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COTEN RADIOのはなし

ここ1か月ほど「COTEN RADIO」というものにドはまりしている。Spotifyのランキングに載っているのを発見して聞きだしたら、歴史の授業では単語としか認識していなかったたくさんの言葉が、形や温度・感情を持って目の前に現れてくる。毎日の通勤往復1時間の中で聴くことが一番多いが、料理をするときにも流したりしている。こんなに何かにはまったのはこどもを産んでから初めてだと思う。

その中で心に残ったことがある。

ヒトラーについての回の最後に出てきた話だった。

ざっくり言うと、自分が動く時の気持ちのもとが「愛」なのか「恐怖」やそのほかの感情なのか、という話。その話の中では、例えば仕事でも給料や評価が下がる事の恐怖から行っている行為と愛からくる行為では相手への電波の仕方が違うという事が言われていた。すごく腹落ちした。手を抜いたら評価が下がるだろうからやることは結局相手から見た自分のことを考えていて、要するに自分しか見えていない。愛があると、こうしたらあの人スムーズにできるかな?こうしたらもっと気持ちがいいものになるかな?という何かを大切に思う気持ちからやることって影響力が大きいなと思う。

影響力の大きさの違いはどこからくるんだろうと思っていたけれど、そういうもとのところなんだろう。不思議なことにそういう見えない根本のところほど、気づかないうちに人に伝わる力があるんだろう。

ちなみに私の気持ちのもとはなんだろうと考えたけれど、愛から動いていることが一番少ない気がする。こどもに対しては愛の登場数が段違いに多い気がするけれど、それ以外の場面では恐怖や怒りになっている事も多い。これは少し寂しいが、でもこうやって自分の気持ちのもとが何かという視点を得られたことの大きさがすごい。選択をするときにどっちかなって自分で考えてみることが出来る。見えなくても、見てみようとする気持ちが自分の中に現われた事は大きい変化だなと思う。

このラジオを聴いているとこんな風に新しい視点を得られる機会が多い。聴くだけでは理解できなかったり、すぐに忘れてしまう事が惜しくて、文字に起こす事もあるくらいだ。歴史を学ぶことにこんな視点があるなんて知らなかった。そして勉強する事の面白さは、自分の知らない視点を発見することだったと改めて気づく。本当はその都度関連する本も読みたいのだけれど、時間が作れず…こどもたちが小学生になったら、こどもたちの宿題の傍らで私も一緒に学ぶ時間を取れるかな。


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