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高尚な趣味

見送ることは多くても、見送られるって何故か無い。関東関西と出掛けるけど、じゃあねでお互いそれぞれに向かうから。

新幹線のお見送りは相手が奥に座らない以外はホームからギリギリ見送る事ができる。

聞こえないことをいい事に、変なジェスチャーをして相手を困惑させるのは楽しい。

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空港はほろ苦いチョコみたいな場所。
ワクワクするかほっとする人か、
心配するのか哀しくなる人か。

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もう手荷物チェックの段階で、相手とは直接話もできない。今ならビデオ通話でギリギリ話せるけどね。

それでも飛行機が滑走路に向かえばそこで見送りは見送られる方も見送る方も実感はなくなる。

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国際線が再開していないからスカイデッキも平日は閑散としているけどこれくらいがいい。


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どんどん飛行機は目的地に向かうべく
一生懸命滑走路にと進んでいく。

あの小さな窓にいる相手は見えないし、
デッキの上にいる相手も見えない。

手を振ってもお互いわからない。
ひたすら目的地に向かう相手を遠くから見る。

飛び立つ飛行機を冬の風にぶつかりながら
何度も手を振って振って。

見える訳も無いのに手を振る。

飛行機の見送りは、

決して最後まで相手が見送りしてくれたのか
確認してもらえない高尚な趣味なのだ。

夕ご飯を買って電車に乗り込む。

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来た人戻った人、見送った人
その他諸々。

特急で帰る。さっきまであの明かりに居たんだよね。


セントレアのフードコートをぐるりと見渡して、夕ご飯の品定め。
富士宮焼きそばが売っていたので買った。
戻る先はヒンヤリした部屋。もちろん焼きそばも冷えたから温め直す。

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卵が寄ってるけどご愛嬌。

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美味しく頂きましたとさ。


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