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大福帳からのフェミニズム

突っ込まれる程の内容でも無いので詳しく時代検証などしていない、理論的でもないふんわりした話なのでご了承ください。(表紙はウイキペディアさんより)

大福帳をご存知だろうか?所謂一休さんの桔梗屋さんちとか、越後屋の菓子折りの下に小判を隠すアレ。あの商売で出てくるお帳面📓

男性が多いですよね。

駿河屋のこれを見たり、商家の古民家の蝋人形などを見ると殆ど男性なんですよね。所々に女性がいるけど殆ど男性。つまり男性が事務所にたんまりいた訳です。時代劇でも現在で言う裁判所や警察に女性は全く出てきません。
今では普通にいますが。

今の時代のようにSEさんなどの事務系のお仕事はその当時ありませんでしたから、この浮世絵の仕事を想像すると、この今でいう「会社(組織)をメインとした社会」と呼ばれる場所には今とくらべ女性は遥かに少なかったと思われます。今では事務所に沢山の女性が居るイメージですが。

世界史なんかで産業革命なんかの絵を見たりすると製糸工場何かは子供や女性が多く描かれていますが、その前のマニファクチュアではほぼ男性親方が男性の弟子に鍛治とか教えている版画なんかを見た様な気がしました。

こんなメンドクサイ服装って大変。

新しい職業が出来る都度その世界に男性が進出していったおかげと、産業革命で圧倒的に人手不足になった事や、一部は機械化で重労働でも無く社会進出をし始めた女性がとっつきやすい仕事が出来た事も重なり、その会社という組織に女性がじわじわと進出をしてきたと思っています。

炭鉱などの女性が不向きのものを除き、新しい産業の発生でそちらに男性が移動すると、ある程度その分野が成熟したものに女性が進出をゆっくり進んできたと言えます。

より高度化や複雑化するものに対して男性が先だって切り開いた文化がいまの会社組織の成り立ちなので、女性が不自由なのはある意味必然になるでしょう。そしてその今まで男性が担っていた部分の仕事を受け持つ事なので、全てが男性仕様になっているのも仕方が無いと思います。そしてその残った今までの仕事が全て屑という話でも無く、高度化細分化された結果として価値が低いと判断されたとも言える場所にゆっくりと女性が占めている状態が今の会社の大半でしょうか。

とは言いながら、現在では男性が占めていた分野にも女性が進出していて
かくいう自分もどちらかと言えば男性が殆ど分野に長い間席を置いていて、
当初は女性の自分がくると「お使いの子には話が出来ない」という事も日常的にありました。不愉快というより相手の認識の過渡期に自分が居るので、そんなに簡単にはいかないと思うだけで感情的になる事はありませんでした。長いような短いような年月を経てその分野から離れる頃には先ほどのお使いと言っていた方も離れる事を残念がって頂き、自分としては良い幕引きだったと思っています。

最近SNS含め女性のフェミニズム問題が随分歪んだ形で出ており、まるで
過去の仕打ちをいまやり返しているというてらいを感じ、これでは先人がゆっくりと切り開いてきた世界もどんどん偏狭な世界に逆戻りしてしまうのでは無いかと危惧しています。最近はなりを潜めていますが少し前は「男性ばかり給与が高い」「女性の仕事を馬鹿にしている」今は子育てが専ら話題なんでしょうか?あとは女性蔑視と言われる女性キャラクター問題ですね。

昔、まだ所謂OLさんだった頃に男性社員(上司含む)には「女性は良いよね~座って事務仕事でそこそこ貰えるんだから」などや、「もっと可愛い子が事務だったら良いのに」なども当たり前の様に会話から出ており、慎み深い方は女性の前では言わないものの男性だけの会話では普通に話題として出ていたのではないでしょうか。

これを聞き一部の女性の方は「女性を馬鹿にしている」と憤慨するのも、同じ女性ですから充分理解も共感も出来るのですが、自分の視点はどちらかと言えば「なぜ彼らも一般事務をやらないのか?」と言う素朴な疑問だった訳です。見た目問題も然りで、「何故自ら可愛い子を雇わないのか?」だったのです。

なぜ、そこそこな給与で楽(と思われる)な一般事務を選ばないのか?そこには勝手な推測ですが、男性同士の期待(当然ある程度はできる)や周りの評判(男性なのにと思われる事)という足かせが大きいと考えています。それは自分が女性ですから家事が得意で子育てが万能であろうと思わるとプレッシャーと感じるのと同じ事が「会社という社会」で起きているのかもしれません。

「可愛い子」も同じように男性側でも「こんなキモハゲと一緒に仕事をしたくないと思われているのでは無いか」とか「あいつはかっこいいから仕事で得をしている」という事を日ごろから強く感じており、自分がかわいい子を選ぼうとすると「選ぶ事は即ち選ばれる事」でもあり、敗者になるかもというのを無意識に理解されているのかも知れません。

適当な推理ですがひょっとすると男性の方は見て見ぬふりを無意識にしてしまう習性があるのかも知れません。しかし不満や疑問は生ずる訳で、そこで口に出してしまうのでしょうか。女性にも言える事ではありますが、後発だからでしょうか、物を言う時の思い切りは女性は凄いと思っています。

話は戻り、そもそも出来る仕事とやりたい仕事と期待される仕事は必ずリンクするものでは無いし、寧ろ全部違う場合も多々感じているのではないでしょうか?それが現在の「会社を中心とした社会」の弊害でもあり、歪んだフェミニズムが生まれる温床と化していると考えています。性別でカテゴライズされてしまう事がより複雑化させているだけかも知れません。

飛躍した考えを言ってしまえば、一般事務で今のOLさんの同額でも良いという男性も相当数いると思うし、もっと上を目指したいとい女性も相当数いると思います。

家事がしたい・子育てがしたいと言う男性もいるでしょうし、そこの垣根がどんどん取れて行けば本来のフェミニズムという物が達成されるかも知れませんが、実際それが出来る仕事なのか?はたまた期待されている仕事なのか?となると話は別になるのも想像できることです。

子育てをしたい男性が子育てには向いていなくて、出来る仕事は本当は研究なのに期待されている仕事は営業なんて事はありがちな事例でその3点のすり合わせが上手くいく社会が結果的に飛躍もするし安定もするし、子育て問題も解決できてくるだろうと思っています。


ただ、現実はそんなに簡単に上手くいくものでも無いですが
一つ言えるのはお互いのリスペクトが無いと全部台無しとは
思っています。

所詮事務仕事も昔は男性が普通にやっていた訳ですし。
新しい分野を開発したからこうして仕事がある訳ですし。
育ててくれたから自分が居て。
稼いでくれたから生活できた訳で。
どちらかに優劣は無いんですよね。


だらだらととりとめもなく書いてしまいましたが
色々皆さんで知恵を絞って良いものを生み出してくれるでしょうと
年寄りは思っています。




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