誘拐軟禁サスペンス2️⃣
お子さんの名前は?年齢は?学校は?友達は?
まるでロボットだ。
そして、そのロボットは最後に
あなたを恨んでいるような人に心当たりは?
と、静かに聞いた。
そんな奴らがいれば苦労はしない。私たちは平凡なサラリーマンの家だ。勤務先も市内にある平凡な企業。毎朝、満員電車に揺られ、毎夕、また同じ満員電車に揺られる。ただただ、同じことの繰り返し。なんと退屈な日々だろう。 妻と結婚して、もう…15年?か…長いな。格別美人ではないが心の綺麗な女性でそこに惹かれたのだが…今は、綺麗な心が少し汚れてきた気がする。子供が3人もいればそうなるものなのだろうか。。。
あの毎朝会うヨシミは、肌にハリもありキラキラした目で満員電車に揺られている。唯一の心の拠り所だ。
…したさん?…山下さん 聞いてますか?
あ、、そうだった。今は末っ子のトシオが誘拐されたから警察が来てるんだった。
え、はっ…はいはい。聞いてますよ。恨んでるひとですよね?
…いません。
とぽつりと答えた。
(ガチャッ)大きく入る音がする…
あ、そうか。妻と娘2人が帰ってきたんだ。
パパ!どうて!トシオが誘拐されたの?!パパは、何してたの?!
ギャーギャー泣き喚く。うるさい奴らだ。
俺にどうしろっていうんだ。
仕事をしてたよ。 そんなお前はらは何してたんだ?俺が一生懸命稼いでるときに貴様らはっ!
あのー、今そんな話をしてる場合じゃありませんよ。トシオくんを探さないと…
それは貴様ら警察の仕事だろ?早くしろよ。
そう吐き捨てて、俺は、寝室へと消えていった。
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