり抜けて、今は確定した次の予定を持っていない。
気づかないうちに、自分が確実に幸せになれる瞬間が未来に約束されていること、それを拠り所にしていたのかもしれないなと、現場が終わって初めて思った。

ああみんな、これが欲しいのかもしれない、と腑に落ちるように思った。今まで現場に通い詰めてきたみんな、いいことばかりじゃない日常をなんとか
やっていくために、確実に幸せになれる未来の約束が欲しいのかもしれない。
その気持ちが少しずつわかりはじめた気がしている。

江口さんのソロライブは大阪と神奈川。今までずっと遠い憧れだった「遠征」の2文字が、少しずつ現実味を増して見えてきた。とりあえず空っぽのお財布と心の肝臓を鍛えようと思う。

最後に、Fan×Fun Timeの出演者の皆様、スタッフの皆様、一緒に参加してくれていたファンの皆様、全員のおかげで、こんなに長々語れるくらいしあわせな時間を過ごせました。

本当にありがとうございました。

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